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ひとり遊びが得意な会社員。韓国料理を求めて新大久保に出没しています。

My favorites:趣味 = バレエ、旅行、食べ歩き、ダイエット 好き = 猫、タイ料理、マカオ 得意 = 韓国語

身長:167cm


透き通ったスープが沁みる!ソウル発のビブグルマン【オクドンシク】が新大久保に上陸したよ。

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ミシュラン・ビブグルマンを8年連続獲得し、本拠地ソウルではあのせっかちな韓国人が列をなすという伝説の店【オクドンシク】が日本上陸したということで、試食会に行ってきました!

もはや韓国に行かなくてもいいんじゃないの!?

と思っちゃうくらい、韓国料理の多様化&細分化が進んでいる新大久保に、この夏、ミシュラン・ビブグルマンのデジコムタン=豚肉スープ専門店【オクドンシク】が上陸! ということで、Marisol編集部にお声がけいただいて試食会に行ってきました。
【オクドンシク】は、JR新大久保駅からコリアンタウンのメイン通りを東にずーっと歩いて約10分。道すがら、韓国料理屋さんとか韓国風カフェ、雑貨ショップなどが次々に現れて、ソウル旅行に来たみたい。
オクドンシク 新大久保
シックな入口。
この日はオープン直前の試食会ということで、オーナーのオク・ドンシク氏その人がお店と料理の紹介をしてくださいました。
オクドンシク 新大久保
オク・ドンシク氏
曰く、自身の名前と同じ発音の店名【オクドンシク】は、漢字で書くと「屋同食」。「一つの屋根の下で一種類の食べ物をみんな一緒に食べる」という意味を込めているそう。
オクドンシク 新大久保
옥(オク)동(ドン)식(シク)
その名の通り、【オクドンシク】がメインとする料理は「デジコムタン=豚肉のスープ」ただ一つ。店内は2列のカウンターが向かい合う配置で、これはたしかに“みんなで一緒に食べる感”があります(ハリー・ポッターの学食な感じ)。
オクドンシク 新大久保
【オクドンシク】は「デジコムタン」ひとつでミシュラン・ビブグルマンに8年連続選出され、ソウルを飛び出してニューヨークに出店し、先月はハワイ、今月は日本、そして来月にはパリ支店がオープンだそうで、控えめに言ってとんでもない勢いですね。
オクドンシク 新大久保
さてさて店内に入ると、まず目に留まるのがこちらのミニ厨房。これは「トリョム(토렴)」という韓国の昔ながらのご飯を温める方法を見せるためのものだそう。

【オクドンシク】ではどの店舗でもデジコムタンをお客様に提供する直前に「トリョム」を行うのですが、その過程をぜひ見てほしいということで、日本では一番目立つところにミニ厨房を置いたそうです。

今回は特別に、オク・ドンシク氏が「トリョム」を披露してくださいました。
オクドンシク 新大久保
①まず韓国の伝統的な鍮器にご飯をよそいます。
オクドンシク 新大久保
②その上に薄切り肉をドサッとのせます。
オクドンシク 新大久保
③次に大きな寸胴鍋から出汁をたっぷり注いだ、と思ったら
オクドンシク 新大久保
④巨大なおたまの背で中身を押さえて、出汁を流します。こうしてご飯を温める方法が「トリョム」。
オクドンシク 新大久保
⑤温まったご飯とお肉の上から、本チャンのスープを注ぎます。
オクドンシク 新大久保
⑥ネギを散らして黒コショウを振ったら、デジコムタンのできあがり!
サイドメニューも揃えていただき、さっそく試食します!
オクドンシク 新大久保
オク・ドンシク氏の食べ方レクチャーの通りに、まずはデジコムタンの透明なスープを一口。
オクドンシク 新大久保
最初に舌に感じるのは、意外にも大根、人参、ごぼうといった根菜の味。そのあとを、豚肉の旨味が追ってきます。猛暑で疲弊した身体に、じんわりと沁みわたる~。

「コムタン」というと白濁スープを出す店も多いのですが、それは骨を煮込んでいるからだそう。【オクドンシク】はあえて肉だけを香味野菜と煮出すことで、すっきり上品な味わいの澄んだスープになるのだそうです。
オクドンシク 新大久保
次は、薄切り肉を取り出し、コチュジ(発酵唐辛子)を少しのせてパクリ。これがもう、口の中でとろける美味しさ!「トリョム」によって絶妙に火が通っていて、コチュジのピリ辛が、豚肉の甘みを引き立てます。
オクドンシク 新大久保
最後に、スープに沈んだご飯を一口。「トリョム」で出汁を通したおかげで、ご飯粒がパラパラにほぐれて、一粒一粒にスープがよく絡んでいます。
オクドンシク 新大久保
付け合わせはカクトゥギ。実はソウル本店の付け合わせは白菜キムチらしいのですが、オク・ドンシク氏が日本の白菜でキムチを作ってみたところ、どうも思い通りの味にならなくて、大根を採用したそうです。

