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40歳の理想をかなえてくれる、今、更新すべき4つのベーシックアイテム【磯部安伽のベーシック】

ベーシック服は常に変化しています。変化する時代、おしゃれにも生き方にも大切なのは自分軸!

"ベーシック"という言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろう?定番、基本、普遍的……。そう、どちらかというと、"変化"とは真逆のイメージかもしれない。物事の価値観が大きく変化する中で、その流れに柔軟に対応するためにもちたい自分軸。ベーシック=軸と向き合うことで見えてくるおしゃれの可能性を、エディター磯部安伽が提案する。

エディター 磯部安伽

エディター 磯部安伽

各女性誌の人気企画を数多く手がけるファッションエディター。確立されたスタイルを軸に、時代の空気をしなやかに読み解く感性を添えた「進化し続けるベーシック」を提案する私服企画も、多くの読者の憧れと共感を得ている。著書に『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット』(KADOKAWA)

<10年ほど前、ベーシック服が大流行した時代がありました。私はそのころ、マリソルの編集部員で、毎月のようにベーシック特集を担当。毎号、読者の好きなコーディネートは、ベーシック服で埋めつくされていました。
その後、トレンドは移り変わり、今は、一大"映え服"ブーム。ベーシックとは対極にあるようなトレンドです。でも、そのコーディネートをよくよく分析してみると、実はベーシック服が軸となっています。ジャケット、白シャツ、デニム、スカート。10年前と変わらないラインナップです。ただ、そのシルエットやディテールは、誰の目から見ても明らかに変化しています。そう、時代とともに進化したこの軸があるからこそ、"今" を楽しめる。そしてこれらのアイテムは、マリソル世代が目ざすべき理想のおしゃれを反映してくれる服でもあるのです。
もしあなたが今、おしゃれに迷いを感じているのなら、この4つのベーシックを軸にしてみてはいかがでしょうか?>



アイテム01:Jacket
ジャケット=個性

歳を重ねるごとに、男性のスーツ姿に味が出てくるのと同じように、40歳ともなると女性のジャケット姿にも、若いころにはなかった個性が備わってくるようになります。だからジャケットは、シンプルなものを選ぶほど、個性が美しくきわだつ。今なら、しなやかさをもつオーバーサイズのジャケットが、ベストチョイスです。

磯部4つのベーシックアイテム1_1
ジャケット¥68,200/カオス表参道(カオス)



若いころは、正装感を出すための服だったジャケットが、
〝個性〞を表現するための服へと確実に進化しています

磯部安伽4つのベーシックアイテム1_2

「今、ジャケットは、カーディガンのように軽やかにはおるオーバーサイズが断然気分です。しなやかな時代を象徴するような、力の抜けた空気感が手に入ります」。

ジャケット¥68,200/カオス表参道(カオス) タンクトップ¥8,250/カレンソロジー青山(カレンソロジー) パンツ¥30,800/haunt代官山(ゲストリスト/ハウント) サングラス¥48,400/アイヴァン 7285 トウキョウ(アイヴァン 7285) ピアス¥11,000/ウノアエレ ジャパン(ワンエーアールバイウノアエレ) ネックレス¥63,800/ショールーム セッション(マリハ) バッグ¥253,000/ジミー チュウ



アイテム02:White Shirt

白シャツ=クリーンさ

フェミニンなブラウスが空前の大ブームを起こしている一方で、甘いスカートや個性的なパンツの相棒としての役目を果たすために、ストイックな白シャツが確固たる地位を確立しています。この潔いたたずまいは、大人の女性にまっすぐなクリーンさを運んでくれる。ドレス感のあるバンドカラーをさりげなく着るのが、時代の気分です。

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シャツ¥24,200/プルミエ アロンディスモン(プルミエ アロンディスモン)



聡明さ、強さ、清潔感――。
大人のおしゃれに不可欠な“
クリーン”な要素は、いつだって白シャツが運んでくれる

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「シンプルな白シャツがあるからこそ、存在感のあるグリーンのパンツにトライできる。新しい挑戦と白シャツは、切っても切れない関係です」。

シャツ¥24,200/プルミエ アロンディスモン(プルミエ アロンディスモン) パンツ¥71,500/アパルトモン青山店(マディソンブルー) リング¥220,000/ウノアエレ ジャパン(ワンエーアールバイウノアエレ) イヤカフ¥22,000・バングル¥83,600/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店(ブランイリス) バッグ¥151,800/八木通商ザンケッティ事業部(ザンケッティ) 



アイテム03:Denim

デニム=遊び心

類にもれずデニム界にも、映えブームが訪れています。例えばこんなやんちゃなデニム。膝に施されたダメージが、アクセサリー代わりになっています。ほかにもバルーンデニムやカラーデニムなど、〝普通〞以上のデニムが今の主流。遊び心のあるおしゃれを表現するのに、やはり欠かせないアイテムなのです。

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パンツ¥30,800/シチズンズ・オブ・ヒューマニティ(シチズンズ・オブ・ヒューマニティ)



デニムだけにしか作り出せない柔軟な〝遊び心〞がある。
それを味方にするか手放すか。40歳は、ひとつの節目

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「40歳で、"デニムが似合わなくなった"と決めつけるのは早すぎる。デニムの鮮度に敏感になれば、あなたにぴったりの一本が必ず見つかるはずです」。

パンツ¥30,800/シチズンズ・オブ・ヒューマニティ(シチズンズ・オブ・ヒューマニティ) Tシャツ¥13,200・肩がけした長袖Tシャツ¥24,200(ともにレミ レリーフ)・キャップ¥11,000(グッド グリーフ!)・バッグ¥121,000(ジュゼッペ ザノッティ)/アパルトモン 青山店 ボールチェーンネックレス¥35,200・チェーンネックレス¥41,800/ショールーム セッション(マリハ) リング¥41,800・バングル¥66,000/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店(ブランイリス) 靴¥75,900/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)



アイテム04:Skirt

スカート=女らしさ

いつの時代も私たちのワードローブを彩ってくれるふんわりスカート。大人になればなるほどスカート派はもちろんパンツ派すらも、この絶対的な女らしさに頼りたくなる。風に揺れるたびに描き出されるのは、どこまでもポジティブなシルエット。女らしさの理想を目に見える形にしたら、スカートになるのだと思います。

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スカート¥37,400/スタンブリー



風を受けて自由になびくドラマティックなシルエット。
スカートが演出する〝女らしさ〞は、どこまでも前向きな空気にあふれている

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「大人が選ぶスカートは、できるだけ大胆なほうがいい。マキシ丈のパープルスカート。この服を着て、元気にならない人はいないず」。

スカート¥37,400・Tシャツ¥9,350/スタンブリー カーディガン¥26,400/スローン 帽子¥31,900/ノーブル 有楽町マルイ店(ジャネッサレオン) バングル¥69,300/ザ  ストア バイ シー 代官山店(エリンコンシダイン) ピアス¥28,600/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店(ブランイリス) バッグ¥170,500/八木通商ザンケッティ事業部(ザンケッティ) 靴¥20,900/プルミエ アロンディスモン(エーエメリー)
【Marisol5月号2021年掲載】撮影/渡辺謙太郎(人物) 魚地武大(TENT/物) ヘア/左右田実樹 メイク/AIKO ONO スタイリスト/石毛のりえ モデル/伊藤ニーナ 阪井まどか 構成・文/磯部安伽

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