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社会性を持った女性が美しい。そういう価値観が美しい【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、「社会性を持つ女性」について。

社会的な視点を持たないと、女性としても輝けない時代

齋藤薫の大人キレイの処方箋
(左から)黒が透ける奥行き感が美しい。コンスピキュアス ダブルアイズ 01¥6,000・大人のハーフマット質感の唇に。コンスピキュアス ブラッシュリップス 07¥4,700/アンプリチュード エイジングケアに定評のあるブランドから、最新のアイクリームが誕生。限定でマッサージャーとのセットが発売。プロディジー CELグロウ アイ&アイ マッサージャー¥23,000/へレナ ルビンスタイン(限定発売中)
 実は今まさに、社会性を持つ人が何だか美しく見える時代。高級感は社会性で作る時代。社会性がない女は安っぽく見えてしまう。世界的な#MeToo運動などの影響もあるのだろうが、知的なだけではもう足りない。明快な意見を持ち、社会的な視点を持たないと、これからは女性としても輝けない時代がやってくると考えても良いのだ。ただ、社会性を持つって実は容易じゃない。何かの社会的な活動をする以外、一体何をすればいいの? 普段の会話から政治や経済の話ばかりするのか。そういう意味で、社会性を最もリアルに表現できるのがニュースキャスターと言うことになり、いずれは首相になるだろう人の妻としては、やはり理想的と言わざるを得ないのだ。かつて大統領以上の影響力を持ったと言われる大統領夫人のジャクリーン・ケネディが、もともと新聞社に勤めるジャーナリストだったこと、何カ国語も操れたこと、その上で極めてオシャレであったことなど共通点が極めて多いが、ジャッキーが当時とてつもないカリスマだったことを考えると、やはり美と社会性を併せ持ってこそ女性は女性の心も動かすパワーを持つのだろう。日本の女も早くわかりやすい社会性を身につけなければ!

 奇しくも、デビュー1周年を迎えるアンプリチュードは、社会性がある人こそ美しいと言うコンセプトを掲げている。有能で社会性があると同時に、セクシーでもあり、愛もある、それこそが“かっこいい大人美”であると主張、この考えに深く納得し、付いて行きたい大人の女性は多いはず。新しいダークの表現は「色の中に黒がある」という美しい深みと洗練が際立っている。知性美を作るなら今アンプリチュードと言われる所以。

 そして一方、女も仕事を持つのは当然という価値観から、最初に社会性を明快に持ったとされるスパークリング世代と呼ばれる大人世代に照準を合わせたのが、ヘレナ プロディジー CELグロウ。疲れてむくんだ目元もすっきりと大きくクリアに見せるアイケアで、知性美を際立たせる発想。ビューティーの世界でさえ美の基準がそんなふうに明らかに動いてきていること、決して見逃さないで。
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を
加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。『キレイはむしろ増えて
いく。大人の女よ! もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)など著書多数
【Marisol 2019年10月号】撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代

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