安い服も高く見せてしまえる才能のありかとは
もちろんまだ結婚1年目、ロイヤルファッションのワードローブがまだ揃っていないからと擁護する声もある。でもメーガン妃が選ぶ服はロイヤルファッションぽくない服が非常に多いという批判がまた返ってくるといった形。そこにはやはり「国の税金を使って」という単純な王室批判と、アメリカの女優だったことへの複雑な思いがあるのだろうか。
一方のキャサリン妃は一流ブランドのものも着るけれど、未だにザラもよく着ていて、ザラの着回しまでしていることが、好意的に報道される。それでもこんなに綺麗で、こんなに品格があると。 そこで改めて考えさせられるのは、安い服も高く見せてしまえる才能のありか。よく言われるのは、安い服と安っぽい服は決定的に違うということで、実際“安くても高そうに見せる服”に共通しているのは、ちゃんと着痩せし、スタイルを良く見せること。ザラの服もその一つだからこそ、キャサリン妃は堂々とそれを公の場にも着ていくのだろう。7,900円のワンピースを公務に着て来て、なお美しいって、結局のところ価格では測れない服の力を見分けるセンスがある上に、本人の品格もさることながら、安い服も丁寧に着てあげようという誠実な心意気があることの証。税金を無駄遣いしないというだけでなく、そういう意味でのバランス感覚に評価が集まるのだろう。