相棒だった! でもなかなか似合う一本に出会えなかったというあなたに、過去の失敗を生かし似合うを見つける選び方を提案。
☆教えてくれたのは・・・
眼鏡店店長を経た後、ドイツへ渡り、作り手側からも眼鏡の知識を深める。帰国後は著名人のスタイリングなど幅広く活躍中。藤さんの著書『あなたの眼鏡はここが間違っている』(講談社/1,500円)も発売中。
「私、メガネが似合わないんです」 というのは日本人だけ
藤)お店で働いていた時にたくさんのお客さまを見てきたのですが、皆さん、まずメガネのかけ方が間違っているんです。正しい位置より下にズレていて。かける位置が違うだけで、印象はまったく違います。
マリソル) 確かに。ほかに気づかれたことはありますか?
藤)後はメガネのサイズ感に鈍感なこと。なぜか、レンズが顔幅に合っていないと顔が大きく見えると思い込んでいて、レンズと目の位置のバランスが悪いものを選んで寄り目に見えるかたが多かったです。これって洋服で言うと、「肩が合っていないトップス」みたいな感じで、とても格好悪い印象なんです。
マリソル)デザインうんぬんの前に、フィッティングが間違っていたということですね。それが失敗の原因だったとは。
藤)世界のメガネ事情を知るたびに、日本はメガネへの関心がとても低いんだなと感じます。欧米などでは眼科医とは別に、メガネ全般に精通している「オプトメトリスト」という国家資格のプロフェッショナルがいることも関係しているのかもしれません。だけど、それ以上にお客さまがメガネにとても興味をもっていて。日本人は「ウェリントンが旬」と聞くと、みんなそのトレンドに一直線。だけどそうやって皆と同じメガネを買ったけど、結局使わなくなったという経験、ありませんか? トレンドより自分らしさで選ぶ──アラフォー世代こそ、そんなふうにメガネを楽しんでほしいです。
■運命のメガネを見つける5つのポイント
【Point 1】実はそのメガネの位置、間違ってます!
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【NG】正しい位置からずれ落ち、フレーム上部が目と重なっていて何だか冴えない印象に
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【OK】正しい位置でかけた場合。目がフレームと重なることがなく、目力が強く見える