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後編:愛がなくともお金さえあれば……65歳との結婚はアリ?ナシ? |スペシャル企画【40代の辛口恋愛相談/実況中継 】

【大反響連載中!】オトナの建前をぶった切り、真理をつく! モテ期プロデューサー 荒野広治さんがお届けする大人のための激辛恋愛論。大好評の「恋愛相談/実況中継」第3弾の後編をお届け。65歳のリッチな紳士との結婚に悩む女性が今、見るべき「10年後、20年後の未来予想図」とは? おなじみの「荒野語録」にもご注目を!
荒野広治 meot婚活相談所運営、モテ期プロデューサー

荒野広治 meot婚活相談所運営、モテ期プロデューサー

「息をするようにモテる」をテーマに、日本一恋を言語化するモテ期プロデューサー。過去にモテなかった経験をバネに自分磨きに注力した結果、5つのマッチングアプリで「いいね数日本1位」に輝くなどの経歴を持つ。2021年6月からは活動の場をYouTube LIVEに切り替え、辛口の恋愛・婚活の相談を行い、その経験を生かし、2022年にmeot婚活相談所をオープン。具体的ですぐに使えるテクニックを武器に、ゼクシィ公認セミナー講師やSNSで独自の理論を公開し、現在SNS総フォロワー数70万人を誇る。

今回の恋愛相談者

Yさん:46歳 フリーランスPR

仕事柄、飲食店との関わりが多く異性との出会いも少なくないが、恋愛に関しては攻めより受け身。ぱっちりとした目が印象的なキャリア女性。

 

後編:愛がなくともお金さえあれば……65歳との結婚はアリ?ナシ? |スペシャル企画【40代の辛口恋愛相談/実況中継 】 _1_3

荒野語録①:大人婚を目ざすならゆずれないものをもっておく

荒野:前回は、「受け身の恋愛」のデメリットについてお話をしましたね。今回は、40代女性にとっての幸せの条件をもう少し考えてみましょう。ところで、お相手のセレブ紳士。とてもお忙しそうですけれど、会う時間はもてているんですか?


Yさん:今は海外にいるので、ちょうど羽を伸ばしているところなんです。でも、会えていなくても寂しくないっていうのがちょっと問題ですよね。荒野さんは結婚相談所をされていて、いろんなカップルを見てきたと思いますが、お相手の裕福さというか……つまり、お金で決めた結婚でうまくいったケースは今までありましたか?


荒野:結婚って、幸せになるための手段の1つとはいえ、今でもスタンダードな方法だから、それが幸せという形にはめやすいっていうのはありますよね。ただ、僕は基本的にお金を結婚の第一条件にするのはおすすめしていません。お金はたくさん持っているほうがいいに決まっていますが、それだけで幸せになれたカップルにお会いしたことがないんです。それより、まずはどんな人となら自分は幸せになれるかを考えることが先かなと思います。Yさんはどんな人が理想ですか? 


Yさん:どんな人? 改めて聞かれると、どんな人だろう……。自分に来てくれる男性の中からいったんは付き合ってみてということばかりしてきたので、理想と現実は全然違うというか、自分を幸せにしてくれる理想の相手って考えたことがなかったかも。


荒野:キャリアもあって独身でも生きていけるのにとりあえず付き合ってみようとするのは、パートナーが欲しい=結婚することで幸せになりたいっていう気持ちをまだもち続けている人なんだろうと思うんです。もし、「結婚」という二文字にまだ期待があるならば、来るもの拒まずはやめたほうがいい。


特に、40代は年齢的に恋愛できる最終ターム。愛し愛されるという恋愛がまだできるんです。幸せになれたら自己肯定感がさらに上がりますし、万が一うまくいかなくとも自分から選びにいったという納得感があれば生きていけます。逆に、妥協で選んだらリカバリーするチャンスも時間も40代にはもうありません。残りの人生まで妥協することを強要されますし、最悪の場合は失望で終わることも。


今は来てくれた人の中からこの人だったら幸せになれるかなというのをおぼろげに考えている状態だと思うんですが、価値観が同じ人とか、人間的に尊敬できる人など、ひとつでもいいので条件をもっていおいてほしいんです

40代モテ期_荒野広治

荒野語録②:10年後や20年後の自分が幸せかどうか


Yさん:うーん、それでいうと、私にとって今回の人の納得どころはやっぱり“お金”なんですよね。だから迷っているんです。実は、海外にもいくつもお家を持っていて、旅というか、同行するだけで楽しそうと思ったりとか。愛もないし、小金しかないとなると、確かに全然楽しくないと思うんですけど、いろんな国に遊びに行けてそれはそれで楽しいだろうし、住まいだとか、生活だとかも確保できるのもメリットかなと。


荒野:なるほど。では、そのかたと結婚して10年後、Yさんは何で幸せを感じていると思いますか?


Yさん
:10年後……ですか? うーん、好きな土地で好きな間取りのおうちに住んでいて、仕事は趣味程度でOKみたいな生活だったらいいなって。


荒野:確かに、それは全部かないそうですね。でも、今迷っていらっしゃる。本当に納得しているんでしょうか? 


