季節の変わり目に体調をくずしたり、最近どことなく体がだるかったり。こんなアラフォーに多い不調の改善におすすめなのが東洋医学に基づく"臓活"。自分の弱っている五臓にアプローチして、心も体も元気に!
☆私が解説します!
北京中医薬大学 医学博士 尹 生花先生
☆これが当てはまるあなたは・・・
あなたがケアすべきは…
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▼あなたは不調はどの”臓”からのメッセージ?
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アナタの不調はどの“臓”からのメッセージ?40歳からの“臓活”入門!| 40代ヘルスケア
季節の変わり目、免疫アップのカギは“臓”にあり!
血脈を司り、血を全身にめぐらせるのが心
「生命にとって最も重要で、五 臓を調和させ、まとめているのが心。心の働きは生理機能だけでなく、人間の感情や思考、意識、判断力や記憶力などの精神活動にも及びます。また、血脈を司り、血を全身にめぐらせる働きも。心の働きが安定していれば脈拍は正常になり、血のめぐりもスムーズになります。
心が弱ると、まず肌の色ツヤが悪くなりがちに。不安感や不眠、うつなど精神的な問題が出たり、もの忘れがひどくなったり、眠りが浅く、夢をよく見たりします。また、心は血脈を司っているので、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞など循環器の病気につながる場合もあります。
何事にも真面目で手を抜けない人や、神経質な人は心を消耗しがちです。
心の働きを正常にするには、血のめぐりをよくして心の負担を減らしたり、心を消耗させる ストレスを減らすことがポイント。また、体内に熱がこもって、のぼせたり、汗をかきやすいので、うまく熱を冷ましたり、発散したりすることが大切です」
1)心を整える生活習慣
□体を動かし、余分なエネルギーを発散
「体内にこもりがちな熱を発散させるには、体を動かして適度に汗をかくことが必要です。特に心の働きが活発になる夏は、うまく熱を逃がすことが大事なので、暑いからといって体を動かさずに過ごすのはNG。比較的涼しい時間帯を選んでウォーキングなど軽い運動を取り入れて」
□自分なりの気分転換法を見つけ、心をゆるめる工夫を
「人に気を遣いすぎていたりと、人間関係において神経を遣いすぎていると心を弱らせます。ひとりの時間を設けたり、夜寝る前はパソコンやスマホから離れるなどして、心をゆるめるクセをつけましょう。また、イライラしたら、深呼吸をしたり、ストレッチをするなど、気分転換を」
□できるかぎり、十分な睡眠時間を確保する
「血のめぐりをよくする最も簡単な方法が睡眠。疲れが取れにくかったり、倦怠感があったりするなら、心が疲弊していて血のめぐりも悪くなっているということ。睡眠時間をしっかりと確保して、血のめぐりをよくすれば気のめぐりもよくなり、その結果、疲れが取れて心の働きも回復します」
2)心を活かす食生活
「心の働きを高めるのは全身に血液をめぐらせる食材。また、体内の余分な熱を抑える食材も効果的で、ゴーヤなどの苦味があるものがおすすめ。苦味が過剰な熱を発散させ、体内の余分な水分や老廃物も除去」
心を活かす食材はコレ!
ゴーヤ・らっきょう・れんこん・あずき・キビ・アロエ・牡蠣・鶏のハツ・ごぼう・メロン・スイカ・きゅうり・アーモンド・ココナッツ・緑豆もやし・冬瓜・大根・かんぴょう・くわい・唐辛子・ゆりね・はすの実・なまこ・リュウガン
3)心を活かす関節たたき&ツボ押し
心とつながる関節は「肘の下側(小指側)」。ここの関節たたきと、心の働きを高める4つのツボ押しをこまめに取り入れて。
心と相関するのは、肘の下側(小指側)の関節。ここをたたいて刺激を。眠りが浅い時や、情緒が不安定な時にもおすすめ。
<<関節たたき>>
左腕をまっすぐ伸ばし手のひらを下に向ける。右手を軽く握り、左肘の下側(小指側)に近づける。
そのまま肘の下を、右手の握りこぶしで下からたたき上げる。これを20回。反対側も同様に。
<<ツボ>>
わきの下にあるくぼんだ部分が極泉。ここを親指で強めに20回押す。反対側も同様に。
手首の小指側にあるくぼみが神門。ここの反対側の手の親指で強めに20回押す。反対側も同様に。
肘の内側のゴリゴリした骨の少し内側が少海。ここを親指で強めに20回押す。反対側も同様に。
左右の乳頭を結んだ線上の中央にあるツボが膻中。ここを両手の親指以外の指で強めに20回押す。
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