「女の味方」と「女の敵」、そこにある不思議な気配【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、「女性に備わる、敵と味方を見分ける能力」について。

“女の勘”は鈍らない

「女の味方」と「女の敵」、そこにある不思議な気配【齋藤 薫エッセイ】_1_1
 今、情報があまりに多すぎて、早すぎて、人間の持つ感覚がみるみる鈍っている。考える前に、感じる前に、なんでも検索してしまう癖が、想像力を奪い、直感力やひらめきを鈍らせているのだ。

 とは言え、“女の勘”だけは別。昔からパートナーの浮気を見抜く能力は女の方がはるかに優れていて、それも女脳と男脳の違いによるものと言われてきた。女の脳は、直感で何かを感じとると、すかさずそれを理論立て、なるほどだからこうなったのだと、組み立てることが得意らしい。それが、よく言われるように「右脳と左脳をつなぐ脳梁が太い」から。

 もっとも今、浮気の発覚はスマホの盗み見が主流とされるが、そもそも女の直感は、物言わぬ赤ちゃんの心身の状態を読み取るために鍛えられた本能。どちらにせよ、最も身近な人の言動については、どんな小さな仕草までも見逃さない直感力を持っていると言うことだろう。

 同様に、女は女同士、自分にとっての敵と味方を見分ける能力にも長けている。男同士は力の強いものが勝つが、女同士は動物学的に言えば、雄に選ばれてこその勝利。力で奪い合いをしない分、雌としての相手の危険度を察知する能力が研ぎ澄まされているのだ。

 だから例えば、不倫スキャンダルが世間を騒がせた時、世の女性たちは皆自分なりにその不倫に裁定を下す。しょうもないのは男の方だとわかっていても、登場人物の女性たちの是非を勝手にジャッジしてしまい、あえて女にとっての味方と敵を明確にするのだ。

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