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放ったらかしているのは日本人だけ?プライベートゾーンのお手入れ

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、"デリケートゾーンのお手入れ"について

注目を集める、オーガニック系セクシャルヘルス

放ったらかしているのは日本人だけ?プライベートゾーンのお手入れ_2_1
(左から)日本発のトレスマリアは2017年7 月デビュー。洗う・潤す・見つめるの3 ステップを提唱。トレスマリア ミラー¥1,800・トレスマリア ミルク¥5,000/バルドゥッチ
YESは2003年にイギリスで生まれたオーガニックデリケートゾーンブランド。世界的に見ても厳しい水準である英国土壌協会の認証を受けている。YES インティメイト・フォームウォッシュ RO¥2,400・YES インティメイト・オイルローション¥3,500/アジュマ 

撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代
 その1つ、トレスマリアは鏡も一緒に提案していて、まず〝そこを見ること〟が大切と説いている。本当にイチから、初心者として始めなければいけないのだ。しかも急いで。一方で今アンダーヘアを全て処理するVIO脱毛が20代30代の女性たちにとっては常識となっている。にわかにこのゾーンがクローズアップされている事は確かなのだ。

 そういうことも手伝って、じつは早くも次の段階に進みつつあり、オーガニック系のセクシャルヘルスと言う分野が注目を浴びている。プライベートゾーンのケアはもちろん、パートナーとのセクシャルライフを円滑にするための、安全安心なローションなどがあって、目を覚まされる思い。特に、イギリスの製薬会社に勤めていた女性2人が起こしたブランド、YESは、世の中に既に出回っているものに粗悪品が多いことに疑問を持ち、オーガニックにこだわって舐めても大丈夫なくらい安全なものを作りたいと開発した製品が、大反響となったのだ。

 今や、いわゆるLGBTの人口も、血液型で言うAB型と同じくらいの割合いると言われ、1つの個性として既に市民権を得ているわけで、様々なセクシャルライフをもっとヘルシーで安心なものにしなければと言う動きは、もう止めようがないほど。コスメの拠点、新宿伊勢丹のビューティアポセカリーがこれらのブランドを積極的に導入しているのは、大真面目の本気ケアである証、もうすぐ常識になる事は目に見えているのだ。で、あなたはもう始めているだろうか。

 少なくとも知らない事は怖いこと。自分の体の中に知らないことがあるって、触れたこともない部位があるって、やっぱりおかしい。女にとって子宮はある意味、自分の核となるところ、見えないように隠されている秘密の場所だからこそ、自分自身が責任を持ってキレイに健康に保ってあげるのは、女の義務なのかもしれない。だから急いで!

(Marisol 2018年2月号)
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)をはじめ、著書多数

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