オク・ドンシク氏は海外支店ではなるべく現地の食材を使うことをモットーとしていて、日本支店でも唐辛子以外はすべて国産の食材を採用しているとのこと(唐辛子だけは韓国産でないと思い通りの味が出ないらしい)。そのためソウルと全く同じメニューを提供することにはあえてこだわっていないそうです。
サイドメニューも美味しかったのでご紹介。
オクドンシク 新大久保
私がとても気に入ったデジトッパプ(豚丼)は、日本限定メニュー。スープを取ったあとの豚肉を叩いて、自家製にんにく醤油とバルサミコ酢で揉み込んであって、ご飯と合わないわけがないのでした。
オクドンシク 新大久保
海老ドングランテンは、韓定食やお祝いの席によく出てくる分厚いお焼き。サクサクしていて、タマネギのピクルスと好相性でした。
オクドンシク 新大久保
冷ジェユク(ジェユク=豚肉)は、豚肉の冷製。ゆっくりと火を入れて冷ました豚肉を、ネギと醤油のソースで食べます。
さて、ここまで読んだ方、あれ、これってお酒のつまみじゃない?って思いましたよね?目の付け所が鋭いですね、お客様~(展開が強引)。

【オクドンシク】日本支店には、もう一つの目玉があります。それが、【NERD BREWERY】という韓国の醸造所が作る伝統酒。
NERD タクチュ マッコリ 
左から、NERD 12、NERD バジルスパークリング、NERD タイム&ローズマリースパークリング 。
韓国の尚州に醸造所を持つブランドで、古臭いイメージを持たれがちな韓国の伝統濁り酒「タクジュ」を新解釈して造っているんだそうです(おなじみのマッコリは、タクジュの一種)。
NERD オクドンシク
この日いただいたのはバジルのタクジュ。コールドブリューの要領で抽出したバジルで香りをつけてあって、微発泡で華やかな口当たりが、デジコムタンの上品な旨味との相性抜群でした。

このオクドンシク✕NERDのコラボは、オク・ドンシク氏からのラブコールによって実現したもので、そのうちソウル本店でも採用する予定だけれど、当面は日本支店限定とのこと。NERDはまもなく本格的な日本展開を予定しているそうで、今後大注目です。
オクドンシク 新大久保 NERD
NERD BREWERYのお二人。
と、ここまで日本新上陸の【オクドンシク】をレポートしてきましたが、最後に私が一番【オクドンシク】ってすごい!と思ったことを紹介させてください。

これまで「デジコムタン(돼지곰탕)」という単語を普通に使ってきましたが、私この料理名、いままでに聞いたことがなかったんです。そもそも「コムタン(곰탕)」というと牛肉のスープのことで、豚肉(デジ)は絶対に使いません。

所変わって、釜山に「デジクッパ(돼지국밥)」という郷土料理があります。これはご飯を入れた豚肉のスープで、韓国では豚肉が牛肉よりもランクが下と見なされることも相まって、庶民の味覚という印象が強く、なぜか釜山のある慶尚道以外には広がらない地元グルメだったんです。
ここからは私の推察ですが、このデジクッパの調理法や提供方法を追求し、上質なイメージがある「コムタン」の名を付けた新料理が「デジコムタン」なのかな、と。オク・ドンシク氏がその元祖かどうかはわかりませんが、ご自身、釜山出身だそうで、慣れ親しんだ味を料理人として昇華させたい、という思いがあったのかもしれません。

釜山の町の食堂でデジクッパを食べるとせいぜい5,000〜6,000ウォンくらいなのに、ソウルの弘大近くにオープンした【オクドンシク】のデジコムタンの価格は10,000ウォン近かったので、当初は「なんでデジクッパにそんな大金を?」という声もあったそう。

それが、今やソウルでミシュラン・ビブグルマンを8年連続獲得し、「デジコムタン」を求めるお客さんが行列を成し、さらには韓国を飛び出して、ニューヨーク、ハワイ、東京、そしてパリと展開中……って、これはもはやデジクッパ革命と言っていいほどの快挙ではないでしょうか?

温故知新を経て進化しつづける韓国グルメシーンからますます目が離せないぞ、と思った初デジコムタン体験でした。
オクドンシク 新大久保
暑気払いや、飲んだあと〆にピッタリと思われます。

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