①エディター・磯部安伽のスタンダードアイテム5
エディター 磯部安伽
Isobe's STANDARD①▶︎「バランスを磨く」白シャツ
今の自分らしさで選び、今の自分らしさで着こなす
きちんと感とリラックス感、男っぽさと女っぽさ。このMIX感が、今の私の気分です
「今年買った『シーオール』の1枚は、バンドカラーとフロントタックという旬デザインに加えて、透け感のある柔らかなコットン素材が特徴。手持ちの白シャツの中では一番フェミニンなタイプです。シャツ×タックパンツという端正かつマニッシュな組み合わせを、素材や色、小物の力でゆるっと、女らしく着こなす。今の私にとって、これがしっくりくるバランスです」。
DATA
Shirt__SEEALL
Pants__ROKU
Bag__JIL SANDER
Watch__Cartier
Shoes__GIUSEPPE ZANOTTI
Earrings,necklace,rings__MARIHA
永遠の憧れアイテムが、40代からの最強の味方に
先ほども書いたように、ステイホームの間、ほぼ毎日白シャツを着て過ごしました。ここ数年、形も素材も華やかなブラウスが流行りだったぶん、陰に隠れがちだったベーシックな布帛のシャツ。でも私にとって、フランス女優のように「白シャツを女らしく、かっこよく着こなす女性」は永遠の憧れ。だからクローゼットには常時10枚弱、並んでいます。
白シャツはそれ自体に形があり、着るだけでサマになる服。以前よりぼんやりしてきた大人の顔と体に、輪郭を与えてくれます。その一方で、醸し始めた〝個性〟や〝迫力〟をいい意味で抑え、ニュートラルな雰囲気に導いてくれる。永遠の憧れは、40代の今こそ味方になってくれるのだと、改めて気づくことができました。
もちろん、スタンダードの王道も流行に合わせて少しずつ変化しています。シルエットや襟のデザイン、素材感。その微差にこだわって選び、自分なりに着こなすことが欠かせないし、それこそが楽しみ! 時代と自分の変化に敏感であること、その変化に合わせた〝今のバランス〟を見つけること――白シャツは、私が目ざすおしゃれの象徴なのです。
今、白シャツを着るならば。旬度を上げる相棒たち
Isobe's STANDARD②▶︎「更新を止めない」デニム
一生。デニム が似合う人でいたいから
甘いブラウスをかっこよく着る。デニムだからかなう、鉄板のスタイル
「私にとって夏の定番デニムスタイルは、Tシャツにリネンジャケットをはおったきれいめカジュアル。もしくはこんなスイートなブラウスとのミックスコーデです。Tシャツやジャケットとは違い、甘口ブラウスはデニム合わせ前提だからこそ手を出せるアイテム。"私にはデニムがある"という安心感でトライできるおしゃれがある、唯一無二の存在だと思います」。
DATA
Denim__upper hights
Blouse__ISABEL MARANT Étoile
Bag__MADE IN MADA
Necklace,Ring__MARIHA
Sunglasses__EYEVAN
Shoes__CELINE
毎年最低でも5本は購入。デニムは超〝最旬主義〟
ファッションエディターという職業のわりに、新しい流行には簡単に飛びつかないし、買い物も慎重派。ただし、デニムとなると話は別です。
今、私のクローゼットの中にあるデニムは、そのほとんどが今年買ったもの! ここ数年、デニムはいわゆるトレンドからは遠ざかっているわけですが、その間も年に5本以上は必ず新調し、そのたびにふるいにかけて残った精鋭たちです。
なぜそんなにデニムを買うのかというと、とにかく好きだから。白シャツ同様、デニムも私にとって一生かけて追求したいスタンダードアイテム。おばあちゃんになってもかっこよくデニムをはきたいから、更新を止めない。これからも新しいものにどんどん挑戦していくつもりです。
時々、「これさえ買っておけばOKというデニムを教えて」と聞かれることがありますが、いつも答えに困ります。デニムは身長や体型によって見え方ががらりと変わるし、服のテイストによって必要な色や形は変わるので、1本に集約させるのはおそらく不可能だと思うのです。
私がアドバイスできるとすれば、「イケてるブランドで探す」ことと「タイプの違う3本をそろえる」こと。後は、「ちゃんと試着する」こと。デニムに苦手意識のある人にこそ試してほしい〝見直し術〟です。
磯部さんの今季のスタメン3本
Right:upper hights
「日本人の体型に合うボーイズタイプはこの10年ですっかり不動の地位に。それだけに、最新のものを選ぶことが重要です。『アッパーハイツ』のグレーデニムなら色もシルエットも今どき」
Center:MOTHER
「今、最もイケてるデニムブランドと言えば『マザー』! 数あるタイプの中から、今季はタック入りのジョッパーズ風をセレクト。着映え度の高いひとクセあるデザインも、柔らかいライトブルーだから女らしくはけます」
Left:AGOLDE
「セレクトショップで最近見かける『エーゴールドイー』。一見なんてことないスリムクロップドですが、ハイウエストですそがちょっとだけ広がってる。このほんの少しのさじかげんが、旬ブランドで探す意義だと思います」
Isobe's STANDARD③▶︎「普通を極める」Tシャツ
普通だからこそ、コーディネートが広がる!
