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生活環境が変わる時に、太る女、痩せる女【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、「環境変化と体重増加」について。

家にいても常に自分を意識し続けること

齋藤薫の大人キレイの処方箋
(右から)肌だけでなくマインドケアもテーマにする新ブランドBAUM。オイルとエッセンスの2 層をまぜて。ベタつかずさらっとした仕上がりに。モイスチャライジング オイル 60㎖¥8,000●樹木の香りで心の底からリラックス。アロマティック ルームスプレー 100㎖¥5,000/BAUM ●不要な角質を落とし、ボディ全体にハリと透明感が。スクラブの気持ちよさは心のケアにも有効。デッドシー ボディスクラブ¥6,500/SABON Japan
 コロナ自粛で太ってしまうのも、それこそセロトニンを高める感動がなかったからではないか。恋をするか、もしくは涙を流すような感動を覚えるか、そのぐらいの心の震えがないとストレスに負けてしまう。だからさらに続きそうな巣ごもり生活では、せめて『愛の不時着』や『梨泰院クラス』一気見のように、疑似恋愛やドキドキはらはらを絶えず注入しておくべきなのかもしれない。

 そして、家にいても常に自分を意識し続けること。オシャレして外出する時間が少なくなればなるほど、体は無防備となって緩んでいく。体重計により多く乗るほどに体重はきちんとコントロールされると言われるから、やはり脂肪の量は意識で大きく変わるのだ。ちなみに食べ過ぎたら翌日は食べるのを控えるというチマチマしたダイエットも、食事が脂肪に変わるのには約2日かかるというから、そうやってチマチマ調整していく方法はアリなのだ。加えて、出掛けない日も、全身に意識を張り巡らせること。誰が訪ねてきても、恥ずかしくない身繕いだけは欠かさないことなのだ。

 自分から目を離さないためにも、ボディケアはひと手間かかるが、体ごと自然界の心地よさに浸れるものを。サボンのデッドシー ボディスクラブは、死海の塩と死海沿岸植物オイルを使った贅沢なスクラブ、その一手間が心地よい名品だ。肌のみならず、体も引き締めてくれるはず。スキンケアもバウムのお手入れ法で何気ない日常にも感動をもたらす心がけを。部屋に樹木の香りをスプレーし、森林浴の環境を作って、その中でじっくりとお手入れする。心が震えるはずだ。
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を
加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。『キレイはむしろ増えて
いく。大人の女よ! もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)など著書多数
【Marisol 2020年10月号】撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代(STASH)

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