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心優しい女か、気の強い女か? 幸せになる、究極の選択!【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、『風と共に去りぬ』から学ぶ、“女性の強さと優しさ”のお話。

強い生命力さえ持っていれば、人は美しくなれる

齋藤薫の大人キレイの処方箋
(左)ブランド10周年を記念した過去の人気9 色(限定発売)&新色1 色の全10本のピンクリップ。キッカ メスメリック リップスティック各¥3,800/カネボウ化粧品 (中)自然な輝きを演出する、スティックフェイスカラー。ボーム エサンシエル各¥5,500/シャネル (右)みずみずしくハリのある肌へ導く。リラクシーな香りも魅力。エレメンタリー スキンローション¥18,000/ITRIM 

撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代
 作者マーガレット・ミッチェルは、2人の女を“理想の女”の二面性として描いたともされるが、本当の意味で心優しければ強くもなれるし、強ければ優しくもなれるという法則もメラニーから読み取れる。それは女性美にもそっくり当てはまる話で、強い生命力さえ持っていれば、人は必然的に輝き美しくなれるのだという法則こそが、じつは今の美容界を支えているのだ。

 まさしく命のパワーこそが艶めく美しさの源と解く、新しいラグジュアリーオーガニックブランド「イトリン」は、生命力そのものを高めてくれる植物の命をそのまま注入するような働きかけで、全く新しい即効性で人を美しく輝かせてくれると今、評判だ。同様に、「強さこそが柔らかく幸せそうな美しさの鍵」……そんな美の法則を形にするようなナチュラルメイクが今主流となっているが、肌トレンドの濡れたツヤ感も、油の艶ではなく潤いが作る艶なわけで、それにも強さと優しさ両方を感じることができる。それを見事に体現するのが、シャネルのボーム エサンシエル。ひと塗りで肌から湧き出る濡れ艶を再現する。スカルプティングも同時にできるのが魅力。そしてほのかな5分の2発色の、キッカのメスメリックのピンクコレクションも、強いから優しい血色の美しさを表現してくれる。

 強いから優しくなれる、強いから美しい、歳を重ねるほどにそういう風に生きたいもの。周りも自分も幸せにするため。

(Marisol 2019年2月号)
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を
加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。『キレイはむしろ増えて
いく。大人の女よ! もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)など著書多数

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