神崎恵さんと小田切ヒロさんのおふたりが、毎号交代で読者のお悩みに答える「大人のカウンセリング室」。鋭くパワフルに、そして愛をもって、あなたの抱える問題、解決しちゃいます!
お悩み:「いまだに『口出し』が激しい母。どう付き合えばいい?」
独身で、仕事も忙しいので、身のまわりの世話をしてくれる母との暮らしは、それなりに気楽でいいところもあるのですが、昔からなにかと私のすることを否定しがちだった母の"口出し"が、最近より激しくなっているのに、ちょっと疲れぎみ……。
朝、会社に出かける前に「そんな派手な服を着て!」とか、「40歳超えているのに、そんなメイクしてたら、笑われるわよ」とか言われるのは日常茶飯事。少し酔って帰れば、「いい歳してだらしない」と叱られ、あげく、1年前から付き合っている彼について、「40歳過ぎた女と付き合って、責任を取ろうとしない男はロクでもないから別れたほうがいい」などと言いたい放題です。
母なりに私のことを心配して言っているのであろうことはわかるものの、私も母が言うようにもう「40歳過ぎた大人」。いいかげん、自分の娘、だけではなく、ひとりの大人の女性として扱ってほしい!
でも、そのことで何度ケンカをしても直りません。モヤモヤすることが多く、一人暮らしに戻りたい気持ちが募りますが、やはり年老いた母をひとりぼっちにすることには罪悪感がぬぐえず。いったいどうすればいいのでしょうか。
回答者はこの人! 神崎 恵さん
■神崎恵さんの回答:「母もひとりの女性」ととらえ、いい関係を探る
また、このかたは「一緒に住んであげている」と思っているけど、お母さんのほうも、「家事をやってあげている」と思っている可能性が。お互いのそういう意識がイライラの原因になっているとも考えられます。本当にイヤだと思うのだったら、思いきって一人暮らしに戻るか、もしくは同じマンションの違う部屋に住むか、家を二世帯住宅に改築するか。心の距離を実際の距離に置き換えるしかない。罪悪感を感じると言いますが、罪悪感をぬぐうというよりは帳尻を合わせると考えて。自分の人生は一度きりなのですから。
とはいえ、このかたの場合、関係はそこまで悪くないような気もします。ならば、例えば新しい趣味をもつ、地域の活動に参加する、ペットを飼うというように、お母さんの世界を広げて、親子関係に気持ちが集中しないよう誘導してはどうでしょう。また「酔っ払って」と叱られたなら、一緒にお酒を飲みにいくとか、「メイクが変」と言われたら、ふたりでコスメカウンターに行くとか、彼氏のことも相談するとか、こちらの世界に巻き込んでいく手もあります。実は、自粛時の“会いたいのに会えない生活”を経て、私の夢はもう一度母と暮らすことなんです。年齢的にもあと数えるほどの年数しか一緒にいられないことに気づいて。うるさいのはわかっているけれど、言い合ったり、日々話をしたり、おいしいものを食べたりしたい。
私自身、昔、ぶつかっていたころの母の年齢を超えました。しかし今、自分が母として完璧かというと違います。当時は、母について「母親は完璧であたりまえ」と思っていました。が、ひとりの女性として考えると、大変だったんだろうな、更年期でイライラしてたりもしたんだろうな、と。“お母さん”と思わず、ひとりの女性として考えると、見る目が違ってくるということもあります。このかたのお母さんも、今、年齢のこともあって、不安があり、体も心もつらい時期なのかもしれません。
母として、つい口うるさくなってしまう私ですが、世界で一番子供の幸せを願っているのも私。大多数の母親は子供が思っている以上に、わが子のことを考えているものなんです。それを大前提として、このかたも、親子のいい距離の取り方を考えてみるといいかもしれませんね。
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