あなたは、誰のためにキレイになるの?

2017年11月10日
本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、"美しさの使い方"について

大人はもっと考えるべき。キレイの使い道を!

 世代はアラフォー、とても美しい人が2人いたとしよう。でも何か美しさの意味が違う。タイプが違うと言うよりは、それぞれから放たれるエネルギーの向きが違う気がしたのだ。片や、押すエネルギー。片や引くエネルギー。ベクトルの向きが全く逆なのだ。おそらくもっと若い頃には見えない違い。あくまでも大人の美しさにだけ宿る向きの違い。大人の美しさは不思議だ。それって一体どこから来るのだろう。

 行き着いた結論は、2人の美しさの使い方が違うのではないかと言うことだった。その美しさが"誰のために使われているか?"。100%自分のためなのか、それとも家族のためなのか、はたまた社会のために使われているのか、そういう違いがこの年齢になると、一気に見た目に
現れると言うこと。

 ハッキリ言って、若いうちは美しさが100%自分のためのものでもいいと思う。これから始まる自分の大きな人生のために、その美しさがすべて使われるのは当然のこと。でも、アラフォーになったら、自分のためではない、他者のために、もっと言えば社会のためにキレイになろう
とする人が増えてくるからこそ、自分のためだけに美しくなろうとする人は、どこか美しさが独りよがりに見えたりもしてしまうのである。

 もちろんこれは、独身だから既婚者だから、と言う話ではない。子供がいても、美しさが独りよがりの人はたくさんいる。一方で、小泉今日子さんや石田ゆり子さんのように、独身でも美しさが“誰かのため”のものに見えたりする人もまたたくさんいる。もちろん美しさで人が道を開ける位のキラキラのオーラを宿したいと言う人もいるのだろう。だからどちらが正しく、どちらが間違っていると言う話ではない。ただ、自分を押し出すベクトルを持っているとどうしても人を遠ざけ、他者を惹きつけるベクトルを持つ人には安心して近づけるのは確か。同じ美しさ
でも、そこまでの作用の違いがあることだけは知っておくべきなのかもしれない。

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