美女組No.132 はるかのブログ
美女組:No.132 はるか

No.132 はるか

会社員•翻訳

重い身体、軽いフットワーク、空っぽの胃袋で国内外を飛び回っています。最近のブームは新大久保で多国籍料理を食べること。

拠点 = 東京
趣味 = 旅行、バレエ、食べ歩き、ダイエット
好き = 猫、タイ料理、マカオ

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ブダペスト弾丸旅行記②ハンガリー名物グヤーシュ食べ比べ3選!

今回の旅の目的の一つは、ハンガリー発祥のパプリカ風味スープ「グヤーシュ」をなるべく多くの店で食べること!
ハンガリー名物といえば真っ先に挙がるのが、まさしく国民食と言っても過言ではないスープ料理「グヤーシュ」。
発祥はハンガリーですが、すぐ西隣に位置するオーストリア、その先のドイツでは「グーラッシュ」という名前で郷土料理となっており、
また共産時代にソビエト経由で伝わったモンゴルでは「グリヤシ」という料理名で親しまれ、
さらに一説によると日本のハヤシライスにも影響を与えたかもしれないという、
これ一品で本が一冊が書けそうなほど、壮大なストーリーを持つ料理です。
ウィーンでは何度か「グーラッシュ」を食べたことがあるのですが、前述の「ハヤシライスに影響を与えた説」がさもありなんと思える、どこか懐かしいビーフシチューのような味わいで、日本人の舌に合います。
グーラッシュ
典型的なオーストリアのグーラッシュ。お肉がトロトロに煮込まれてて美味しい!味は店によってかなり異なり、わたしのお気に入りはパプリカ強めの「グラシスバイスル(Glacis Beisl, ウィーン美術史博物館そば)」のグーラッシュ。
フィアカーグーラッシュ ウィーン
ウィーン式の「フィアカーグーラッシュ」はなぜか目玉焼き、ウインナー、ピクルスが付いてきて若干ジャンキー。
「グヤーシュ」も「グーラッシュ」も、基本的な材料は牛肉、玉ネギ、ニンジン、そしてハンガリー料理に欠かせないパプリカ。(ちなみにモンゴルの「グリヤシ」は牛肉の代わりに羊肉を使うそう)
異なる点としては、オーストリアやドイツの「グーラッシュ」は写真の通り具が大きくてトロミがあり、シチューのようなメイン料理として食べますが、ハンガリーの「グヤーシュ」はあくまでもスープであるということ。
と、ここまでリサーチして、「百聞は一食に如かず!」と本丸ブダペストに乗り込みました。
結果的には一食どころか、三食も食べ比べちゃったのですが。

①「トロンビタス・ソロゾ」の庶民風グヤーシュ

最初に向かったのは、ハンガリー通の方のイチオシ「トロンビタス・ソロゾ(Trambitas Sorozo)」。
(ハンガリー語の発音がイマイチ分からないので、間違っていたら指摘してください!)
ブダペスト レストラン
最寄り駅は地下鉄2号線Szell Kalman ter駅。
日本のガイドブックにはまず載っていない、ローカル感アリアリなビアホール。
本場ハンガリーでの初グヤーシュは、こんな感じにグツグツ煮立って出てきました!
ブダペスト レストラン グヤーシュ
ヨーロッパの魔女が毒薬を煮込む鍋の小さい版みたいなやつ!隠れてるけど下に火種があってアツアツです。
すくった感じはかなりサラサラしていて、ウィーンのグーラッシュとは確かに似て非なるもの。具は小さく切った牛肉がわずかに入っているだけ。
半分澄んだスープを一口含むと、牛肉と野菜の優しい出汁がじんわり広がって、こりゃあ美味しい!
この日は終日雨でかなり寒かったのですが、一気に温まります。
パプリカも主張しすぎず、あくまでさりげなくスパイシーな香りを添える感じ。
西洋のスープというよりも、日本の汁もの(肉吸いとか味噌汁とか)に近い印象を受けました。
旅仲間のベテラン旅行ライターSさんは、ここのグヤーシュがNo.1だったそう!
ブダペスト レストラン
マッシュルームのフライも美味!マヨネーズとパプリカパウダーをつけながらハフハフ食べます。

