昔の恋人は、今の自分をどう見るだろう。 そのシミュレーションが、1つのアンチエイジング【齋藤 薫エッセイ】

2018年12月7日
本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、“昔の恋人との再会をシミュレーションすることがアンチエイジングになる”というお話。

昔の恋人との再会でわかること

 昔の恋人に街でばったり会った時、あなたはどうするのだろう? 自分から近づいていって、相手を呼び止めたりするのだろうか? 逆に、とっさに隠れてしまったりするのだろうか? もちろん、相手によると言うのだろう。どんな別れ方をしたかにもよる。
 ただ仮に再会を喜ぶような相手であっても、とっさに気づかないフリをしてしまうケースが少なくないはず。そこは1つのバロメーター。今の自分に自信があるのかないのか? 自分が女として下降線をたどっていないかどうか? 普段は気づかずにいる自分自身の評価が、そういう瞬間明らかになるのだ。
 自分という女に、何だか後ろめたさを感じるのは、今の自分に対して最善を尽くしていない人。むしろ積極的に相手に接触しようとする人は、やっぱり無意識に今の自分を見て欲しいという思いがあるはずで、自分自身に対して、充分な手間をかけている人に他ならない。それ以前に、いつも丁寧に自分を磨いている人は、心のどこかで偶然の再会を望んでいるのかもしれない。
 そしてもう一つ、昔の恋人との再会において測定できるものがある。それは自分自身が今、幸せかどうか?
 ズバリ言えば、まずストレートに〝相手の今の状況〟を聞くことができるのは、今の自分がとても幸せである証。
 例えば、「結婚しているの?」と、臆せずに聞けることが、1つの大きなチェックポイントになる。こちらが結婚していようがいまいが、昔の恋人の結婚には、多少の落胆を感じるもの。独身と聞くと、意味なく心が弾んだりする。つまり自分が手放しで幸せでないと、そういうことは聞きたくないものなのだ。
 言うまでもないことだけれど、相手に近況を聞けば、自分の近況も相手に伝えざるをえなくなる。自分の話をしたいか否か、それは自分自身にも、幸せかどうかを突きつけるはずなのだ。だから外見だけじゃない、昔の恋人との再会では、今の自分の生き方の是非をも不意に問われることになるのである。

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