ヘア＆メイクアップアーティスト 小田切ヒロ
【40代オフィスメイク＝幸せ顔】１．幸せを呼ぶ顔5つのルール
幸せ顔のカギは成熟した“アラフォー感”にあり
「マリソル世代の女性が、幸せを呼び込むにはむしろ、顔に“アラフォー感”が出たほうがいい。年齢不詳で可愛いではなく、年齢相応に美しい人、品と清潔感を大切にしながら、年齢を重ねた知性を備えた、温かみのある顔を目ざすべき」と小田切さん。ではどうすればいい？
「アラフォーになるとくすみが出てきますが、隠さずに、あえて生かして成熟した“年輪”を感じさせる。そのために効果的なのがくすんだスモーキーカラーです。ただし顔全体をくすみ 色でまとめると、げっそりするので注意」
また、ホルモン的に“上げ”たいなら赤系がマスト。「赤は永遠のラッキーカラー。血流の色なので、いつの時代も女性をいきいき美しく見せてくれるんです。とはいえ『赤で女らしく＝媚びる』と考えるのは間違い。媚びる女に近づく男にロクな人はいません（笑）。だから頰も媚びないチークレスで」
ところでアラフォーといえば、肌疲れで不幸せ顔になるのも気になるところ。「健康なうるおいを連想させるにはツヤは不可欠。でも、やりすぎメイクでは幸せは遠ざかるばかり。ツヤも『もっともっと』といきすぎれば、欲の塊に見えてしまう。マット7：ツヤ3のバランスが正解」
そして最後に重要視したいのが眉などの細かい部分。「細部の美は洗練につながるし、細部には生活が表れる。そこに注力してこそ運がつかめるんです」。小田切さんのアドバイスを生かし、オフィスで愛されるマリソル世代らしい幸せ顔に！
幸せ顔を呼ぶ５つのルールを解説！
ルール1：
いくつになっても赤は全女性をキレイに見せるラッキーカラー
①ルージュ ヴォリュプテシャイン 80￥4,100／イヴ・サンローラン・ボーテ ②クレ・ド・ポー ボーテ ルージュルミヌ 12￥5,000／資生堂インターナショナル ③デザイニング カラー アイズ 12￥6,800／SUQQU ④ルナソル ジェミネイト アイズ N 05￥5,000／カネボウ化粧品 ⑤ザ アイシャドウ Blood Moon￥2,000／アディクション（限定発売） ⑥ラスティング ソフト ジェル ペンシル N M ラスティレッド￥2,600／シュウ ウエムラ （限定発売）
ルール2：
疲れ顔すらいとおしく見える魔法の肌質感はマット７：ツヤ３
ルール3：
大人の女ならではの魅力を引き出すくすみカラー。でも、使っていいのは2カ所まで
①アイ カラー クォード 25￥9,200／トム フォード ビューティ ②エスプリーク グロウ ア イヴェール RD430￥1,200（編集部調べ）／コーセー ③グロウ タッチ アイズ 104￥3,700／SUQQU
ルール4：
眉じり、眉頭、まつ毛の先、 指先……幸せを呼ぶ〝洗練〞は細部に宿る
ルール５：
大人の〝幸せ顔〞に媚びはいらない。だから、あえて、ノーチークというルール
【40代オフィスメイク＝幸せ顔】２．魔法の肌の質感はマット７：ツヤ３
質感コントラストで内からうるおいがあふれるごとく！
「肌はマット７：ツヤ３の質感コントラストに。赤ちゃんみたいなふんわりマットと大人のセンシュアルを感じさせるツヤをこのバランスで合わせ、うるおってる感を出して幸せそうに」（小田切さん）。繊細マットファンデーションで全体を仕上げた後、部分的にハイライト＝ツヤ、パウダー＝さらなるマット感をプラス。
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「 大人の〝幸せ顔〞に媚びはいらない。だから、あえて、ノーチークというルール」
というわけで頰はチークレス。「チークを入れれば即可愛さが手に入るけど、同時に媚びも感じさせるから」。代わりに小田切さんが使うのはリキッドチークとファンデーションを混ぜる技。「混ぜたものをのせることで肌にピンクのヴェールがかかり、成熟した女性ならではの優しさが」
①1円玉大のリキッドファンデーションにリキッドチークを1滴混ぜる
②指でなじませる。範囲は、上下は目の下のクマにかかる位置から小鼻の高さまで、左右は小鼻の横から目じりより少しはみ出る位置まで
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【40代オフィスメイク＝幸せ顔】３．くすみは消さずに生かす！
くすみは消さずに生かす。赤みカラーでアラフォーの美を加速
「明るい＝幸せではなく、赤み＋深み色でくすみを活用して、年齢なりのこなれた美しさをアピール」。モーヴブラウンのシャドウで奥行きを出し、ブラウンのシャドウラインで意志を伝え、インサイドのルビー色ラインで血色のキレイさを。「赤系ラインは瞳が茶色に転んで、それも幸せ感につながります」
①モーヴブラウンのクリームシャドウを指で塗る。目のくぼみが目立つ人はアイホールまで、目立たない人はもっと上まで
②ブラウンのアイシャドウをブラシに取り、目じりから目頭方向にラインを引いて、最後に目じり5 ㎜をスッと伸ばす
③ルビー色のリキッドライナーで、上のインサイドに目じりから目頭に向けてラインを引く。粘膜の色が美しく見え、満たされている感が出る
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品よく、さりげなく、けれどしっかり強いまなざしを作るマスカラ。ラッシュ クイーン フェリン エレガンス 01￥5,300／ヘレナ ルビンスタイン
【40代オフィスメイク＝幸せ顔】４．洗練は細部＝眉に宿る
こだわるべき細部、眉。自然なグラデと勢いを出して、あかぬける
洗練は細部に宿る。その最たるものが眉。「全体をブロウパウダーでベトッと埋めて、濃淡がついていないのはダメ。特に眉頭はリキッドで毛が立っているように描き、生命感をアピールして、福を呼んで」。眉の下のうぶ毛が残っているのも、女をあきらめている感じが漂ってしまうのでNG。
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