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かつて英国王に王冠を捨てさせた、 シンプソン夫人の魅力とは一体何だったのか?【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、「王冠を捨てた恋」について。

服のセンスは人間的なセンスと多くの場合リンクする

齋藤薫の大人キレイの処方箋
(左)クッションファンデーションの手軽さはそのままに、さらに密着感がアップ。ハリのある端正な肌を叶える"テンション・ファンデ"。タン・クチュール・クッション SPF20・PA++ 13g全6 色¥7,100・レフィル¥5,200/パルファム ジバンシイ〔LVMHフレグランスブランズ〕 (右)天然由来成分で肌トーンを均質に整え、内側から発光するような透明感が。サブリマージュ ラ ローション ルミエール 125㎖¥15,500/シャネル
 後に、ファッション評論家による「ウォリスのスタイルブック」まで出されるほどに、お洒落はプロはだしであったといわれる。ちなみにエドワード8世は、派手めの服も着こなすファッションリーダーとして知られる人。王室を離れてからも、2人でファッションを決め、たびたび写真に収まっているが、こういう時もウォリスが夫にファッションアドバイスをしていたはずで、実は男と女って、そういう価値観の相性でこそ結びついているケースもなくはないのだ。

 とりわけ服にふんだんにお金を使える社交界命の彼らにとって、センスの良さはそのまま存在価値につながる。彼らの場合、ウォリスはエドワード8世にとって、自分を輝かせてくれる光源のような存在であったのかもしれない。しかも重要なのは、服のセンスは人間的なセンスと多くの場合リンクする。ココ・シャネルがまるで哲学者のように多くの名言を残したのも、並外れたセンスは服だけのものではない、人間を客観的に見て分析する力にも使われるからなのだ。

 シャネルが今も、内側から光を放つ発光ということに強いこだわりを見せるのも、人間の魅力の本質を知っているからに違いない。そうしたシャネルの哲学が凝縮されたのが、この春にラインナップが充実した、最高峰サブリマージュのブライトニング、ラ ローション ルミエール。人混みでも本当に一人ぱっと目を引くような印象的な輝きをもたらす“美白を超えた未知なる明るさ作り”が、ローション1本でも可能となる。シャネルが作る光=魅惑の元は、一度体験すべきである。

 そしてジバンシイが開発した新しいタン・クチュール・クッションは、従来のクッションファンデを大きく越え、特殊なネットから適量にじみ出る肌色のジェルバームが吸い付くようにフィットし、肌に見事なハリを与えるテンション仕上げ。まさに人々の中で一人だけ際立つ肌を見事なハリツヤによって叶えていく。化粧感はないのに主役の肌が一品で完成する。
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を
加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。『キレイはむしろ増えて
いく。大人の女よ! もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)など著書多数
【Marisol 2020年4月号】撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代

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