一条ゆかり特集④ 働くアラフォー必読!女性の生きざまを『プライド』で学ぼう【パクチー先輩の漫画日記 #24】

2018年11月25日
お嬢様育ちの史緒と苦学生の萌。生まれも性格も正反対ながら、ともにオペラ歌手を目指す二人の熱い闘いにシビレよう!
一条先生の特集も今回でラスト。名作ばかりで、毎回セレクトには迷いましたが、やっぱりこの作品ははずせません! オペラ歌手を目指す二人の若い女性の苦悩と成長を描いた『プライド』です。

ヒロインのひとりは、オペラ歌手を目指す音大生の麻見史緒(あさみしお)。お金持ちの家に生まれた彼女は、お嬢様気質でプライドが高く、優等生的なタイプ。ところがある日、父の会社が倒産し、人生が一変。窮地に追い込まれます。

一方、同じくオペラ歌手を志す緑川萌(みどりかわもえ)は、母一人子一人の貧しい家庭で育った苦労人。キャリアアップのためには、人を利用したり、裏切ったりすることも厭わないしたたか&しぶとい性格で、史緒のことも陥れようとします。

どんな窮地でも自分のプライドを捨てずに、ブレない生き方をする史緒ちゃんと、プライドは捨てて、泥をなめながらでも必死にくらいついて、成りあがっていく萌ちゃん。二人の生きざまはまさに対照的。どっちが正義で、どっちが悪ということではないのだけど、作品の根底にあるのは、「プロとして、どうあるべきか」という問いかけ。

そもそも初期の作品『デザイナー』を描いたとき、一条先生はタイトルを『プライド』にしようと思ったそうですが、少女マンガとしてだけでなく、働く女性としても第一線を走っていた一条先生の哲学がこの作品には、たくさんちりばめられています。

それだけに本作には名言がたくさん出てくるのですが、中でも史緒ちゃんと萌ちゃんがアルバイトをするクラブ「プリマドンナ」のオーナー奈津子ママのセリフがかっこよくてシビレます! 「間違ったと思ったらすぐやり直すのよ。後悔が少しで済むわ」。「人と比べてもちょっと気分はいいけどたいして幸せにはなれないのよ。それよりもちゃんと自分と戦いなさいな。人とばかり戦ってるとつぶれるわよ」などなど真髄をついた金言の数々。悩めるアラフォーの心にズシンと響くはずです。

じつはこの作品、2009年に実写映画化もされています。そのとき、萌ちゃんを演じたのが満島ひかりさんで、演技がめっちゃうまくて、「この人誰!?」って名前を覚えた記憶が。そして菜都子ママは 高島礼子さんで、これもハマり役でした! 興味のある方は、マンガと一緒にご覧ください。

また現在、弥生美術館で開催中の『一条ゆかり展』は、12月24日までとなります。まだ観ていないという方、先生の原画が見られる機会なんて、めったにないから必見です。ぜひ足をお運びくださーい!

それでは試し読み、どうぞ~!

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★Information

少女マンガ界の女王・一条ゆかりの展覧会『集英社デビュー50周年記念一条ゆかり展~ドラマチック!ゴージャス!ハードボイルド!~』。デビュー作から2000年代までの原画を中心に展示。一条先生のトークショーも11月17日(土)、12月8日(土)に開催決定!詳細は、弥生美術館の公式サイトをご確認ください。

会期/2018年9月29日~12月24日 

会場/弥生美術館 

住所/東京都文京区弥生2-4-3 

公式サイト/http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/index.html

パクチー先輩
漫画大好きライター。女性誌や男性誌でインタビューやカルチャー企画を担当。手塚治虫の「W3」でマンガ愛に目覚める。「パクチーが持つ効能のように、みなさんの体内の毒素を排出してくれるような漫画を紹介していきたいと思います」

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