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2人の大女優「女の確執」に学ぶこと

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、"女の確執"について

もしこの製品が当時あったら…。

2人の大女優「女の確執」に学ぶこと_2_1
(左)眉だけでなく、アイライナーやシャドウとしても使える5 色のパウダーがパレットに。ルナソル スタイリングアイゾーンコンパクト¥4,200/カネボウ化粧品 (中)加齢でやせ窪んだ目もとに。アルビオン エクシア AL リペア プランプ アイクリーム¥15,000/アルビオン (右)クッションファンデーションの最高峰。ローズほかプレシャスなオイル配合で、抜群の保湿力、カバー力を誇る。アプソリュ タン クッションコンパクト 100-P¥11,000/ランコム 

撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代
 さて女同士のバトルに勝つための化粧品……なんてないけれど、もしこの製品が当時あったら、もう少し美しい戦いになったのではないかと思えるものを、ここにご紹介。ベティ・デイヴィスは自ら選んだ白塗りで、過去の栄光が忘れられない元女優を演じたが、これがあれば、白塗りももっと美しかったのにというのがランコム アプソリュからデビューした高級クッションファンデーション。カバー力抜群なのに見事に美しい仕上がりは肌色より明るい色を選んでも全く問題がなく、誰でも華やかに化粧映えする。

 一方、当時の女優の特徴でもあるが、気の強い女の眉メイクは眉山がひどく高く、そして目尻が長い。これがあったらもっと美しく洗練された美人眉になったのに、それが、観点から完全無欠のアイブローパレットとの呼び声も高いルナソルの5色パウダー。そしてまた大女優の衰えを浮き彫りにするのが目の下のクマで、これがあったら2人の軋轢ももっと穏やかだったかもしれないとの思いに至るのが、目元をふっくら膨らませて若々しく見せるアルビオン エクシアのプランプ アイクリーム。そもそも、かつての女優たちの争いは、"年齢による劣化"が直接的間接的に引き金になっているケースが多かった。今の若返り術があればこんな憎み合いもなかったかもしれないのにと、今更ながらそんな思いがしてならないのだ。

(Marisol 2018年1月号)
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)をはじめ、著書多数

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