過去に出会った男 #2「ごっそさん男」【婚活メモリー酒場】

2018年3月7日
アラフォー婚活にまつわる息抜き与太話「婚活メモリー酒場」第2回。過去に出会った男たちのエピソードをお届け。
恋に疲れたアラフォー女が暖簾をくぐる婚活メモリー酒場「走馬灯」。ママの笑顔とおばんざいに癒されて、おかわりついでについ昔の話をしたくなってしまう。飲み干せなかった過去の男の話を。

そう今夜も。

ケビ子 「今日はお給料日前だからあんまりお金ないな~。安くてお腹いっぱいになるおばんざいある?」

ママ 「あら、ケビちゃん珍しいわね。じゃあママとっておきのもやしレシピ、いっちゃおうかしら!」


ケビ子 「やだ~、昼ももやしだったのよ!お金が欲しい!!あれ、そういえば思い出した。お金がなかった男の話」


ママ 「もやしみたいに痩せた男の話ならごめんよ?ママの理想は角田信朗なんだから」


ケビ子 「ごりごりマッチョ~!しかもインテリ!ママ、なかなかいい線いってるじゃない!大丈夫、もやしのように痩せた男の話じゃないから!」

ケビ子 「数年前のちょうど今頃かな、寒い日に出会ったのよ。友人が集まる結構大規模な30人くらい集まる飲み会で会ったの。人懐こくて、いい感じに酔っぱらって、笑顔がさわやかで素敵でね~。なんていうの、初対面から女が嬉しくなるえこひいきをしてくるのよ。私だけ飲み物を気遣ってくれたり、大きいお肉をとってくれたりさ、わかるでしょ?」

ママ 「やっぱり大きいお肉をとってくれたらね、はじめ人間ギャートルズのお父さんみたいに生命力に直結しちゃうわよね」

ケビ子 「その日の夜にフェイスブックに友達申請とメッセージが来て、私、久しぶりに嬉しくなっちゃって!メッセージのやりとりも率直でさわやかでね、ときめいちゃった。待ち合わせして会い始めたの。二人ともお酒が好きだから、飲みに行ってはいろんな話をしたわ」

ママ 「あら、うちに来ればよかったのに!ジョークくらい言ったのに。釧路よ!って(※婚活メモリー酒場第1回参照)

ケビ子 「ちょっとやめてよー!それでね、何回か二人で会うようになると会話も深くなっていくじゃない?例えば最初のころはじゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりでどれが好きって話だったとして、それがそのうち「どういう家に住んでるの?」みたいな個人情報直結!みたいなこと」


ママ 「わたしはじゃじゃまるかな」


ケビ子 「わたしはぽろりかな。よよよよ!それでね、どういう家に住んでるのって聞かれて、ドキッとしちゃった。ワオ、我が家に来る気かしら?とかって想像しながら、もうそういうステージなのかしら?結婚の契りはないけど、平成の世の中じゃあ婚前交渉もやむなしか、って」

ママ 「武士か!」

ケビ子 「あはははは!ママの突っ込み!武士かだって~!それで拙者は家に関してはけっこう頑張ってきたのもあってつい言っちゃったの。伝家の宝刀、最初に出しちゃったでござるでそうろう~!」

ママ 「はっ!まさかのそうろう?」

ケビ子 「やだー!そうじゃなくて、まだよく知らない相手でもあったから適当に安普請の木賃宿みたいなとこってと答えておけば良いものを、バカだから聞かれるままに自分でマンション買って住んでる、快適!って答えちゃったってわけ」

ママ 「いいじゃない、ケビちゃん頑張ってきたんだから。女の勲章よ」

ケビ子 「そしたらそれまでは飲みに行っても喜んでご馳走してくれてた彼、変わっちゃってね。

うーん(背伸び)『今日、俺、財布忘れた。ごっそさん!』

って先にお店を出ちゃったの。私も給料日前は苦しいし、そういう日もあるかなって思ったけど、次もその次も「ごっそさん!」で店を出ちゃうの。あげく、ちょっと飲み物買おうかとコンビニに入っても支払いの列に並ぶ私に自分のコーヒーを渡して

『二人の財布だからなっ』って頭をぽんぽんするのよ。

それはそれでキュンとしちゃうわけだけども。二人の財布ってつまり?え?結婚?ヒャダーーーー!みたいな」

ママ 「あんた、寂しかったんだね・・・」

ケビ子 「そうなの、私、寂しかったんだと思う。頭ポンポンで小銭出しちゃってさ、1ポンで100円くらいの対価じゃない?それはそれでうれしかったのよ~。女がマンション持ってるって、余計なひと言だったのね。今ならわかるわ〜。その内マンションのことやたらと聞かれたりしてね。いくらだったのか、とか家具はどこで買ったのかとか、挙句、『もし結婚したら俺のマンションだからな!』とまで」

ママ 「重症ね」

ケビ子 「末期よね、末期。もう恋なんてしないなんてーって思ったりもしたけども、その男、たまにプレゼントもくれたりして、そういう気遣いがタイミングよく挿入されてなんか引きずっちゃった」

ママ 「それ、マッキーでしょ。プレゼントって何をもらったの?お金出した分がチャラになるならいいじゃない?」

ケビ子 「毛抜き。よく抜けるの。毛のホールド力が抜群で現代の技巧的な注文品。狙った白髪は絶対に離さないで、すっと抜けるのよ。すっと。あとは、バッカスってお酒の入ったチョコをもらったわね」

ママ 「ケビちゃんがバッカスよ!」

ケビ子 「あぁぁぁぁぁぁぁ!そいつとは、それっきり。全く飲み干せない話よね」


カモチ ケビ子
43歳で(やっと)結婚。
仕事で培ったフットワークと屁理屈と知恵をフル活用してゴールイン。奴さん(夫)は夢見る世話焼きロマンチスト。
Instagram(@kbandkbandkb)

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