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ベーシックを底上げしてくれる「“ひとさじのトレンド力”が大切」【磯部安伽の「映えるベーシック】

映える=派手、映える=頑張るじゃない。人気エディター磯部安伽「映えるベーシック」をつくる5つのメソッド
磯部安伽

磯部安伽

確かな構成と美しいビジュアルのページ作りで、各誌で活躍するファッションエディター。洗練された私服スタイルのファンも多数

<これまでの価値観や、あたりまえだった生活が一変してしまった2020年。
私自身のファッションに対する考えも少しずつ変化して、これまでよりも"着映え"を大切にするようになりました。
どこかに出かけること、誰かと会うこと、そのために服を着ることが特別になり、 せっかくおしゃれをするならどうでもいい服は着たくない、 久しぶりに人に会うなら気分よく一緒にいてもらえる服を着たい、 そんな気持ちが着映えへの意識を高めていったんだと思います。
でもそれは決して派手だったり、奇抜な服を選ぶことではありません。
だって私が愛するベーシックという軸は変えられないし、変えたくないから。 きれいなシルエットを厳選する、手をかけて重ね着をする、今まで以上にひとつひとつのおしゃれにていねいに取り組むことで、ベーシック派なりの着映えをかなえていきたいんです。
そして、たどりついた秋冬のワードローブやコーディネートは、 少しだけ華やかで、確実に気分を上げてくれるものばかり。
最近はおしゃれする意欲がない、服が欲しくないなんて声も耳にするけど、どんな時でも服を選んで、着ることに変わりはないのだから、 前向きに取り組んだほうがきっと毎日は素敵なものになる。
今回提案させていただく"映えるベーシック"が、 ファッションを楽しむきっかけやヒントになるとうれしいです。

磯部安伽 >


※価格表記のないものはすべて本人私物です

メソッド⑤

ベーシックを底上げしてくれる「“ひとさじのトレンド力”が大切です」

<"映えるベーシック"と"地味なベーシック"の境界線は、ほどよいトレンドのきかせ方にもあります。全身普通すぎるとつまらないし、気分が上がらない。だけどトレンドを盛り込みすぎても、自分らしくなくて落ち着かない。ベーシックな服によく似合って、ほどよい主張がある、私が今、注目しているトレンドをご紹介します。>


01:HAND BAG

この冬のコーデの"バランサー"はかっちりしたレザーのバッグ

磯部ベーシック5_1

「シャープなフォルムで、着こなしをぴりっと引き締めてくれるレザーのバッグがこの冬は頼もしい。コーデの主役となるガウンコートがソフトなのでバッグはハードなほうがいいし、肌を覆う面積が増えるのでレザーのツヤ感がほどよいアクセントになる。『メゾン マルジェラ』の5AC ミニ、『エルメス』のケリー、『ザ ロウ』のマルゴー10が最近のスタメンです」




02:UNUSUAL SHOES
ちょっとクセのある靴が、ベーシック服を格上げする

磯部ベーシック5_2

「今、靴に求められるのは"抜け"じゃなく"クセ"。デザイン性のある靴を履くと今っぽくなるし、全身が踊り出すような気がします。そこで手に取ったのは『メゾン マルジェラ』のタビブーツ。これを履くだけで普通の服もなんだかおしゃれに見えちゃうし、それでいて意外とどんな服にも似合う。ずっとある名品ですがこの冬は特におすすめです」。

PANTS:
 HYKE
SHOES: Maison Margiela




03:BIG STOLE
カシミアへのこだわりを捨てたらおしゃれの楽しみが広がりました

磯部ベーシック5_3

「『AP STUDIO』のストールはウール100%。ずっとカシミアのものを愛用していたのですが、ふと手に取ってみるとウールの魅力に開眼! 毛羽立ちとボリューム感がすごく映えるんですよね。ボリュームがあるぶん、丈は短めなのでテクニックいらずで決まるのもうれしいポイントです」。リング¥210,000/マリハ 伊勢丹新宿店(マリハ) 

JUMPSUIT: Curensology
WATCH: Cartier



04:WHITE TOPS
重ね着するための白い服は、バリエ豊富に持っておきたい

磯部ベーシック5_4

"冬の白"の着映え力はもはや説明不要。最近はレイヤードする着こなしがトレンドなので、白いトップスをインナーに仕込む用、上にはおる用とたくさん持っておくと便利です。私も『ザシンゾーン』のサーマル、『無印良品』のハイネックカットソー、『サードマガジン』のシャツ、『ノーク』の長袖Tシャツ……と各種取りそろえてシーンによって使い分けています」



05:THE ROW
究極の"映えるベーシック"、今の時代にフィットしたブランド

磯部ベーシック5_5

「上質で、飽きが来ない、だけど着るたびに心ときめく。時代のニーズにフィットして今注目を集める『ザ ロウ』は着るだけで"映えるベーシック"を成立させてしまう圧倒的な存在感。でも同時にどんな服にも似合うノーブルさもあって……この服を着るために頑張りたい、と思わせてくれます。推しのブランドが1つあるとおしゃれが格段に楽しくなりますよ」



06:COIN NECKLACE

たった1つでどんな服も今どきになる、この冬を代表するアクセサリー

磯部ベーシック5_6

「春から流行中のコインネックレスは、これだけでベーシックな服も今どきに見えて気分が上がるから重宝しています。リモート打ち合わせの前に"もの足りないな"と思ったらぱっとつけたりもして。さらに1 つでも可愛く、重ねづけも似合うのがいい。私が愛用しているのは『マリハ』のもの。手が出しやすい値段まで理想的です」。

NECKLACE:MARIHA
COAT:N.O.R.C by the line
KNIT:N.O.R.C by the line



07:DAMAGE DENIM
破れたデニム、ほつれたデニムはアクセサリー代わりになる

磯部ベーシック5_7

「秋の初めにマリソルで提案させてもらいましたが、冬になってさらに"破れたデニム"の重要性を実感しています。もっさりとする冬服の抜け感になるし、クラシカルに偏る冬コーデの遊びにもなる。もう手持ちのデニムを全部破っちゃいたくなるくらい、やみつき(笑)。まだ試していないかたにはぜひ取り入れてほしいですね」。

DENIM: upper hights
KNIT: HAVEL STUDIO THERMAL
SHOES: Sergio Rossi



08:EAR CUFF

左右そろえずに耳もとで遊ぶ。マスクをしても映えるテク

磯部ベーシック5_8

「『ヒロタカ』のゴールド、『マリア ブラック』のフープから、ノーブランドのパールやターコイズまでいろいろ。リップをきかせられないぶん、左右違うデザインのイヤカフで華やぎを。自由にコーディネートするのが本当に楽しい!」太シルバーのイヤカフ¥17,000・三連イヤカフ¥19,000・楕円ゴールドのイヤカフ¥19,000/マリハ 伊勢丹新宿店(マリハ) その他/本人私物

【Marisol1月号2021年掲載】撮影/魚地武大(TENT/物) 須藤敬一(人物) ヘア&メイク/TOMIE(nude.) スタイリング協力/松村純子

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