欠点ばかりが目についたり、エイジングが気になったりして、自分の顔に不満をもっている人は多いもの。そんな人にトライしてほしいのが、一人ひとりの顔立ちやパーツをきわだたせ、魅力を引き出す"ディファインメイク"。このメイクを始めたメイクアップアーティストの水野未和子さんと、長年、水野さんの仕事にかかわってきたビューティエディターの松本千登世さんが語る、メイクを通した自分、そして人生の見つめ方って?
(右)まつもと・ちとせ●ビューティエディター。端正で説得力のある文章にファンが多い。著書に『「ファンデーション」より「口紅」を先に塗ると誰でも美人になれる「いい加減」美容のすすめ』(講談社)など
(左)みずの・みわこ●メイクアップアーティスト。一人ひとりの魅力をディファインするメイクで知られ、多くの女優も信頼を寄せる。著書に『ディファインメイクで自分の顔を好きになる』(講談社)
▼なぜアラフォーこそ「ディファインメイク」なのか?その始め方とは?
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水野未和子×松本千登世「自分史上、“一番キレイなわたし”の見つけ方」
“ディファインメイク”で、自分だけの魅力を知れば、人生はもっと楽しいものになる!その方法とは?
光と影を意識すれば、奥行き感がくっきり
顔の輪郭を引き締め、立体感を「掘り起こす」には、シェイディング、チーク、ハイライトを駆使。「シェイディングは、奥に引っ込ませたい部分に影を入れるプロセス。素肌よりワントーンかツートーン濃い色のパウダーと先端がややとがったブラシを使い、さりげなくなじませます」と水野さん。
次はチーク。「血色感をプラスして、生命感を補うとともに、シェイディングとハイライトをつなぎ、自然な印象に」。
そして最後はハイライト。「光を加え、浮き立たせたい箇所を強調して、メリハリを出します。パウダータイプの繊細なツヤの上にクリームタイプのぬれたツヤを重ね、より効果的に」。どちらも線状に入れられる小ぶりのブラシを使うのもポイントだ。
①SHADING
シェイディングで〝引き締める〞
入れる範囲は、フェイスラインと頰骨の下、目もと。仕上げとしてブラシに残った粉で額中央、鼻の中央をまたいで両頰を結ぶ線、あご先、首すじに。
☆Items
❶カムフィーブラッシュ 07¥3,500/セルヴォーク
❷ブロンザー/セッティングパウダーブラシ 14¥5,600/NARS JAPAN
②に①を含ませ、余分な粉を落としてから額の中央(生えぎわ)→こめかみ→耳の前に
頰骨の下にぼかし、そのままあご先まで輪郭をなぞり、目もとにも影を。反対側も同様に
■CHEEK COLOR
チークカラーで〝血色を補う〞
笑った時高くなる位置に、逆三角形にぼかす。血色の印象につながる、ピンクから赤の延長線上にあるカラーを選んで。
☆Items
❸ブラッシュ 4084¥3,700/NARS JAPAN
❹パーフェクトラウンドブラシ¥6,800/アディクション
チークをのせるのは、にっこりして盛り上がるこの位置。広く入れすぎないよう注意
④のブラシに③を含ませ、シェイディングで入れたベースに部分的に重ねるようにのせる
■HIGHLIGHT
ハイライトで〝立体感を出す〞
パウダーハイライトは眉山の斜め上と眉山の下、額中央の少し下、鼻すじ、こめかみの下から頰骨、目頭のくぼみ、上唇の山、口角の下、唇下中央に。クリームは頰骨と鼻の頭に入れる。
☆Items
❺シアーパウダー ブラシ¥7,000/ボビイ ブラウン
❻フェイスカラーIRヌード ピンク025¥3,700/シュウ ウエムラ
⑤に⑥を含ませる。こめかみの下から頰骨にかけて斜めに線状に入れ、黒目の下付近から下方向に
☆Items
❼ボーム エサンシエルスカルプティング¥5,500/シャネル
❽マルチ アイブラシ¥2,800/SHISEIDO
⑧に⑦をとり、頰骨の一番高い位置に、薬指の第2関節くらいの長さのハイライトを入れる
「凹凸、光と影を意識してメイクすると顔が全然違ってくるし、自分の知らなかった部分がきわだって驚きますよ(松本千登世さん)」