裕福であればあるほど、お金があるからよしというより、そのお金をどう使うと幸せになれるかっていうことを考え始めるはずなんです。その得られたお金を、何に変換することで幸せを感じるか。それでいうとお相手にとってYさんは、彼の幸せには合致しています。自分より若く、聡明で、将来自分の介護をしてくれる人に投資をするという点で。


でも、Yさんにとってはどうでしょう? いつか受け取れる数億円で幸せになれますか? 年齢的に、あと数年で彼は今とは同じような生活ができなくなると思います。そして、20年後に莫大な遺産を受け取ったとして、あなたも20歳年を取る。そこに至るまでの介護疲れや、貴重な自分の健康寿命、恋愛寿命を削って得た数億円は、失った人生を巻き返せるほどの幸せなんでしょうか


Yさん:全部巻き返せるかと言われると……未来でもやっぱり、妥協して生きているのかもしれません。


荒野:Yさんは旅行に行って楽しんで、ちょっといいところに泊まったりおいしいものを食べたり、でも少しは仕事して社会との接点をもっていたいというのもあって……と、幸せを感じるセンサーがガッツリ「庶民」なんです。わざわざ価値観の違う富裕層の年配のかたと結婚しても、得られる幸せはYさんがイメージしているよりかなり目減りすると思うんですよ。しかも、Yさんも仕事をやめて悠々自適な隠居生活に移ろうとした時には、お相手はもう体力的に家を出なくなると思います。どこの国に素敵な家があろうと、お金だけのつながりの人とただ家で過ごすというのが不満になる日は絶対来ると思いますよ。


どちらかが我慢するのが確定している‟最晩婚”は、ふたりの未来が残り少ないぶん我慢するほうが損をする可能性が高い。そんな未来、求めていませんよね? まあでも、介護があろうが相続争いがあろうが、いつか時が来て莫大な遺産が手に入ってから人生リスタートする「高所得シニアデビュー」を目ざすなら、それはそれで人生設計のひとつとしてすごい選択だなと思いますけどね。

荒野語録③:40代「妥協の結婚」より「一人で生きる」も選択肢に


Yさん:そんな未来を求めていない……そうかもしれないです。正直、この人だったら経済的に楽だろうなっていうのが前に立っていて。何か問題が起こっても、彼のお金で解決できると思っている部分もあって、甘かったかな。


荒野:結婚したら20年は一緒にいますよ。その間にお金が枯渇する可能性もありますお相手がいつまで元気でいられるかも心配ですし、逆に90歳、100歳まで介護が続けば残りの人生をフルで費やす可能性もありますから。


Yさん: 実は、彼は終活のことまで考えてくれているんです。最期は自分で自分の人生を終わらせたい……なんて話も。恋愛も彼にとってはこれが最後だし、華やかに終わらせたいみたいで。そこまで考えてくれるなら、私も楽かなと思う部分もあったんです。


荒野ええ! それ、お相手が何歳ごろのご予定なんですか? 


Yさん:え、いや。まだそんな、そんな具体的なところまで話が詰められていないんですけど……。


荒野かっこつけて言っているだけだと思いますが、だからといって年上の彼が彼女にそんなことまでチラつかせて気を引こうとするのはスマートなやり方ではないですね。契約書を交わしても気が変わることだってあるのに、もめたら大変なことになりますよ。


結婚って、結婚してから数年間が幸せだったらいいということではないですよね。10年後、20年後も、おたがいが幸せでいられるかが一番重要です。ましてや、40代の女性にとって、今は人生の最終ジャッジをする、もしくはギリギリ路線変更だってできる超重要な時期です。だからこそ、一瞬でもその人との未来が幸せではなさそうだと感じたら、どんな人とだったら幸せになれるかということをもう一度考えてみてほしい。手もとのカードで妥協せずに、ハートのエースを探してみたらって思うんですよ。


Yさん: 私が未来も幸せでいられる条件ってなんだろう? 40代も半ばを過ぎていても、まだ出会いの可能性ってあるんでしょうか。


荒野:いっそ、2年ぐらい婚活してみてもいいんじゃないかと思います。Yさんのいう“いい物件”って、お金以外の軸でも探してみたらけっこう婚活の市場にはいますから。正直、Yさんのような受け身体質の女性は、莫大なお金を貰ってその彼の面倒を一生見るよりは、ひとりのほうが幸せなんじゃない?って思うんですよ。ひとりもいいし、超ハイスペックじゃなくても自分がいいなって思う人を頑張って見つけて、その人と一緒になれたら、今からだって上出来の人生じゃないですか。


優先順位の最上クラスが「いい人を見つけて結婚」。その次が「ひとりで生きていく」。で、その次ぐらいに「最初から悩みを抱えた状態での結婚。自分から自分の人生を下げに行くのはあまりにももったいないし、いつでもその選択は取れます。以前、このコラムでもお話ししたんですが、40代後半ならこれからだと思うんですむしろ、またいい婚活ができる時期になる。まだまだチャンスはあるので、しっかり考えてほしい。


Yさん:そうなんですね。彼とは付き合って半年なので、すぐ結婚とはならないかもしれないし、もう一度考えてみます。彼、3カ月は海外から帰ってこないし。


荒野:お忙しいなら、試しに新しい出会いを探しに行ってみては。ちなみに、Yさんが本気で婚活したらどんな人がマッチできるか大体わかります。ここでは具体的な話は伏せますが(笑)。気の合う人と人生を共に歩んで、夫婦の絆をつくって、そして老いを楽しむ。そんな未来、まだ目ざせますよ。

イラストレーション/いいあい 取材/佐倉 光

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