大きな変革を起こそうとエネルギーが渦巻いている
世界的なセクハラ問題もそれに当てはまるし、官僚たちの不正が噴出したり、大学やスポーツ界に次々に改革があったのも、偶然では無いのだろう。去年あたりまでは、あくまで個人的な不倫レベルの小粒の問題がいくつも表出していたが、確かに今年はスケールが大きい。古き悪しき慣習が終わりを告げたりしたのは、本当に胸がすくようだった。
一方で、個人的に大きな変化を自ら起こそうとする人たちもいる。40代50代、マスコミやファッション界コスメ界で立派なキャリアを築いてきた女性たちが、長く勤めた会社を飛び出して、新しい自分を始めようとする動きがあるのだ。ヘッドハンティングによる単なるキャリアアップではない、あくまで自分の力で第二部の人生を始めようという決断。
とても単純に生涯1回だった人生が、今や2回営める時代になっている。平均寿命が100歳まで延びる可能性がにわかに現実味を増してきている今、1回では人生持て余してしまう。余裕で2回分の人生を生きられる時代となりつつあるのだ。だから今50代で動き出そうとしている女性たちは、その先駆け。極めてカンがいい人たちと言うべきなのだろう。ちょうど人生の折り返し地点で、全く別のコースを別の方向へ走り出す。今までの延長上ではない、全く別の選択をしようとする。とても素敵なことだと思うのだ。
もちろん1つの道を、一生かけてじっくり生きると言う選択もあるのだろう。何もみんな揃って第二部の人生を始める事は無い。けれどもその気になれば十分2回できることは知っておくべき。数十年後はあらゆることがスピードアップするから、人生3回と言う時代も来るのかもしれない。ともかく新しいことを始めるのに年齢制限は全くないと言うこと、50代60代でも70代でも、何か新しいことを始めれば第二部。そういう時代だということを念頭に置いて生きたいのである。