“負けず嫌い”を本当に必要な場面でだけ使える人こそ美しい
大体が、性格の中に“負けず嫌い”が備わってしまっている人は常に人の行動が気になり、危うく人の失敗を願ったりして質の悪いストレスが溜まるばかり、結果として非常に生きにくい。自分自身が“負けず嫌い”だと自覚している人も、そこをきっちり分けて考えたい。つまり精神の中に“負けず嫌い”を住まわせてはいけない。本当に必要な場面でだけ時々使うように心がけたいのだ。池江選手のような美しい“負けず嫌い”を時に応じ、場合に応じて使って、鮮やかに勝ちたいものである。
他者と同じ土壌で競うことなく平然と勝利する、そういう尊さは化粧品にも見られること。例えば、創業以来ずっと「無添加」を訴えてきたファンケルは、徹底したこだわりの研究の末に、無添加のケアを続けること自体でエイジングケア効果が生まれる事を発見、それは誰とも戦うことのない勝利であると言っていい。今まさにコロナ過敏で肌の不安定を訴える人が多い中、肌を強くするファンケルの実力が再発見されている。そしてもう一つ、医療現場から生まれた、血行促進&保湿で見事に肌を若返らせる陰のベストセラー成分“ヘパリン類似物質”を配合した化粧品が今何かと話題だけれど、そんな中でも日本有数のOEMが持てる財産を注ぎ込んで作った注目のエイジングケア、セルエフの“ヘパリン類似物質”配合クリーム、ドライケア メディカライザーが凄い。いわゆるバームタイプで見事に肌を包み込み、バリア機能を高めてトラブルを封じ込め、自らうるおい肌を作ることから「包帯クリーム」の異名を取り、“大人のヘパリンケア”として大きな話題。まさに戦わずして、他を圧倒する逸品。注目してほしい。
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。『キレイはむしろ増えていく。大人の女よ! もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)など著書多数