☆私が解説します!
ワコール広報・宣伝部 白鳥貴子さん
女性の"美しくなりたい" という願いを実現するべ く、商品を中心にPR活動を行う。女性のバスト事情にも精通
■加齢に伴いバストが変化していくメカニズムとは?
「バストの内部は、乳腺と脂肪と、それらをまとめるように支えている〝クーパー靭帯〟などで構成されています。バスト内部の脂肪の増加とクーパー靭帯の伸びが原因クーパー靭帯は、さまざまな組織からなり、バストをつり上げ、形を保つ役割をしています。これによってバストのハリは保たれているのです」(ワコール広報・宣伝部 白鳥貴子さん)
でも、加齢とともにこんなバストの内部構造に変化が……。
「若いころのバストは、脂肪より乳腺の割合が多いのですが、加齢によるホルモンバランスの変化に伴って乳腺の細胞が萎縮し、脂肪の割合が増えます。すると乳房に重みが加わるうえ、柔らかくなるので下垂しやすくなります。また、バストに重力や揺れなどの刺激がかかり、それが積み重なるとクーパー靭帯が緩んで伸び、乳房を支えられなくなります。クーパー靭帯は一度伸びると元に戻りません。さらに加齢とともに皮膚の弾力性も低下し、乳房を支える力が弱まります。これらの原因で、上胸がそげたり、全体的に垂れたり、左右に流れたりしてしまうのです」
■加齢によるバスト内部の変化
20代のバストは乳腺がつまっていてハリがあるが、40代のバストは脂肪(白い部分)の割合が増え、柔らかさも変化する。
提供:ワコール人間科学研究所