2025年2月26日

キム・スヒョン、パク・ヒョンシク、チ・チャンウク！韓国ドラマを彩る人気俳優３選

韓国ドラマ人気はすっかり定着し、多くの俳優の来日が続いています。なかでも、「星から来たあなた」キム・スヒョン、「花郎＜ファラン＞」パク・ヒョンシク、「ヒーラー～最高の恋人～」チ・チャンウク、いずれも圧倒的な演技と大人の魅力で日本でも多くのファンを魅了。今回は、彼らの最近の出演作品や魅力を深掘りしてご紹介します。

【目次】

落ち着いた風貌と多彩な表情の演技派　キム・スヒョン
皆に「愛」を届けるアイドル出身王子　パク・ヒョンシク
アジアを魅了する俳優へ飛躍中　チ・チャンウク

落ち着いた風貌と多彩な表情の演技派　キム・スヒョン

「太陽を抱く月」（2012）や「星から来たあなた」（2013）「サイコだけど大丈夫」（2020）と日本でも多くの視聴者を獲得した人気作に出演しているキム・スヒョン（37歳）。デビューは2007年というから、すでに演技歴は18年になります。涼しげな顔立ちと落ち着いた雰囲気で、華やかな韓流スターという印象とは少し違ったイメージをもたれる存在ではないでしょうか？

昨年彼が出演したのは「涙の女王」（2024）。2024年上期に放送された本作は、放送された当初に、それほど大きな話題や注目を集めた作品ではなかったと思います。しかし、回を重ねるごとに視聴率はどんどん上昇。最終話を迎えるころには放送を行った局の最高視聴率を叩きだす作品となったのです。

スヒョンが演じるのは財閥令嬢と結婚し、そのグループの法務理事に就くことになったヒョヌ。令嬢である妻からはこき使われるばかりで、すっかり愛情も冷め切っていた矢先に、妻から余命３カ月と聞かされて……。

自己中心的な妻の態度に辟易としていたヒョヌですが、妻の病と思わぬライバルの出現から物語は大きく展開していきます。よからぬ思惑から優しい夫を装うヒョヌの姿を好意的に受け止める妻のへイン（キム・ジウォン）。ふたりの間にヘインの元彼が登場し、ヒョヌの思惑と感情は思わぬ方向に変化をしていきます。

キム・スヒョンといえば、静かな雰囲気とは裏腹にマッチョな姿を披露したり、ラブコメからシリアスな作品と役柄ごとに多彩な表情を見せたり。特に涙を流す姿には定評があります。同作「涙の女王」でも妻へインとの関係が変化を見せる中で、チャーミングな笑顔や優しくへインを抱き寄せるしぐさ、病に向き合うへインを思って流す涙とさまざまな姿で観るものを魅了します。

今では韓国ドラマ俳優の代表格ともいえるキム・スヒョン。今年１月には日本の公式ファンクラブもリニューアルされ、一層注目したいところ。

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皆に「愛」を届けるアイドル出身王子　パク・ヒョンシク

日本でパク・ヒョンシク（33歳）の認知度を上げた作品といえば、「花郎＜ファラン＞」(2016）ではないでしょうか？主演であるパク・ソジュンとヒロインをめぐりライバル関係となるジディを演じていました。2010年に男性アイドルグループ「ZE:A（ゼア）」の一員としてデビューしたヒョンシク。演技への挑戦は2011年のミュージカル出演を経て、2012年のテレビドラマ「愛の贈り物～My Blessed Mom～」からとなります。

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アイドル時代はメインボーカル担当。ステージでキラキラと歌って踊る姿を今もYouTubeで見ることができます。アイドルとしてデビューしたくらいなので、甘いマスクと抜群のスタイルは保証付き。