〝何にでも合うこと〟こそTシャツの最大の長所
おのずとワンツーコーデになる真夏、「Tシャツコーデがワンパターンになる!」という悩みは毎年必ず出てきます。ファッション誌では、ひとクセあるデザインTシャツなどを紹介したりするわけですが、あえてここでは断言したいと思います。「Tシャツは、普通がいい!」と。
私のTシャツワードローブを見直すと、共通点はクルーネックとしなやかな生地感。デコルテをあらわにしない清潔感と、女らしい柔らかさとの両立がその理由です。色は定番の白、黒、グレーあるいはベーシック色にして旬色でもあるブラウン。どれもごくシンプルなものばかりです。Tシャツ自体が主張しないから、どんなボトムにも合うし、どんなテイストにもはまってくれる。コーディネートの幅を狭めない、それこそがTシャツというアイテム本来の魅力なんじゃないかな、と思うのです。
このページでは、普通のTシャツだからこそ広がる着こなしの可能性を示したくて、重ね着はせずすべてワンツーコーデでつくってみました。ちなみに、今年買ったものはほとんどありません(服はデニムだけ!)。去年と同じTシャツでも、組み合わせを変えれば新しいおしゃれはできる。これって最高なことですよね!
Brown T-shirt ×「ショートパンツ」
やんちゃな組み合わせを配色でシックに見せる
「Tシャツとショーパンとビーサン。実はけっこうやんちゃ度の高い組み合わせですが(笑)、ブラウン×ブラックという最高にシックな配色のおかげで、ちゃんと"大人スポーティ"な仕上がりに。白シャツのページでご紹介したコインネックレスやタンクのクラシックな女らしさが、ここでも効果を発揮してくれています」
Data:
T-Shirt__BEAUTY&YOUTH
Pants__UNION LAUNCH
Shoes__RAINBOW SANDALS
Necklace__MARIHA
Bag__IACUCCI
Watch__Cartier
Hat__La Maison de Lyllis
Gray T-shirt ×「リネンパンツ」
随所に遊びを加えてトラッドを今年らしく
「カーゴやチノなどカジュアルパンツにきれいめバッグとコンバースを合わせる、MIX感のあるトラッド。昔から大好きな着こなしです。カーゴの代わりにリネンのラップパンツ、パールの代わりにナバホパールで今どきな遊びを加えて。古着屋で見つけた『チャンピオン』Tのロゴが小さいながらもアクセントになってくれます」
Data:
T-Shirt__Champion
Pants__CLANE
Shoes__CONVERSE
Necklace__ALZUNI
Bag__THE ROW
White T-shirt ×「映えスカート」
大定番の白Tは"テーマ"を決めたらより楽しくなる!
