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齋藤 薫から悩める40歳へ『幸せの表し方って難しい。』

美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は「百点満点の幸せを世間に披露するときの難しさ」について。
齋藤 薫から悩める40歳へ『幸せの表し方って難しい。』_2_1
(右)フレッシュな色づきをかなえるピグメントと美容オイルの二重構造。シャカシャカ振ってポンポンとつける楽しさも。ジューシー シェイカー右:166・左:102各 6.5㎖¥3,000/ランコム 
(中)立体感を出す2 色のパウダーとウォータープルーフ処方のワックスのセット。オール イン ブロウ 3D(002)¥7,400/パルファン・クリスチャン・ディオール 
(左)色素沈着やたるみ、へこみなど目もとの複合悩みに最適。フォース C.3 アイ15㎖¥12,000/ヘレナ ルビンスタイン

幸せを表現するコスメ

冷静すぎるのも妙だが、テンションが高すぎるのもなんか微妙。ここでハシャギすぎると、相手の幸せを吸い取る空気を作りがち。百点満点の幸せを世間に披露する時こそ、幸せは比較なのだという事実を思い出し、大人の女はそれなりの配慮をすべきなのかもしれない。ほんの少しの配慮で、幸せのシャワーをすべての人に広げてあげることができるのだから。


そこで、幸せすぎる人が、周囲への配慮を持って〝幸せほのか〟を上手に表現するための化粧品を探した。感触も質感も発色も香りも全てが幸せに満ちているのは、リップメイクのクッション形状、ランコムのジューシー シェイカー。そして幸せな表情にあってはならない目の下のクマ、今までになかった特効薬として大注目のヘレナのフォースC.3 アイ。


さらに幸せ顔を好感に変えるなら、柔らかい眉印象がマスト。だから眉のフサ感までを再現する優れたディオールのブローセットが必要。上手な幸せ顔を作ることも、反発を自ら防ぐ配慮のうち、なのだ。
もちろん、受け手の方にだって配慮が必要。かつてあるアンケートを見てギョッとした。「同僚の結婚を喜んであげられない人」38%。いや、これはあくまでアンケート上の数字、実際には半数近く行ってしまうのじゃないかという印象だった。だから思った。“100%幸せな人を心から祝福してあげられるかどうか?”は、女にとってじつは普遍的なテーマ。とりわけ今の自分より幸せな人の幸せを喜ぶ心を持てること、それも美容でありアンチエイジングなのだって思うのだ。


その時、幸せも“おあいこ”。人生まさに山あり谷あり、良い時も悪い時もある。自分の方が幸せな時だって来るのだと思えば、素直に祝福できるはず。幸せすぎる人も比較で不幸せに見える人も、どちらにも配慮が生まれると、本当の幸せシャワーがみんなに降り注ぐ、そんな世の中であれば良いのにね、と思える人の勝ち。女として勝ちなのである。
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。近著に『"一生美人"力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)など。

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