②「チャルノック・ヴェンデグロー」の濃厚すぎるフィッシュグラーシュ

続いて向かったのは、「チャルノック・ヴェンデグロー(Csarnok Vendeglo)」。当初は違うお店に行こうとしたのですが、閉まっていたのでたまたま見つけたこちらに。後で分かったのですが、『るるぶ』にも載ってる有名店でした。
ブダペスト レストラン
最寄駅は地下鉄3号線のArany Janos utca駅。辺りはどうやらグルメ街のようです。
ここでは一般的な牛肉のグヤーシュのほかに、魚のグヤーシュというのがメニューにあったので注文してみました。
ブダペスト レストラン
手前が牛肉、奥が魚のグヤーシュ。唐辛子ペーストで味変を!
海の無いハンガリーでの魚料理はまったく期待していなかったのですが、食べてみるとなかなかどうして、

魚出汁が濃厚で超おいしーーーーーーい!!!

魚はどうやらナマズかコイのようですが、川魚にありがちな生臭さを香味野菜とスパイスがうまーく消し去り、代わりに魚の旨みをグイーンと引き出していて、南仏プロヴァンスの魚スープ「スープ・ド・ポワソン」とか、韓国の魚卵スープ「アルタン」とか、はたまた日本が誇る「アンコウ鍋」あたりを思い出すガッツリ系魚汁。
ブダペスト レストラン
魚のグヤーシュにはタラコのような魚卵も入っていました!海無し国で魚卵が食べられるとは想定外で感激。
あとから調べたところによると、魚のグヤーシュには「ハラースレー」という料理名があり、セゲドとバヤという町がハラースレーの2大本場として、お好み焼きを巡る大阪と広島のごとく、いがみ合っているそう。
ブダペスト弾丸旅行記②ハンガリー名物グヤーシュ食べ比べ3選!_1_10
意外にも近いセゲドとバヤなのであった。どちらも川沿いの町だけど、セゲドはティサ川で、バヤはドナウ川。
わたしたちが食べたのは、魚を小さく切って入れるセゲド式ハラースレー。一方のバヤ式ハラースレーは、魚の切り身が大きく、スープと魚とが別々に供されるらしい。セゲドVSバヤのハラースレー対決に迫るのもおもしろそう。
え、この店の普通の牛肉グヤーシュはどうだったかって?
ハラースレーとの出会いが衝撃で、記憶にありませんテヘペロ。

③「ムーゼウム・カーヴェーハーズ」の真紅のグヤーシュ

最後に訪れたのは、こちらもハンガリー通の方に教えていただいた「ムーゼウム・カーヴェーハーズ(Muzeum Kavehaz)」。その名の通り、国立博物館の隣にあり、どちらかというと高級な部類のレストランです。
ブダペスト レストラン
高級といっても、ハンガリーは独自通貨のフォリントが流通しているため、ユーロ圏に比べて物価は安め。
ブダペスト レストラン
日本語メニューもあります。サーロインとサーモンとトマトがどうして「蒙古襲来」なのか問い詰めたらよかった←イヤな客
こちらのグヤーシュは、今までの庶民派グヤーシュとは「お育ちが違うざますの~オホホ」とでも言いたげな、こーんな風貌!
ブダペスト レストラン
浮かんでいるのは辛くないパプリカの輪切り。噛むと水分が弾けてシャクシャクといい音がします。
こちらはパプリカの香りが強めで、出汁感は弱め。
メインとしてがっつり食べるのではなく、あくまでもご馳走を食べるにあたって胃を慣らすための前菜ですよ、といった控えめさ。
澄まし汁のようでパンチには欠けるけれど、あっさりと食べやすい味でした。
ブダペスト レストラン
メインにはチキンのパプリカソース煮込みを。すっかりパプリカ風味にハマってしまいました!
他にも魅力的なお店がたくさんありましたが、実質1日の弾丸旅行では、時間的にも胃袋的にも3食が限界。

でもお店によって味が全然違うことがよくわかったので、今度はグヤーシュを食べまくるためだけにハンガリー各地を旅したい!

そしていつかはグヤーシュの伝播を辿る旅にも出るのだ!えいえいおー

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