伊藤真知・エディター
今どきだし、あったかいタートル。とくにレイヤードブームの今年は、中に重ねやすい薄手でぴたっとしたニットやカットソーもたくさん出ていますが、ちょっと“立派”な首を持つ私としては、ためらいがちなトレンド。だって……窮屈で、かゆいんだもん!
ほんの数枚持っているのは、何度着てもかゆくならなかった某ブランドのメリノウールのタートルか、前回のブログで着ていたような、首まわりにこぶしひとつくらいゆとりのあるカットソー。でもカットソー素材のタートルって着心地はいいけれど、どうしてもほっこりしたり、子どもっぽく見えてしまうので、大人の女性やお仕事には少々むずかしかったりしませんか?
そんな私の苦手意識を変えてくれたのが、この3枚の「リブ」タートル。正直言ってこの手の薄手のトップスはいくらでも安価で見つかりますが、肌に直接触れることも多いからこそ着心地も大事。手ごろだけどただ安いというわけではなく、“+α”がちゃんとしているところも、大人のプチプラにふさわしい名品です。
◆「チャコット」のロングスリーブテレコハイネック ¥10,890
コットンベースならではの着心地のよさは生かしつつ、ちゃんと女っぽい“透ける黒”のカットソーは、いま一番のお気に入り。そもそも「チャコット」はバレエなどの専門的なウェアのイメージがあったのですが、普段使いしやすい可愛い服が多いことにもびっくり!
そして、繊細な素材のタートルって脱ぐときに「ビリッ」といきそうな不安がありますが、これは首の後ろにスナップボタンがついているので着脱もラク。基本的には重ねて着ているものの、ゆとりのあるシルエットで肉感を拾いにくく、リブでカジュアルさも出るので、一枚で着てもいやらしく見えないのも好きです。
▲ちゅるんと揺らめくようなタートルは、フーディやスウェットを少し女性らしく仕上げたいときに効果的。黒なら甘すぎないので、大人にも着やすいはず。
◆「ユニクロ」のエクストラファインメリノリブタートルネックセーター ¥2,990
3枚の真ん中は「ユニクロ」。先ほど「何度着てもかゆくならなかった某ブランドのメリノウールのタートル」と挙げましたが、その某ブランドとはユニクロで、この「エクストラファインメリノ」という素材。手持ちのタートルと比べるとフィット感のあるリブタイプですが、素材に対しての安心感があるし、今年らしさという点でも外せないので更新してみました。
結論は……かゆくない!チクチクしない! 個人差があるとは思いますが、私は素肌に着てもOKでした。といっても綿ではなく“毛”ですし、わりと体に密着はするので、いつもよりサイズはひとつ上げました。
▲本格的に寒くなってきたらニットONニットで。今季購入したベージュのポンチョと相性のいいダークブラウンにしましたが、店舗では10色以上がズラ~ッと並んでいて、何色にするか迷うのも楽しかったです。
◆「プチバトー」のウール&コットンタートルネック長袖Tシャツ ¥8,800
そして最後の白は「プチバトー」。私たちアラフォー世代にとってはどこか懐かしくもあり、変わらない名品でもあるプチバトーのカットソーですが、やっぱり着心地のよさは格別。これはコットンにウールがミックスされているおかげで、ほどよく伸びて動きやすい。薄手とは思えないほど暖かいのも◎です。
▲リブが細身なので、編み柄の大きいニットと重ねてもガチャガチャしません。どんな色ともなじみやすいオフ白は、ほぼワントーンも作りやすくて便利。
思わずもう一枚、プチバトーで購入したのがこちら。
◆「プチバトー」のマリニエールタートルネック長袖Tシャツ ¥5,500
ただでさえ、ほっこり&子どもっぽく見えてしまうのが悩みだったカットソー素材のタートル。コットン100%で、おまけにボーダーなんてカジュアルすぎる?と思っていましたが……とんでもない食わず嫌い(笑)。きれいめなシャツの中からチラッと見えるだけで抜け感になるし、華やかさも出て可愛い。衿に高さがあって、くしゅっと感にボリュームが出るのも、ちょっとリッチに見えるコツなんだと思います。
▲中のボーダーとシャツはネイビー、コートとブーツは茶系と色数を絞って大人っぽく。袖口からさりげなく柄を見せるのも、アクセントになっていい感じ。
*次回は11月7日公開予定です