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梅雨時期の体調不良の原因、“湿邪”を撃退!まずはあなたのタイプをチェック

<マリソルヘルス部・湿邪1/4回目>むくみ、だるさ、めまい、不安感‥‥。ジメジメしがちな梅雨時に感じる様々な不調の原因は、ズバリ、”湿邪(しつじゃ)”にあった!

☆私が解説します!

 臨床家・鍼灸師 若林理砂先生

臨床家・鍼灸師 若林理砂先生

高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年に東京・目黒にアシル治療室を開院。2020年に品川区戸越に治療院を移転、Studio Libraを開設。現在、新規患者の受付ができないほどの人気治療室となっている。著書に『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)などがある。

湿度による“邪”が、引き起こす、多種多様な体調不良

 梅雨時に、体調不良を起こしやすいのは、“湿邪”という状態になるのが大きな原因なのだとか。「東洋医学では、環境中に“風”“寒”“暑”“湿”“燥”という5つの要素があり、これらのいずれかが増えすぎると“邪”となって体に入り込み、病気を起こすとされています。例えば、体に“風”の“邪”が体に入ると“風邪”をひきます。そして梅雨時など湿気が多い季節に、体に湿気が入り込んで起こるのが“湿邪”で、体内に湿気が増えて、不快になることをさします。不快になると、自律神経のうちの緊張や興奮をもたらす交感神経が過剰に優位になり、自律神経のバランスがくずれます。そのため、体が重だるくなったり、冷えやむくみが生じたり、関節痛や、神経痛や頭痛が起きたり、胃もたれや食欲不振、下痢、湿疹、膀胱炎などさまざまな不調が起こるのです。日本では夏でも湿気が多い日が続くので、湿邪の不調が夏まで続く場合も」(若林先生)。

 では、どんな人が湿邪の影響をうけやすい? 「東洋医学では、体をめぐる生命エネルギーのことを“気”と言いますが、この“気”が足りなくなると、湿邪になりやすくなります。気が不足する原因としては、睡眠不足や不規則な生活、夜更かし、過労、ストレスなどがあります。また、甘いものや炭水化物、味の濃いもの、油っこいもの、アルコールのとりすぎなどといった脾臓を弱らせることも、体に湿気がたまりやすくなる要因です」(若林先生)。

 このような生活習慣に思い当たる人で、梅雨に入ってから不調が出ている人は、湿邪の可能性大。以下のチェックテストで、湿邪になっていないか、確認してみましょう。


こんな人は、特に湿邪にやられやすい!
CHECK LIST1
□睡眠不足を感じている 
精神的ストレスが多い 
最近、過労ぎみだ
甘いものを好んで食べる 
味の濃いもの・脂っこいものを好んで食べる 
炭水化物の摂取量が多い 

▲上記の項目に多く当てはまった人は、湿邪が入り込みやすい状態。CHECK LIST 2と、舌のチェックでも当てはまるものをチェックしてみて。



思い当たりませんか? 湿邪にやられているサインはこれ!

CHECK LIST2

□腰から下がなんとなく重だるい

関節が重い・痛い しつこい頭痛がある

食欲がない、胸焼けがする

粘りのある便が出る、下痢をする

体全体がむくんでいる感じがする

肌に湿疹が出やすい

身体の冷えを感じる

おりものの量が多くなった

上記の項目は、どれも湿邪になると出やすい症状。CHECK LIST1でもCHECKLIST2でも、多く当てはまったら、湿邪と考えられる。



★舌でも簡単チェックできます!

身体が“湿邪”の影響を受けているかどうか、簡単にチェックできるのが舌の状態。以下の3つの症状が現れていたら“湿邪”のサイン。

□舌の縁にギザギザと歯の跡がついている

湿邪1_1



舌の表面に白い“舌苔”が多くこびりついている

湿邪1_2


舌を出した時、口の横幅からはみ出すように舌が厚みを増している

湿邪1_3



■湿邪による不調はこんなにも多岐に!

湿邪は体に余分な湿気がたまっている状態なので、それに伴って、むくみや冷えはもちろん、以下のようなさまざまな不調が起こる。


 偏頭痛 

湿邪で水はけが悪い状態になると、ぼんやりとするような頭痛や、偏頭痛が起きやすくなる。しつこく痛んだり、頭が重だるく感じる場合もある。

 めまい・耳鳴り 

湿邪になると起こりやすいのがめまいや耳鳴り。めまいは、目が回ったり、天井がグルグル回るような回転性のめまいが起きやすい。

 全身倦怠感 

体に余分な湿気がたまっているので、体や手足が重だるくなり、寝ても疲れが取れにくく、全身に倦怠感が出やすい。

 関節の痛み 

体に入った湿気は関節にたまりやすいので、関節が重だるくなったり、ズキズキとした痛みが出たりする。

 食欲不振 

湿邪になると胃や脾臓などの消化器官の機能が衰え、食欲不振や胃のつかえ感、胃もたれ、消化不良、腹部膨満感、下痢、吐き気などが起きやすい。

 不安感・イライラ 

湿邪になると自律神経の交感神経が優位になるので、イライラしたり、ストレスを感じやすくなる。また、“気”が不足し、不安感を感じたり、うつっぽくなる場合も。

 不眠 

夜になっても交感神経が優位な状態が続き、不眠になりやすい。朝、スッキリと起きられなかったり、寝ても疲れが取れないといった症状も出やすい。

 肌のトラブル 
皮膚の下に湿気がこもって発散できず、湿疹が出やすくなる。また、皮膚の中には湿気がたまっているが、皮膚表面にうるおいをもたらす力はなく、肌がカサつきやすくなる場合もある。

【WEBオリジナル】イラストレーション/佐藤由実(藤村雅史デザイン事務所) 取材・文/和田美穂  構成/原千乃

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