俳優としての実力が認められたのは、ドラマ「家族なのにどうして～ボクらの恋日記～」(2014)で2014年KBS演技大賞で男性新人演技賞を受賞したあたりからだと思います。その後も前述の「花郎＜ファラン＞」や「力の強い女ト・ボンスン」（2017）、アメリカの人気ドラマの韓国版リメイク「SUITS/スーツ～運命の選択～」（2018）など、コンスタントに出演作が続いています。

直近の出演作は「ドクタースランプ」（2024）。同じ高校で医学部進学を目指して、学業で競い合うパク・ヒョンシク演じるジョンウとヒロインとなるパク・シネ演じるハヌル。ふたりは犬猿の仲のまま、それぞれ医師となります。ジョンウは人気美容外科医となったものの医療ミスで多額の賠償金を背負い、ハヌルは麻酔科医として勤務に励むも、上司の虐めや激務でボロボロ。すべてを失ったジョンウがひょんなことから、ハヌルの家の屋上を借りることになり再会を果たすふたり。そこから始まる再起とロマンスの物語です。

ちょっと嫌味な人気美容整形外科医から、失敗と失意を経て、医師としての仕事だけでなく、愛する人を思う気持ちを通じて優しくたくましく再起していくジョンウの姿にヒョンシクのイメージがうまく重なって、ラブコメドラマを楽しむワクワクとした気分を存分に堪能できると思います。

「ドクタースランプ」に続く新作サスペンス「埋もれた心」の日本での配信も始まり、３月にはファンミーティングの予定も。パク・ヒョンシクの大人の王子像を堪能できる機会は今後もたくさんありそうです。

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アジアを魅了する俳優へ飛躍中　チ・チャンウク

きりりとした眉と彫りの深い目鼻立ち、アジア中から人気を集めているのがチ・チャンウク（37歳）です。大学時代からミュージカルなどを経て、2008年に「スリーピングビューティー」で映画デビュー。その翌年に出演したドラマ「ソル薬局の息子たち」（2009）で認知度が上昇していきました。ミュージカル経験から、歌唱力も高く、その歌声に魅せられたファンも多いでしょう。

「江南Bサイド」チ・チャンウク — 「江南Bサイド」ディズニープラスで全話独占配信中 © 2025 Disney and its related entities

韓国内で広い認知と人気を決定づけたのは、2010年に主演を務めた「笑ってトンへ」（2010）。でもチ・チャンウクのファンになったきっかけといえば「ヒーラー～最高の恋人～」（2014）や「都会の男女の恋愛法」（2020）といったラブロマンスに主軸がある作品でしょう。愁いを含んだ美しい表情やロマンチックで品のあるキスシーンにハートを掴まれてしまいます。

これまでラブロマンスを中心に出演作を重ね、人気を高めてきたチ・チャンウクですが、ご紹介する「江南Bサイド」（2024）では、韓国の六本木ともいえる江南（カンナム）の裏社会に生きる男を演じ、過激な暴力シーンに挑んでいます。血まみれの場面も多く、貴公子としてのチ・チャンウクを期待すると、裏切られることに。これまでの印象やイメージにこだわらず、演技の幅を広げていくことで、さらに俳優としてのキャリアを深めていきたいという意欲を感じます。

「江南Bサイド」は少女の連続行方不明事件に端を発する、闇組織とはぐれ刑事、検事、盛り場の闇ブローカーの対立を描く韓国ノアールドラマ。リアルで激しいアクションを盛り込んだ作品なので暴力描写が苦手、という方は鑑賞に注意してほしいのですが、これまでのチ・チャンウクの姿やイメージを刷新していこうという、彼の役者魂を感じられる一作となっています。

今年は2017年に自らが主演した映画「操作された都市」のリメイクともいえる新作ドラマへの出演も決まっており、今春には日本でのファンミーティングも予定されているチ・チャンウク。歌って、アクションもできるアジアの貴公子から、さらに演技者としての可能性を広げる出演作の多様さをファンとして堪能できます。

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文／森田稜子

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