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■離婚しても「ふたり親」。知っておきたい“共同養育”の知識
一般社団法人 「りむすび」代表 しばはし聡子さん
「親がいなくなる離婚」を回避する共同養育
子供がいて離婚を考えている人ならば知っておきたいのが、「共同養育」という考え方。
「離婚をすると父親か母親、どちらかが育児をする、また別れた相手に子供を会わせたくないと考えがちですが、共同養育では、元配偶者を〝子育てのパートナー〞とし、離婚を経験した子供が両親を失うことなく、心の傷を最小限にする関係を目ざします」
そのためにも、夫を敵と見なす勢い離婚をしないことが大事に。
「感情的にこじれている場合はカウンセラーを交えて、お互いが気持ちを整理した上で離婚に向けた話し合いをする、妻側が経済的に不安があれば自活できるようにする……など、ていねいに時間をかけることがキモになってきます」
共同養育のメリット
・子供のダメージが最小限
・子供にもうひとつの居場所ができる
・親の話がタブーにならない
・親も自由な時間をもてる
・育児を分担できる
・自分に何かあった時の
「夫婦」→「共同養育のパートナー」へ
移行する時に大事な3つのこと
★POINT 1
離婚を切り出す時は、「相手を責めない、奪わない」姿勢を
相手を責める離婚話は、夫の心をかたくなにし、お金や子供を奪うと感じさせてしまい、関係性がさらに悪化してしまいがち。離婚話は、子供の将来を見据えて争わないことがポイントになる
★POINT 2
「親の心の都合」より 「子供の幸せ」ファーストで
虐待などがないかぎり、子供には夫も大事な親であることには変わりない。子供が親の顔色を見ないように夫の悪口は言わない、子供が夫にいつでも会える環境作りを。共同養育が最優先するのは子供の心の安定。
★POINT 3
「親同士」、尊重し合える関係を再構築する
別れた夫と無理に仲よくする必要はナシ。ただし、お互いに親同士としての立場は尊重し合うのが、共同養育を成功させる秘けつ。子供のことでのやりとりで「ありがとう」と伝えられる関係が作れればベスト。
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