■悪い姿勢でいると抗重力筋 はどんどん衰えるから注意
「座っている時や立っている時、だらっとした姿勢でいると抗重力筋はどんどん衰えるので要注意。前ページでお話しした加齢に伴う“筋肉枯れ”は、正式には“サルコペニア”と言います。この原因は、加齢とともに筋肉をつくる成長ホルモンが減っていくことにありますが、大きな原因は運動不足。サルコペニアは特に抗重力筋から起こりやすいので、ふだんから姿勢に気をつけ、さらに筋トレも行うと理想的です。40歳を過ぎると年齢を重ねるほど、運動をするのが億劫になりますが、何もしなければ体型は音を立ててくずれていきます。若々しい体型を維持できるかはどうかは、いかに早い段階から体づくりを始めるかにかかっています。今のうちから“貯筋”を始めましょう」
■抗重力筋を鍛えて 今から"貯筋"を!
おなかを横方向に走る深部の筋肉。おなかをへこませ、内臓を正しい位置に保つ役割がある
②腹直筋
おなか中央を縦方向に走る筋肉。"シックスパック"と呼ばれる割れた腹筋は腹直筋をさす
③腸腰筋
股関節を曲げる時に使われるインナーマッスル。硬くなると出っ尻ちりになってしまう
④大腿四頭筋
太もも前側で体を支える筋肉。全身の筋肉で最も大きく、鍛えると代謝が上がりやすい
体幹を支え、姿勢をつくる筋肉。衰えると猫背になりやすい
⑥広背筋
背中から腰へ逆三角形に広がる筋肉。背すじを伸ばすのに不可欠
⑦大殿筋
股関節を後ろに上げる時に使われる筋肉。衰えると垂れじりに
⑧ハムストリングス
太もも裏側にあり、おしりを下から支える筋肉。衰えるとおしりと太ももの境目がなくなる