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人を褒める女、褒めない女、人に褒められる女、褒められない女【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、“人を褒めること”についてのお話。

人を褒めると、豊かな美しさが増える

齋藤薫の大人キレイの処方箋
(左) 2 色構成でチークやハイライトとして使える、オイル配合のスティック。ディエム クルール グローブラッシュスティック¥3,800/ポーラ (中)胸が躍るハートのチーク。絶妙な色味が大人にぴったり。アンプルラブ フォーチークス(限定発売)¥7,800/アンプリチュード (右)センシュアルな輝きを作る、マルチハイライター。ルミナイザー 01¥3,000/トーン 

撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代
 一方、悪意のある人同士は、褒めないし褒められない。世の中それでうまく収まってしまうのだけれど、褒めると言う行為は、ちゃんと自分にも返ってくる。人を褒めると、褒めたことがやがて“自分のもの”になり、心から褒めれば褒めるほど、その人自身が豊かな美しさを全身のあちこちで増やしていくことになるのだ。しかも、100% “相手のために褒める”ほど、愛されるのが人生。
 逆に言えば、人間は褒められて伸びる、褒められて育つ生き物、というのも本当で、今日褒められたところを、明日は1番強調するから、女はどんどんキレイになる。褒めて褒められてと言う関係は、女同士が切磋琢磨してキレイを増やす、最も正しい美容関係なのである。褒めるってなんて素晴らしいのだろう。
 ちなみに人が人を褒めるとき、1番ナチュラルで無理がないのは「とっても元気そう」。いきなり「今日キレイ!」と言うのは少し勇気がいるのかもしれないから、「元気そう」で良いのである。「なんだかキレイになっちゃって、いいことあった?」女同士ならではのそういう言い方もとても自然。言われたほうも、それは心から出た褒め言葉だと捉えて、素直に喜んで良いと思う。イタリアの男は靴の中敷きの色まで褒めると言うけれど、女は女同士、服の色よりもやっぱり肌の調子を褒めてあげたい。そのほうが、お互いのキレイにとって効果的だから。
 そういう意味で、「元気そう」「幸せそう」という女同士の魔法の言葉を引き出すために1番効果的なのは、やはり血色チーク。みずみずしく艶めく血色を作るなら、ポーラのディエム クルール グローブラッシュスティックが良いし、奥行きがある湧き上がるような自然な血色を作るならアンプリチュードのハートいっぱいのチークパレットがいい。そして頰骨に沿って、あるいは鼻筋や額、顎先に自然に濡れツヤを配して「生き生きしてるね、なんだかキレイになったね」そういう最高の褒め言葉を自然に引き出すならば、ナチュラル成分を基本とし、ニュアンスの美しさを大切にするメイクブランド、to/one(トーン)のルミナイザーを。3色あるうち自分の肌に1番映える色を選んでみて。こんな風に褒められるアイテムは、必ず常備しておくこと。誰かと会う日のひと技として、忘れずに。

(Marisol 2019年1月号)
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を
加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。『キレイはむしろ増えて
いく。大人の女よ! もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)など著書多数

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