「"シンプルな白Tだともたなくなってきた"という人におすすめしたいのが、着こなしにテーマをつくるという考え方。例えば"ジャケット合わせできれいめに"とか、なんでもいいんです。このコーデは"ワントーンでレディに着る"がテーマ。夏のフェミニンは重く見えがちなので、白とスポーティな小物でさわやかさをプラスして」
Data:
T-Shirt__DRIES VAN NOTEN
Skirt__IÉNA LA BOUCLE
Shoes__ISABEL MARANT
Necklace__NO BRAND
Cap__NEW ERA
Bag__J&M Davidson
Black T-shirt ×「デニム」
少しの"モード足し"で王道カジュアルを格上げ
「Tシャツとデニムってまさにザ・スタンダードですよね。それだけに、大人の女性が素敵に着るには工夫が必要。間違いないのは黒T。さらにデザイン性の高いデニムとバレエシューズでちょっとモードに振ると決まります」。
Data:
T-Shirt__SLOANE
Stole__A_SAUCE MÊLER
Shoes__Maison Margiela
Earrings__MARIA BLACK
Sunglasses__EYEVAN
Bangle__VINTAGE
Bag__ZANCHETTI
Isobe's STANDARD④▶︎「お気に入りをずっと」スカート
スカートほど賞味期限の長いアイテムはありません
好みのブランドを見つけるのもスカート選びのコツ
「パンツ派、クール派が着られる絶妙な甘さ! 『イザベルマランエトワール』のフェミニンアイテムが大好きで、特にスカートは毎シーズン必ずチェックします。今季手に入れたのは、あせたような色みが大人っぽいボタニカル柄のティアードスカート。実は33ページでデニムと合わせたブラウスと同シリーズで、セットアップでワンピースライクにも着られます。少し短めのミディ丈は、サンダルのアンクルストラップで引き締めて」
DATA:
Skirt__ISABEL MARANT Étoile
T-Shirt__FRUIT OF THE LOOM
Bag__THE STORE by C,
Shoes__VICINI
ドラマティックな1枚を妥協せずに選ぶ
7月号のマリソルの特集で、エディター仲間の三尋木奈保さんと対談させてもらいました。その時に意見が一致したのが「映えるスカートしかいらない」「映えるスカートにはそれなりの投資が必要」ということ。たくさんの読者のかたから、共感の声をいただいたと聞きました。
デニムは毎年最低5本は買う私ですが、スカートは買って1~2枚。そのぶんケチらず、本当に気に入ったものに投資します。だから断捨離もほとんどしなくて、何年もかけてコツコツと集めた子たちが、私の地味なクローゼットの中を、そこだけパッと華やかにしてくれています。
今回のコロナ禍で、「不要不急」という言葉をよく聞きましたよね。でも、おしゃれに関しては「不要不急」のものがあっていい、むしろあったほうがいいと私は思っています。全部が全部、実用だけじゃつまらない。明日は着ない、5年後も着ないかもしれない、だけどたまに眺めるだけで気分が上がる大好きな服。そんな服を置いておける〝余白〟を、クローゼットにはもっておきたい。スカートは、私にとってそんな贅沢な〝余白〟の代表的なアイテムです。
映えるスカートは色あせない、を実証
「白シャツやデニムが"自分らしさの追究"という意味でのスタンダードなのだとしたら、スカートは"こうもありたい"という理想込みのスタンダード。基本はパンツ派だけど、スカートをはいて女らしさを楽しむ日もある。だからやっぱりスカートは、私にとってのスタンダードアイテムなのです」
Isobe's STANDARD⑤▶︎「小物しだいでどこへでも」黒ワンピース
日本の夏にこれほど似合う服をほかに知りません
日本の夏のスタンダード。1着あれば可能性は無限大!
ファッションを生業としている私でさえ、着るものについて何も考えられなくなる酷暑の時期。毎年、私が手に取るのは決まって、黒のノースリーブワンピースです。
まずはその圧倒的な正装感。昔はリトルブラックドレスという言葉がよくファッション誌に載っていましたが、華やかなシーンやフォーマルな場でも黒ワンピなら堂々と着ていけます。その一方で、レギンスやスニーカーを合わせればぐっとカジュアルにも振れる。小物しだいで、その日のスケジュールに合わせていくらでもアレンジできる懐の深さを頼りに、きっと今年の夏もまた、私は黒ワンピに手を伸ばすことでしょう。
けれど、実は黒ワンピの魅力は高い実用性だけではありません。それは、日本人女性に、そして日本の夏にとてもよく似合うということ。私たちの濃い髪や瞳の色に、そして少し焼けた夏の肌に抜群に映える。そして湿度の高い気候には、そのミニマムさがかえってすっきりと、涼しげな印象さえ感じさせてくれるのです。
〝街や場になじむ着こなし〟もまた、私にとってはおしゃれのスタンダード。気軽にあちこちお出かけ、というのはもう少し先のことになりそうですが、日本の夏に似合う最強アイテムを軸に、おしゃれの妄想コーデを楽しみたいと思っています。
妄想コーデその1、レストランでパーティ
「黒ワンピを選ぶ基準はひとつだけ、それはノースリーブであること! この肌の抜け感があるから黒でも暑苦しく見えないし、カジュアルなアレンジもしやすいんです。『エブール』のマキシワンピは、シルクタフタを贅沢に使ったとびきりリッチな1着。この華やかさとドレッシーさがあるから、そのぶん小物はエスニックなシルバーアクセやビーズバッグ、ぺたんこサンダルで遊び心を加えました」
Data:
One-piece__ebure
Necklace__ALZUNI
Earrings__OMBRE CLAIRE
Bag__ne Quittez pas
Shoes__GIUSEPPE ZANOTTI
妄想コーデその2、夏休みにリゾートへ
「今年デビューのブランド『アンクレイヴ』の1着はカジュアル感のある綿麻素材で着心地抜群。すっきり細身のシルエットから思いついたイメージはそう、ジャクリーン・ケネディのバカンスコーデ! ゴールド小物のリッチ感を加えつつ、サンダルとかご、ストールはすべてドライな質感で統一。こんな着こなしでカプリ島とか、旅してみたいな!」
サングラス¥33,000/アイヴァン PR(アイヴァン)
Data:
One-piece__uncrave
Hat__La Maison de Lyllis
Necklace__MARIHA
Bangle__VINTAGE
Bag__THE STORE by C,
Stole__A_SAUCE MÊLER
Sunglasses__EYEVAN
Shoes__PELLICO
②エディター三尋木奈保さんのスタンダードセット
三尋木奈保/Naho Mihirogi
きちんと感と清潔感のある、女らしいベーシックスタイルが圧倒的な人気を誇るエディター。スタイルブック『マイ ベーシック ノート』(小学館)は、シリーズ累計18万部を記録!
