人を褒める女、褒めない女、人に褒められる女、褒められない女【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、“人を褒めること”についてのお話。

人を褒めるか褒めないかには、 人間性が露骨に現れる

人を褒める女、褒めない女、人に褒められる女、褒められない女【齋藤 薫エッセイ】_1_1
 人を褒める、褒めない……それはあくまで個人の主観。すべての判断はその人に委ねられている。真の賞賛から、気配り、お世辞まで、褒め言葉も様々で、内容が仮に100%嘘であっても成り立ってしまうくらい、そこに誠意は必要としなかったりする。とは言え、人を褒めないのは、自己中心で自分にしか興味がないことの裏返しだったりもしてしまう。だからこそ、人を褒めるか褒めないかには、人間性が露骨に現れるのだ。
 欧米では、男が女を褒めるのが1つのマナーでもある訳で、やはり大人は人付き合いにおいて、褒めるに値するものは褒めると言うのが、1つの良識と言えるのだろう。もちろんお世辞とわかるお世辞なら、褒めないほうがマシだけれど、頑なに褒めない人は、いつの間にか人を遠ざけ、友達ができにくいのもまた確か。いずれにしても、“自分の利益のため”ではなく、“相手のために相手を褒める”、そういう女にこそ幸せが訪れるのは、紛れもない事実なのである。
 逆に、褒められるか褒められないかにも、実は露骨に人間性が現れる。正当な評価で年がら年中褒められる人は、やっぱり世間に愛されている人。褒められない人には、ちゃんと理由がある。全然関心を持たれないか、褒めると損をすると相手に思わせるほど、日頃世間に迷惑をかけているか。どうせ褒めるなら、好きな人を褒めたいと思うのが人情。だからこそ、善意の人同士の“褒めて褒められて”は、清々しい関係を築きあげるのだ。

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