なりたい顔の女たちは、早々と幸せになっていく、という説について

2018年8月10日
本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、人を惹きつける“なりたい顔”について。

30代からの顔は、自分で作るもの

(左)ふわふわのパフスティックで、繊細なツヤと自然な血色感を演出できるルースタイプのチークカラー。ルースブラッシュ 04¥3,800/ジルスチュアート ビューティ
(マスカラ)自まつ毛に美しいカーブをクセづける機能が加わった進化形マスカラ。(左から)2 種類のまつ毛のような黒い繊維を配合した下地。ケイト ラッシュマキシマイザーN¥1,200(編集部調べ)・ラッシュフォーマー(ロング)・同(ボリューム)各¥1,400(編集部調べ)/カネボウ化粧品

撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代
 個人的に私は、国仲涼子や白石美帆のような顔になりたい……と思っていた。気がつけば、国仲さんは向井理の妻に、白石さんはV6長野博の妻になっていた。なんだかどちらも、呆気ないほどするりと幸せになっていた。やっぱり早々と幸せになれる顔ってあって、女は要するに、そういう顔になりたいと思う生き物なのだろうという確信を持ったもの。

 周りを蹴散らすような美女じゃなくていい。女はそうやって黙って人を惹きつけ、いつの間にか良い人生を送れている顔を持ちたい。もちろん、顔は持って生まれたもの。ただ一方にこんな説がある。20代までは親にもらった顔。でも30代から、顔は自分で作るもの。なぜ30代からなのか。人の顔の造作は、老化が始まるタイミングで変わっていく。大なり小なり筋肉が緩み、肌の弾力が失われる過程で、言うならば持って生まれた顔立ちが一度リセットされるように動き出すから、顔立ちも変わっていく。その時に生き方や人格が顔に反映されていく。どういう風に年齢を重ねるかで顔は変わっていくのだ。だから30代からは自分自身が顔を作るつもりになってほしい。

 つまり見方を変えれば、それは1つのチャンス。そこで生まれつきの顔から解放され、なりたい顔を改めて作り直す時代に入ると考えることもできるから……。

 もちろんメイクでも、なりたい顔になるための化粧品テクノロジーが年々進化している。例えばマスカラなのに、ただ普通に塗るだけで、素まつ毛までが上向きになっていく、つまり単なるカール力ではない、まつ毛パーマ効果を持つ革命的なマスカラも生まれている。マスカラ1本でもなりたい顔に近づける時代を象徴していると言えるだろう。また一方、早々と幸せを手にする女の頰を見事に再現するのが、コットンパフでふわふわと血色を加えるコットンキャンディチーク。年齢を重ねるほどに、なりたい顔にどんどん近づいていけること、忘れずにいて欲しい。 

(Marisol 2018年8月号)
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)をはじめ、著書多数

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