☆お話をうかがったのは…
小林暁子理事長・院長
医学博士。順天堂大学総合診療科での経験を経て、便秘外来、内科、皮膚科、女性専門外来など、全身の不調に対応するクリニックを開業。人気の便秘外来では1 万人以上の便秘患者の治療に携わり、高い実績を上げている。 http://www.kobayashimed.com
■そもそも腸って、どんな 働きをしているの?
腸の働きは、美と健康のバロメーター
「私たちは食べることで体に必要な栄養を補給しています。口から入った食べ物は、胃から十二指腸、小腸へと送られ、小腸で本格的に消化されて栄養素の約9 割が吸収されます。その残りカスは大腸へと運ばれ、水分が少しずつ吸収されて腸の古い粘膜や腸内細菌と混ざり合い、便となって排泄されます。この働きが正常に行われていれば、栄養素はきちんと吸収され、体に不要なものは排泄されるのですが、便秘続きで腸が汚れていると、栄養素の消化吸収がうまくできなくなるだけでなく、腸内にたまった老廃物や有害物質が再吸収され、血液にのって全身に送られてしまいます。その結果、血行不良や冷え性、肩こり、生理不順といった不調を引き起こします。代謝も低下してしまうので、肌トラブルや肥満の原因にも。このように腸は体の健康と密接につながっている大切な器官なのです」