☆私が答えます!
16号整形外科院長 山田朱織先生
整形外科医。医学博士。山田朱織枕研究所代表。正しい眠りのための枕を研究し、「整形外科枕」を開発。首や肩のこりに悩む多くの患者が全国から訪れる。
体の随所に伸びる首の神経を痛めることであちこちに不調が
首がこっていると、体のほかの部分にもトラブルが起きやすくなるという。その理由とは?
「頸椎の7つの骨の間には左右にすき間があり、ここから頸神経が体のいたるところに伸び、それぞれの神経は支配する領域が異なります。例えば1番上の神経は首の筋肉の運動神経の大部分を支配し、2番目は後頭部、4番目は肩まわり、5番目は胸や腕の前面、6番目は腕の後面〜親指を支配しています。このため、2番目の神経を痛めると頭痛が、4番目の神経を痛めると肩まわりにこりや痛みが、6番目の神経を痛めると腕や親指に痛みやしびれが出たりと、さまざまな部分に不調が出るのです」
首以外の部分に不調が起きる理由はほかにも。
「首が前に出ると胸椎や腰椎が後ろに曲がるので腰痛が起きやすくなりますし、首の位置が悪いと脳が不安定になってめまいが起きたり、顎関節が不安定になるのであごに痛みが 出たり。そのほか、前胸部や肩甲骨まわりの張りや痛み、目の奥の痛み、うつ、慢性疲労、歯の痛みが生じることも。顔の血流も悪くなるので、くすみなど美容面にも影響が出ます」
こんな首こりは今すぐ改善すべき。下のチェックリストに多く当てはまるほど首こり度は重症。