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今、男を輝かせるのは、 女が放つスポットライト!

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、キラキラ輝く女性が、自分の光で愛する男性を輝かせる、新しい構図について。

あの人が選んだのだから凄い男なんだろう、と相手に注目が集まる時代

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「誰がなんと言おうと私には彼が必要。比べるものがないほど大切に思っている」夫について、たびたびそう語ってきたのが、アン・ハサウェイ。夫のアダム・シュルマンは俳優だけれど、端役中心。無名といっても良かった。だから未だに「超格差婚」という見出しが踊る。そのアンバランス感を少しでも和らげようとするかのように、アン・ハサウェイは夫をどれだけ愛しているかを、あえて語らざるをえなくなるのだ。

 でも考えてみれば不思議なこと。これが妻と夫が逆ならば、世間は何も言わない。意外にも保守的なハリウッドでは、妻の方がたくさん稼ぐと、本人たちは良くても様々に揶揄されてしまう。でもそれってもはや時代遅れではないのか。

 夫が稼いで、妻が家を切り盛りする……そういうスタイルはもうとっくに崩壊していて、〝専業主婦〟は今や全くの少数派のはずなのに、なぜ妻の方が社会的に上ではいけないのか。現実には今、女の方が自らが放つ輝きで、逆に男にスポットライトを当ててあげるケースが目立ってきていると言うのに。

 いわゆる格差婚では全くないが、宮沢りえさんの結婚は、女性の方が逆に男性にスポットを当てると言う形になった。今や日本のトップ女優とも言うべき人が〝選んだ男〟ということで、森田剛という人に、俄然注目が集まった。改めてあの人が選んだのだから凄い男なんだろうという意味でのスポットが。

 思えば、小泉今日子さんの恋愛宣言でも、相手の俳優が改めて注目を浴びる形になった。さぞかし魅力に溢れる〝いい男〟に違いないという想像も含めて。皮肉だが、事実上の不倫宣言にもかかわらず、バッシングより先に、あれだけの女性が批判を覚悟で恋愛感情を語るほどの男とは、どんな男だろうかと言うところにスポットが当たったのだ。

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