「フェミニンブラウス」×「ワイドパンツ」
Feminine blouse▶︎
l'heritage martinique
大好きなふんわりブラウスの「いいところ」がつまった一枚。今の自分にちょうどいい甘さと華やかさで、安心して着られます
Wide pants▶︎
VERMEIL par iéna
フェミニンなブラウスに「大人のモード感」や「モダンさ」をプラスするのに欠かせないワイドパンツ。毎年更新する、私にとっての定番
甘めのブラウスはスカートと合わせることが多かったが、ワイドパンツでシャープにまとめるのが、最近の三尋木流・新定番スタイル。
「ほっこりとした"フェミニンおばさん"にはなりたくないと思っているので(笑)、ワイドパンツのシャープさや迫力がちょうどいいバランス。例えばこのワイドパンツにTシャツだと、私にはシンプルすぎてちょっと心もとない。この上下の組み合わせだからこそ着地するスタイリングです」。
おしゃれに関して、実は基本的に面倒くさがりだという。
「ファッションで冒険して、失敗してしまって軌道修正をするくらいなら、"似合うね""らしいね"と言われるほうが安心するタイプ。もうこれはタチとしか言いようがないんですよね。年齢を重ねれば当然、以前よりもいろいろな変化をカバーする必要がありますが、それも微調整や"ほんのちょっとの更新"で十分。多くを求めないほうなんです(笑)」
「昔からサンドベージュが大好きなんですが、これも理由は"自分の肌色に似合う"から。コラボブラウスは、高い位置のウエストシェイプやすそのペプラム効果で驚くほど着やせして見えるので自信がもてます。ヴェルメイユ パー イエナのパンツはハリのあるリネン素材。適度なカジュアル感をプラスしてくれます」。
三尋木さんがレリタージュ マルティニークとコラボしたブラウスは、7月30日より全国のマルティニーク店舗にて販売開始予定
DATA:
Bag__BOTTEGA VENETA
Shoes__CELINE
Watch__Cartier
Earrings__PHILIPPE AUDIBERT
Bangle__CATH•S
③スタイリスト徳原文子さんのスタンダードセット
徳原文子/Fumiko Tokuhara
ベーシック、カジュアル、フェミニン、カワイイのバランスが絶妙で、読者から圧倒的な支持を得るスタイリスト。マリソルスタイルを牽引し、常に鮮度の高い着こなしを提案
「ロングスカート」×「レザーのかごバッグ」
Long skirt▶︎
DRIES VAN NOTEN
大人っぽくて、女っぽくて、気になるアレコレを隠してくれる!華やかなロングスカートは「気分を上げてくれる」存在
Leather basket bag▶︎
Aeta
持ち疲れしない軽いトートが便利だし、柔らかい素材のかごが好き。どちらの条件も満たしている、このレザーバッグにひと目惚れ
かごバッグもまた、徳原さんにとっての通年アイテム。
「ラフィアなど、硬くない素材のかごバッグが大好き。冬のコートスタイルにも合わせます。特に黒が好きなのはほっこり感が出ないから。また、小さいサイズを私が持つと"ご近所感"が出てしまうので、実用的な大きめバッグがちょうどいいバランス」。
自分に似合うものがはっきりわかっているからこそ、気に入ったアイテムを色違いでそろえることもしばしば。
「トップスは丸首しか着ないし、靴はぺたんこのみ。それが"自分らしくて落ち着く"もの。だからこそ合わせるスカートには"気分を上げてくれる"要素が欲しい。色や柄、揺れるすそやボリューム感がその気分を満たしてくれるのだと思います」
「ドリス ヴァン ノッテンのスカートは、上質なテキスタイルがほかにはない美しさ。"布好き"としては即決でした。私のワードローブの中では派手めな色と柄ですが、これは私なりの"精いっぱいの夏っぽさ"。とはいえ、冬にもタイツを合わせて着ると思います。アエタのかごバッグはとにかく軽くて収納力があり、仕事の資料なども問題なく入るので毎日愛用。スカートが女らしいので、足もとはビーサンでハズして自分らしいバランスに」
DATA:
Top__AURALEE
Sandals__RAINBOW SANDALS
Stole__ASAUCE MÊLER
Watch__Cartier
Earrings__CELINE
Bangle__CAROLINA BUCCI
Necklace__GIGI
④スタイリスト石毛のりえさんのスタンダードセット
石毛のりえ/Norie Ishige
キレのいいきれいめスタイルを軸に、大人の遊び心やリラックス感をプラスしたスタイリングに定評あり。色も形もベーシックなのに印象的に見える配色テクニックも必見!
