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アプリ? リアル? 40歳からの運命のパートナーは何処にいる!?【アラフォー世代のパートナー白書 Part 1】

生き方も幸せの形も、人の数だけある時代。アラフォーになってから、新たなパートナーと出会い、新生活を始めた女性たちにその思いを聞きました。

 

婚活は気力体力勝負。そして……諦めない!

 

もうひとつ大切なのは、焦らずとも諦めないこと。

  

「アプリでいろいろな人と会うたびに、イチからまったく同じやり取りをしなくてはならないのが一番大変でした! 知らない人と会うのは緊張しますし、スケジュールを合わせて時間を確保、その日はていねいにメイクして……という行程すべてに労力がいります。100人とやり取りしたとして、LINE交換までいくのは5~6人。デートできるのは、1~2人くらいだと思います。そこから、恋愛するだけの相手ではなく、たった1人のパートナーに出会えるかどうかは……。まぁ、運もありますよね」

  

それでも、可能性はゼロではないことを、橋本さん自身が証明している。

  

「はっきり言って気力・体力勝負です! 正直、私も途中で何度か心が折れそうになりました。数カ月ほどアプリ婚活を頑張っては灰になって、数カ月間はアプリをお休みして、また再開を繰り返していました」

  

さらに、途中からは発想を広げてみることに。アプリの利用は婚活だけを目的にせず、『ふだんは出会えない職業の人、面白そうな人とも会ってみよう』と考え方を変えてみたのだ。

  

「ついでに週末の楽しいごはん相手も探そうと思って。出会う人の年齢や職業の幅を広げてみたら、世界で活躍するマジシャンとか、タレントの仰天チェンジを手がける美容外科医とか、いつもの私なら、絶対に会えないような楽しい方たちにも会えて。知らない人と会うって勇気がいることですし、中には不倫や体目的の男性もいます。私はラッキーだったのかもしれませんが、どのアプリでも実際にお会いした方は、紳士的でとてもいい方が多かったです。お互いにパートナーとはならなかっただけで、過剰に消耗することなく、時には楽しみながらアプリ婚活を続けることができました」

  

アプリを使い始めて約1年半。橋本さんは、とうとう運命のパートナーに出会う。対象を広げてから、今まで出会わなかった職業であり、当初の希望年齢よりも少しだけ年上の男性としてアプリ上に登場したのが、歯科医で6歳年上の昭雄さんだったのだ。

  

自分の好きや楽しいは大切にしながらも、不要なこだわりは捨て、明るく方向転換したからこそ、引き寄せられた貴重な出会い! 

 

アプリ? リアル? 40歳からの運命のパートナーは何処にいる!?【アラフォー世代のパートナー白書 Part 1】_2_1
Shutterstock.com/Germanova Antonina

実践を繰り返しながら、人を見極める力やコミュニケーション力をさらに磨いていた橋本さんは、昭雄さんと出会って付き合うまでは、わずか1週間とスピーディな進行だった。

  

「彼の第一印象は、馬が合う人だなと。互いの仕事から雑談まで話題はつきず、フラットに意見が交わせたんです。20代の頃みたいなパッションはなかったけど、シンプルに楽しくて。『明日もごはんしよう』と彼に誘われ、結局、4日連続で会いました。4日目は話し足りずに彼の家に行きましたが、これはご近所さんであることが功を奏したかも。いきなり体の関係になることもなく。リラックスして過ごせたのも大きかったです」

  

以降、彼の家で過ごすことが日常となり、お付き合いがスタート。およそ半年後、橋本さんのマンション更新のタイミングに2人で新居へと引っ越しした。

  

「自然に仲が深まったのは、安心感があったからだと思う。早めに自宅を教えてくれたり、付き合ってすぐ大事な友達に紹介もしてくれて、自分がどういう人間なのかというのを自然に見せてくれました。アプリでの出会いは、しがらみのない関係だからこそ不実にもなれてしまう。なるべく早くにお互い安心感を与え合って、信頼を築くことが必要だったんだと思います」

 

アプリ? リアル? 40歳からの運命のパートナーは何処にいる!?【アラフォー世代のパートナー白書 Part 1】_2_2
RachenStocker/Shutterstock.com

 

大人のパートナー同士が求めるものは……?

 

橋本さんのパートナーは歯科医師としてのみならず、医療器具の研究や企業のコンサルなども行っている、かなりのやり手。モテそうだけど、心配にはならない?

  

「たぶん、大丈夫かな。彼はバツイチなんですが、女性より家庭より、仕事に夢中で全精力を傾けてきたような人ですしね。実は私と出会う1年前に大きな病気をしたこともあって。1人の怖さ、寂しさも痛感したようで、心が通う恋人が欲しくてアプリに登録したと話していました」

  

現在は恵比寿のマンションに保護犬も引き取り、2人と1匹で暮らし始めて1年と3カ月になる。

  

「平日は2人とも忙しく仕事をしながらも、快適に生活しています。お互い忙しいと理解し合っているので、家事を私にしいることもないし、最新家電をそろえて『コレにまかせよう!』と。仕事の相談にも乗ってくれるし、将来の計画を2人で話し合うのも楽しいです。彼の仕事への情熱や人間性を尊敬していますし、価値観も感覚も近いから、自分を変えずに一緒にいられます」

 

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柴犬を迎え入れてからは、パートナーとの絆もさらに深まった

 

橋本さんは、現在、40歳。子供については考えてますか?

  

「そこは話し合ってはいないですけど、通じ合えているというか。彼は一度、子育てを経験しているからあまり願望がないと感じますし、私も絶対に欲しいというわけではないから、無理せず流れにまかせればいいかなと。2人とも、子供より先に支え合えるパートナーを求めていたからこそ、引き合った部分もあるでしょうしね。

今は2人で美味しいものを食べたり、去年温泉地に購入したマンションに週末ごとに遊びにいく日常がとても幸せなんです」

  

令和を迎えて、女性の人生や幸せの形もますます多種多様。自分が心地よくいられるパートナーを見つける術も、パートナーシップのあり方もたくさんあるし、きっとコロナ禍の今もそれらは進化し続けている。だからこそ、橋本さんのように自分に正直に、固定観念に縛られずに柔軟に動くことで新しい出会いは築けるし、誰もがベストなパートナーを見つけられる可能性は、確実に高まっているのだ。

 

次回は、Part2「恋愛は結婚後からでもいい。恋心と婚活のはざ間で揺れ続けたアラフォー女性の心のうち」を11月22日に公開予定です。

 

 

芳麗 ● よしれい

芳麗 ● よしれい

人物インタビューやカルチャーコラムを通して、女性の生き方を探究し続けるライター。 様々な雑誌、WEB媒体に寄稿。自著に『相手も自分も気持ちよく話せる秘訣』(すばる舎)、『恋愛リノベーション』(主婦の友社)など。「実は私も晩婚。30代は恋愛こじらせコラムを書き続けた後、45歳で結婚しました!」。
 
https://fafa-yoshirei.com

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