もしこの製品が当時あったら…。
撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代
一方、当時の女優の特徴でもあるが、気の強い女の眉メイクは眉山がひどく高く、そして目尻が長い。これがあったらもっと美しく洗練された美人眉になったのに、それが、観点から完全無欠のアイブローパレットとの呼び声も高いルナソルの5色パウダー。そしてまた大女優の衰えを浮き彫りにするのが目の下のクマで、これがあったら2人の軋轢ももっと穏やかだったかもしれないとの思いに至るのが、目元をふっくら膨らませて若々しく見せるアルビオン エクシアのプランプ アイクリーム。そもそも、かつての女優たちの争いは、"年齢による劣化"が直接的間接的に引き金になっているケースが多かった。今の若返り術があればこんな憎み合いもなかったかもしれないのにと、今更ながらそんな思いがしてならないのだ。
(Marisol 2018年1月号)
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)をはじめ、著書多数