「センタープレスパンツ」×「フラットサンダル」
Center crease pants▶︎
YLÈVE
仕立てのいいセンタープレスパンツは、はくと背すじが伸びるような感覚が好き。微差にとことんこだわり、毎シーズン更新する私らしい定番
Flat sandals▶︎
JOSEPH
ベーシックなスタイルにひとさじの「パンチ」をプラスしてくれる。メンズライクなデザインにパイソン柄という辛口なバランス
足もとはペタンコ派。
「仕事柄一日中立ったりしゃがんだりしますし、子供もいるのでヒールはほとんど履かないですね。このサンダルは重めのボリューム感×パイソン柄というモードなバランスが、夏コーデのちょうどいい味つけ役に。パイソンって一見むずかしそうですが、実は合わせる色もテイストも選ばないので重宝しています」。
40代に入りスタイリングにも少し変化があるという。
「以前ならパンツの日にはもっとカジュアルなサンダルを合わせていたのですが、それだと今の私には少しラフで無骨すぎる。大好きな"メンズっぽさ"がスタイリングの芯にありつつ、そこに素材感やアクセサリーで女っぷりやツヤ、きちんと感を足していくのが今の気分。大人になったからこそ似合うスタイルだと思います」
「夏はどうやってもシンプル、かつカジュアルになるので、素材感がとても重要。コットンTシャツではなく、ツヤのあるとろみトップスを合わせて女らしさをプラスしました。またノースリーブの日には、大きめのバングルなどで手首にポイントを作るのも重要。肌の分量が調整されてすっきり見えると思います。パイソン柄のサンダルは実は2代目。どうしてもこのデザインが好きで、探しに探してアルアバイルで購入しました」
DATA:
Top__Deuxième Classe
Sunglasses__EYEVAN
Bag__THIRD MAGAZINE
Watch__Cartier
Earrings__UNOAERRE
Bangle__L'Appartement
⑤エディター発田美穂さんのスタンダードセット
発田美穂/Miho Hotta
マリソルほか数多くの女性誌やカタログなどで活躍中。自他ともに認めるお買い物大好きエディター。物への愛も強く、好きで似合うとなると色違い、素材違いで集める傾向あり
「バンドカラーワンピース」×「ヒールサンダル」
Band-collar one-piece▶︎
Pheeta
憧れのマニッシュな雰囲気と自分に似合う少し甘めのテイスト。この2つが両立する現実的なデザインがバンドカラーワンピースなのだと思います
Heel sandals▶︎
MANOLO BLAHNIK
全身をシンプルにまとめてしまうとどこかもの足りないと思ってしまうタイプ。足もとで派手な色を取り入れると視界に入るたびに気分が上がって満足
服はベーシックカラーが多く、きれい色は靴でトッピングすることが多いという。
「シンプルすぎるスタイリングはいろいろな意味で"もたない"し、気分的にも楽しくないので苦手。どこかに個性やモードっぽさ、遊び心をプラスしてハズすのが自分らしいスタイルだと思っています。さらに、足もとの派手色が視線を集めてくれるので、全身バランスの目くらまし効果にもなってくれるはずです!」
「夏に着るダークカラーの特別感やきちんと感が大好き。このフィータのワンピースは、少しあせたようなドライな発色のブラウンがいい。何もデザインがないと、特にワンピースはのっぺりとした印象になってしまいますが、フロントに凝った細工が施されているので安心。ヴィンテージアイテムのようなニュアンスと、ひとさじのカワイイ要素が絶妙です。バッグはミニサイズ派。これも全身バランスを少しでもよく見せたいからこそ!」
DATA:
Bag__STELLA McCARTNEY
Earrings__PHILIPPE AUDIBERT
Bangle__hum
Bracelet__hum