かつて英国王に王冠を捨てさせた、 シンプソン夫人の魅力とは一体何だったのか?【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、「王冠を捨てた恋」について。

今、再注目されているエドワード8世

かつて英国王に王冠を捨てさせた、 シンプソン夫人の魅力とは一体何だったのか?【齋藤 薫エッセイ】_1_1
 ヘンリー王子&メーガン妃王室離脱のすったもんだは、まだまだ続きそうだけれども、この騒動によって再注目されているのが、エリザベス女王の叔父にあたるエドワード8世の、いわゆる「王冠を捨てた恋」。2回の離婚歴あるアメリカ人女性シンプソン夫人との結婚を望み、わずか1年間で王位を退き、 その後の生涯を国外で送ったことが、少々美化された形で語り継がれてきた。本来、時代性もあって当時のウォリス・シンプソンへのバッシングはメーガン妃の比ではなく、結婚前から壮絶なものがあったからこそ退位に追い込まれたのが現実だという。

 それこそ、「あの女のどこがいいのか?」というスタンスでのあら探しが国を挙げて行われた。失礼ながら「決して美人ではないし、女性としての魅力にも欠ける」というのが大方の見方だった上に、エドワード8世はプレイボーイとして鳴らし、数々浮き名を流してきた人。それが一体なぜ? というわけだ。

 もちろん憶測に過ぎないが、エドワード8世は母親の愛情に飢えていて、年上の女性、しかも経験豊富な人妻が好み。母性的だったというウォリスに、子供っぽかったという王が惹かれても不思議ではない。チャールズ皇太子がカミラ夫人に執着したのと同じパターンである。

 加えてウォリスは、英国社公界でもたちまち花形となったと言われ、それもまたなぜ? これについては、ダンスと話術に長け、褒め上手で甘え上手、辛口の意見も取り混ぜながらもアドバイス上手で、男性に自信を持たせる術を見つけていたとも言われる。しかし見落とされがちなのがファッションセンス。ハッとするほどの洗練された服で社交場に現れる人は、それだけで発光するようなオーラを生み、毎回注目を浴びれば必然的に社交界の花形になっていく仕組み。

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