神崎恵さんと小田切ヒロさんのおふたりが、毎号交代で読者のお悩みに答える「大人のカウンセリング室」。鋭くパワフルに、そして愛をもって、あなたの抱える問題、解決しちゃいます!
回答者はこの人! 神崎 恵さん
お悩み:「在宅生活で、仕事とプライベートの切り替えができずしんどいです」
なんというか、これまでは会社と家を往復する間に、オンオフのスイッチを自然に切り替えることができていたようなのですが、今は家の中ですべてを行っているせいか、このスイッチの切り替えができなくなってしまったようで。そのため、例えば夕飯を食べている時、その日の"勤務中"に部下に振った仕事の進捗状況が急に気になって、メールを開いたり、逆に、仕事をしている時に、テーブルまわりの汚れが目に止まって、掃除を始めたり……。きっちりと分けられていた公私の世界がごっちゃになったストレスか、体調も肌の調子も落ちぎみですが、まだまだ続きそうなこんな生活。少しでも楽な気分で過ごすために、何かできることってないでしょうか?
■神崎恵さんの回答:自分だけの空間を持ち、スイッチをオンオフ
では、どうする? 私は、これまでも仕事に集中したい時は、カフェに行ったり、落ち着いて電話の取材を受けたい時は、車の中にこもったり。そういう“ひとり”になれる空間をつくるようにしていました。緊急事態宣言でカフェに行けなかった時期は、昔でいう秘密基地(笑)に避難。パラソルを買って、家のテラスにカフェ的スペースを作ったんです。テラスがないなら、部屋のどこかに小さいテーブルを置いて、自分だけの場所にしてもいい。それもむずかしいなら、ヘッドフォンをつけ、“ひとり”の世界に入るのもアリです。
土・日には絶対にメールを見ないという人もいますし、仕事用とプライベート用の携帯を分けている人も。自ら公私の線を引きづらくて、ストレスの自覚が強いなら、そこまで徹底するほうがいいのかもしれません。
オンオフを、服装とメイクで切り替えたり、香りを活用するのも、ひとつの方法です。フレグランスだったら、ビジネス用の香りとプライベート用の香りの2つを持って、チェンジする。ビジネス用は、気分がシャキッとして、戦える外向きの香り。プライベート用は、わかりやすい癒しの香りを。また私は、自宅で過ごすことが増えてから、この“切り替え”にアロマ系の香りを多く使うようになりました。ファブリックミストをスプレーする、ディフューザーを置く……プライベートな時間は、ひたすら自分がゆったりできる香りを吸い込みます。実は私が究極的に癒されるのは、実家の匂い。母が荷物を送ってくると、そこから実家の匂いが漂ってきて、心地いいんです(笑)。皆さん、心が休まる香りはそれぞれあると思うので、再現してみてもおもしろいですね。
それからこの落ち込みには、ホルモンも関係しているのかも。このコロナ禍の中でも20代の人は案外ケロッとしていることも多い気がして。このかたも、“ホルモンバランスが変わる時期”が近づいていたところに生活の変化が重なって、一気に気持ちが沈んでしまったのかも。またアラフォーの場合、若い人に比べて、状況への適応力も落ちてきます。だから今の自分の様子を、リモートでもいいから同世代のお友達と話すのもおすすめです。きっと「自分だけじゃない」と思えるはず。
真面目な人ほど考えすぎるし、心と体に影響が出てくるもの。現在の状況が続くにせよ、いずれ収束するにせよ、「スイッチを切り替えられること」は、これからの年代、大切になってくるのではと思います。
■美の処方箋:オフへのスイッチとして優しい香りのフレグランスをつける
〜 コスメデコルテの“奥ゆかしい”香り 〜
仕事が終わったらシュッとひと吹き
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