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2大エディター・磯部さん&三尋木さんの”愛用ベーシック小物”を比べてみた!

ベーシックというファッションの軸が共通している磯部さんと三尋木さんは、実は"ほぼ同じ"な持ち物を多数所持。そのひとつひとつをひもといていくと、カジュアル派&きれいめ派それぞれの譲れないこだわりが見えてきた!

CELINE

【SANGLE BUCKET】

セリーヌのサングル バケット

セリーヌ サングル バケット

「偶然お互い愛用していた同じバッグ。でもサイズだけは違ったの」。<磯部さん>

 

私は大きめ、やっちゃんは小さめ。微差だけど、それが大切なんだよね」。<三尋木さん>

磯部 出会ってすぐのころに編集部で同じバッグを持って遭遇したんだよね。「あ! 一緒だ!」って笑ったの覚えている。

三尋木 同じデザインで同じトープ色なんてびっくりだよね。ただサイズだけは違って。私はやっちゃんが持っているのを見て「小さいのもあるんだ!」と言ったくらい、自分が買う時は大きいほうしか目に入っていなかった。ちょうどきれいめムードに抜け感を出したいなと思い始めたころで、カジュアルな存在感のビッグバッグが使えるなと思ってこのサイズに惹かれたんだよね。

磯部 確かに持ち手がキャンバスだったりフォルムが縦長だったりして、これはハイブランドのバッグだけどたたずまいがカジュアル。私もバッグそのものだけ見ると大きいほうがツボなんだけど、自分のコーディネートに合わせるとちょっとメンズライクになりすぎてしまう気がして、小さなサイズを選んだの。

三尋木 わかる、サイズが小さくなるとエレガントさが加わる。だから私のコーディネートでそれを持ってしまうとコンサバ感が強くて。なんか野暮ったくなっちゃうの。

磯部 そうかも。ちょっとした違いなんだけど、その差が大切で。そこにお互いの"らしさ"が詰まっている気がするね。

 

【PEARL NECKLACE】

パールネックレス

パールネックレス

ベーシック育ちの私たちにとって、パールネックレスは欠かせないもの」。<三尋木さん>

 

「選んだものは違うんだけど、"ハズシ"という役割は一緒なんです」。<磯部さん>

三尋木 ふたりとも愛用しているといえばパールネックレスもそう。ベーシックが好きだから、ずっとそばに置きたいものだよね。

磯部 そうそう! 身につけていると安心するし。最近のお気に入りはともさかりえちゃんの連載スタッフみんなで一緒に買った『ティファニー』の小粒パールネックレス。自分にとってパールはカジュアルにきれいめ感や可愛げをきかせてくれるもの。だから自然とシックなデザインが選択肢にあがってくるんだ。

三尋木 やっちゃんは重ねづけもするし、それがいいよね。私も若いころは似た方向性のクラシカルなものを使っていたんだけど、ここ数年はそれを身につけると一気にマダムっぽくなって"ハマりすぎる"のを避けたくて……。だから去年『ソフィー ブハイ』のバロック調のネックレスを新調したの。

磯部 ちょっと辛口でモードなパールをみっひーのきれいな格好に身につけるの、しゃれてるよね。私は正統派、みっひーはこなれ感、それぞれ違うデザインなんだけど自分の着こなしの"ハズシ役"として選んでいるという点は一緒っていうのもおもしろい。

三尋木 本当! まったく平行線じゃなくたまに交わることもある。だからお互いのファッションに刺激を受けるんだね。

THE ROW

【MARGAUX】

ザ・ロウのマルゴー

ザ・ロウ マルゴー

「愛用の『ザ・ロウ』は小ぶりなネイビー。ピンときて、即決して購入したの」。<磯部さん>

 

私は熟考して大きめのベージュに。買い方にまで個性が出ているね(笑)」。<三尋木さん>

磯部 このバッグは数年前、みっひーとの食事の約束の前に時間があいて、ふらっと入ったお店でひと目惚れしたの。コーデを洗練させる格上げ力があるけど、カジュアルにも似合うネイビーが好き。悩んで買い物することもあるけど、長く愛用しているものは意外とこんなふうに直感で決めたもののほうが多いかもしれない。

三尋木 「買ってきちゃった~」って言ってたね。私は反対に数カ月悩んで、いろいろリサーチしてから購入。カラーやサイズだけじゃなく、今回は買い物の仕方にまで違いが出た(笑)。

磯部 みっひーは『セリーヌ』と同じく、小さめサイズではきれいになりすぎちゃうから大きいサイズにしたの?

三尋木 そう。厳密に言うとこのバッグはそこまでコンサバすぎないから小さくてもアリなんだけど、今の自分により必要なものを考えたら大きめサイズだなって。大人としての迫力が出て、40代だからこそ似合うファッションを満喫できる。

磯部 わかるなぁ、私もこのバッグは大きいサイズも欲しいなって思う。ただそんなにいくつも買えるものじゃないから、まずはより自分のスタイルに合ったこのタイプにしたの。お互い自分に足りない要素を補ってくれるほうを選んだね!

【SNEAKERS 】

スニーカー

スニーカー

「スニーカーは絶対にハイテク系を選ぶ。そうじゃないとほっこりしちゃうの」。<三尋木さん>

 

こちらは断然、ローテク派。ちょっとクラシカルなほうが理想なんだ」。<磯部さん>

三尋木 私がスニーカーを履くようになったのはここ数年のこと。これも"きれいめ一辺倒"を抜け出すためのスパイス役として投入するようになったの。いろいろ試してみた結果、甘さのある私のスタイルにはハイテク系のパンチが必要なんだな、と。ローテクだとほっこりしてしまって、あかぬけない仕上がりになる。

磯部 一方で私にとってスニーカーはずっと履いているもの。ただいろいろ履いてきた結論として『ナイキ』のエアリフトみたいなシンプルなデザインでクラシカルなものが理想。インパクトの強いハイテクだと"カジュアルすぎる人"になっちゃうんだ。

三尋木 なるほどね。こちらはワードローブの定番じゃなく、あくまでトレンドアイテムとして取り入れたいもの。だから、この『D.A.T.E』のように派手めのデザインをきかせたいの。

磯部 小物選びってコーデの仕上げとして洋服以上に客観性が必要になってくる。だからこうやって比較してみるとおもしろいね。

三尋木 そうだね。私は違うようで似ているやっちゃんがいてくれるから、自分のことをより客観視できているのかもしれないな。

磯部 私もそうだよ! これからも"おしゃれ友達"として、お互いを刺激し合ってファッションを楽しんでいけたらいいね。

【Marisol 11月号2021年掲載】撮影/須藤敬一(人物) 魚地武大(TENT/物) ヘア&メイク/TOMIE スタイリスト/徳原文子 構成・文/磯部安伽 三尋木奈保

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