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女同士の友情は、相手の幸せを心から願えるか? キレイの秘密を教えられるか?

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、女同士の友情について。
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相手の幸せは願うけれど、相手の“良縁”には邪念が入り込む

 以前はこう言われた。女同士に本当の友情なんて生まれない。誰が言ったか「友情は男のもの」。でも冷静に世の中を見てみると、“男同士”こそ利害関係で結ばれるケースが多く、“儲け話”を通じてしか仲良しになれないのを、大人になるにつれ女はよく垣間見させられてきた。
 女同士はむしろ、意味なく一緒にいる。そこに利害関係は全くないわけで、友情の質から言ったら、女同士の方がはるかに上。ただ一点、相手の幸せは願うけれど、相手の“良縁”には邪念が入り込むことがあり得るのかもしれない。

 例えば同僚の女性の結婚式で、その結婚を心から祝えるか?というアンケートでは4割近くの人が「素直には祝福できない」と答えている。でもだからといって相手の不幸を望んでるわけではない。つまり、大きな意味で相手の幸せを願っているのは紛れもない事実、「不幸になれ」なんて全然思っていない。意地悪な男が「女同士は常に“人の不幸は蜜の味”だから」なんて言うが、そうではないのだ。
 ただ相手の結婚が自分の結婚のレベルをはるかに超えていたり、自分は結婚できないのに、相手が二度目の結婚を決めたなどという時には、よかったねーという祝福の笑顔の奥に何%かの悲しみ、寂しさ、あるいは妬みが入るのは、女として無理からぬこと。女は“幸せになること”が人生におけるテーマだからである。男はある意味それが“立身出世”や“経済的成功”だったりするからこそ人間関係もそれにまつわるものになりがちだが、女同士は、それがどこか“幸せ共同体”というふうになりがち。定期的に会って、おいしいお店を次々制覇しながらおしゃべりに興じる関係、それは幸せを共有する共同体に他ならないが、そんな中で一人だけ幸せになろうとすると、抜け駆けと見られたり“協定違反”と思われたりする力学も働くのだ。幸せになるならみんな一緒になろうよみたいな……。

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