心優しい女か、気の強い女か? 幸せになる、究極の選択!【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、『風と共に去りぬ』から学ぶ、“女性の強さと優しさ”のお話。

スカーレットとメラニー。あなたならどちらで生きる?

心優しい女か、気の強い女か? 幸せになる、究極の選択!【齋藤 薫エッセイ】_1_1
 20世紀最大の超大作にして最高傑作と言われる映画『風と共に去りぬ』は、男と女の究極の選択が複雑に入り混じった壮絶なストーリー。4人の男と女が登場し、気の強い女の象徴のようなスカーレットと、心優しい女の象徴メラニーの対比が、自分の場合は果たしてどちらで生きるべきか? を女たちに問いかけ、自信に満ちた男気の男レットと、穏やかで優しい男アシュレイ、女はどちらと生きるのが幸せかをも同時に問いかけるのだ。

 この作品を子供の頃に観た時は、心優しい女に惹かれ、20代で観た時は気の強い女に憧れ、30代になった頃、再び心優しい女の存在が大きくなった。成長していく過程で、女は行ったり来たり、究極の選択の間を揺れ動くものなのだろう。その年代年代で置かれる社会的な立場、そこで自分に一体何が必要かを経験によって学んでいくからこそ、心優しくならなきゃとか、強い気持ちを持たなきゃとか、次々新しい価値観が覚醒していくからだ。

 じゃあ男たちはどちらを求めているのだろう。スカーレットは優しい男アシュレイを愛し続けるが、アシュレイは心優しい女メラニーを愛し、2人は結婚。強気の女スカーレットはそれでもアシュレイを諦めず、奪おうとさえする。そりゃそうだろうと私たち女も思うわけだが、そんな傲慢なまでに強いスカーレットを愛し続けるのが男気レット。「気の強い女がいい」と口に出して言う男は少ないが、口に出さずとも強い女が好きな男はいつの時代も確実にいる。いやむしろ今増えている。強気の男ほど、一筋縄ではいかない女を求め、何も決められない優柔不断な男もある意味自分を支配してくれる女を求める。どちらにせよ、建前的には優しい女を求めても、気がつくと強い女を求めている傾向にあるのだ。でも一方、強い女とはぶつかり、傷つくことも多く、だから一方で心優しい女で自らを癒したくもなる。ただメラニーは、優しいけれど誰より強い心を持った女性として描かれ、このメラニーが亡くなるとアシュレイは彼女なしでは意味がないと生きる意欲を失い、それを見たスカーレットは彼に失望、レットのところに戻ると、彼女を愛し続けたレットも、身勝手な生き方をするスカーレットを最後は捨てる。自分の力で生きていけと。女は経験を積むほどに、自分には両方の心が必要なのだと悟るようになるのだ。

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