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女に好かれる女、嫌われる女、 その境界線を今一度、考える

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、“女に好かれる女、嫌われる女”について。
女に好かれる女、嫌われる女、 その境界線を今一度、考える_2_1
(左)ハチミツのような甘さをまとったフレッシュな香り。シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット 50㎖¥12,000( 9 月23日発売予定)/シャネル
(口紅左から)パッと目をひくクラシカルなレッド。RD302 Poppy 各¥3,600・ピンクがかったやわらかなレッド。RD713 Hushed Tones・全16色から自分に似合う赤を見つけられる口紅「ルージュ ルージュ」。鮮やかなサンゴをイメージしたコーラルレッド。資生堂 ルージュ ルージュ RD309 Coral Shore/資生堂インターナシ
ョナル

撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代

女に好かれる女の絶対条件は、やはり“優しさ”

 一生懸命って、難しい。情熱はもちろんだけど、センスとバランス感覚、客観性、そして愛情も必要なのだ。自己愛だけが強すぎる人が一生懸命になった時それが人を遠ざける。特に女を遠ざける。
 ただ、もっとシンプルに考えるなら、女に好かれる女の絶対条件は、やはり“優しさ”だと思う。何年も、好かれる女のNo.1の座をなかなか譲らない綾瀬はるかさんのイメージは、テンネン以前に、心優しい人。我欲のない、イイ人。結局そこが一番大事なのではないかと思う。
 そういうことも全てひっくるめて、今まさにクローズアップしたいのが、シャネルの新香水、N ° 5 ロー。圧倒的な名香にして、やはりハードルが高くてなかなか手に取れないN ° 5を、文字通り水のように、みずみずしく透き通るような新しい香りに仕上げたのが、このロー。フレッシュなシトラスから始まって、どんどんその人と馴染んでいき、美しい残り香へ。まさしく、頑張りすぎない、心優しい、バランスのとれた人の香り。独りよがりでは無い、周りの人をまで幸せにする、爽やかにして深みのあるフローラルは、さすがシャネルと唸るはず。

 一方口紅で、女に好かれる女の定義をなぞるなら、こうした“新しい赤”になるのかもしれない。すべての女性に“自分の赤”があるというコンセプトで作られた資生堂ルージュ ルージュは、赤ばかりの16色。ひたむきなのに頑張りすぎない、バランスのとれた赤のラインナップには必ず“自分の赤”があるはず。自分が求める血色のような赤を選んでみたい。
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。近著に『"一生美人"力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)など。

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