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じゅわっとバターの香ばしさがカジュアルな夏の泡に相性抜群!【平野由希子のおつまみレシピ #58】

7月は夏の泡に合うおつまみレシピを3回に分けてご紹介。1回目は鶏のバター焼き
【今月のお酒】夏の泡
発泡ワイン

(右)ザーゴ プロセッコ オン・ザ・リース フリッツァンテ

(左)グランジュ・ティフェーヌ ヌーヴォー・ネ モンルイ ペティアン

(右)オン・ザ・リースとは澱(おり)を引かないという意味。800年代後半の伝統的な製法で、イタリア・フリウリの天然水と土着の自然酵母を使い、瓶内2 次発酵させたプロセッコ。フルーティで繊細、丸みのある味わい、酵母のかすかな香 り。750㎖¥2,600(希望小売価格)/ノンナ&シディショップ  

(左)フランス・ロワールの自然派ペティアン。5 代目の造り手が古い樹齢の木がある先祖代々の地で、より自然な方法でのワイン造りにこだわった。品種はシュナン・ブラン。レモンやハーブ、石灰のアロマ、奥に蜜っぽさも。厚みがあり、長い余韻。750㎖¥4,200(希望小売価格)/BMO

泡というとシャンパーニュを思い浮かべるが、ほかにもおいしい泡は世界中にある。
「例えばイタリアのプロセッコやフランスのペティアンは、シャンパーニュよりガス圧が弱いので優しい感じ。今は自然派のおいしいものが手ごろな値段で買えるので、家庭でカジュアルに楽しむのにおすすめです。こんな泡には卵をからめてバターでこんがり焼いた鶏肉に、レモンをギュッと絞って。バターたっぷりの料理には、泡がよく合います。さわやかなレモンの風味も、ワインのもつ酸味や柑橘類のアロマなどと相性がいいですね」

【レシピ】鶏のバター焼き
スパークリングワインに合うおつまみ_1

【材料[材料・1〜2人分]
鶏むね肉… 1 枚(250g)
塩…小さじ1/2 薄力粉…適量
溶き卵… 1 個分
バター…40g
粗塩(フルール・ド・セルなど)・こしょう…各少々
レモン…適量

【作り方】
❶鶏むね肉は塩をふり、薄力粉を全体に薄くまぶし、溶き卵をからめる。

❷フライパンにバター大さじ1(約12g)を溶かし、鶏肉の皮目のほうから弱めの中火で焼く。焼き色がついてきたら弱火にし、ふたをしないで10分焼く。

❸火を止めて裏返し、そのまま5 分おいて余熱で火を入れる。取り出して、器に盛る。

❹③のフライパンに残りのバターを入れ、ふわっと泡立って泡がほぼ消えるタイミングまで熱し(焦がしバター)、③の鶏肉にかける。粗塩とこしょうをふり、小さく切ったレモンを絞る。


【Point】

スパークリングワインにあうおつまみレシピ_ポイント

鶏むね肉は火が通りやすいので、片面を焼いたら裏返して火を止めるのがコツ。余熱で十分火が入る。


次回は7月20日(土)19時半更新予定。お楽しみに。
  • 平野由希子
  • 料理研究家、日本ソムリエ協会認定ソムリエ、フランス農事功労章シュヴァリエを叙勲。ワインバー「8 huit.」オーナー。フレンチをベースにしたおしゃれな料理とワインのペアリングを学ぶ、少人数制の料理教室「cuisine et vin」を主宰。詳細はホームページで。(https://www.yukikohirano.com/) 近著に「ソムリエ料理家のワインを飲む日のレシピ帖」(KADOKAWA)。
【Marisol8月号2019年掲載】撮影/邑口京一郎 スタイリスト/駒井京子 取材・文/海出正子 

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