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翌日に疲れを残さず、朝の活力を高める!毎日「ツボ押し」で秋の体を整えよう【40代 ヘルスケア】

暑い夏が終わり、季節が変わる秋口は体の不調が出やすい時期。そんな秋口の不調を改善できるツボ押しをご紹介する連載の第2回目。今回は、その日の疲れを解消するための夜に行うとよい足ツボと、その日1日の活力を高めるための朝のツボ押しを、人気の足ツボ師のMattyさんに教えていただいたのでご紹介。朝晩に行えば、秋も元気に乗り切れること間違いなし!

 夜の疲れとりも朝の活力UPも足ツボで解消 

\ 私が教えます! /

Mattyさん

Mattyさん

足ツボ師。20年以上のキャリアを持つ。台湾式足ツボをベースに、各国で学んだフットケアメソッドや長年の経験から得た知識を融合させ、「Matty式足ツボ」を確立。即効性と改善率の高さが評判を呼び、女優など有名人の顧客も多数。自分でできる足ツボ・フットケアの直接指導なども行う。著書に『1日10分! 押すだけデトックス 心とからだの解毒地図』(学研プラス)『はいて歩くだけ! Matty式インソール・ダイエットBOOK』(宝島社)などがある。
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上の足裏の図に示したように、足にはたくさんの足ツボが存在。
「この図にピンクで示した場所が足ツボで、そこに書かれているのがその足ツボに対応する器官や臓器です。図に、右のみと書いてある肝臓、胆のう、上行結腸のツボは右足のみにあり、左のみと書いてある心臓、脾臓、下行結腸、S状結腸、肛門のツボは左足のみにあります。それ以外のツボは、すべて左右対称に同じ位置にあります。

足ツボを刺激すると、ツボに対応する体の器官や内臓の機能が高まって、不調が改善しやすくなるので、秋口に体調を崩したときにもおすすめ。

今回は、その日の疲れを取るための夜のツボ押しと、その日1日の活力を高めるための朝のツボ押しをご紹介します。朝、夜のどちらかだけでもいいですが、どちらも行うとより元気に毎日を送れるようになります。

時間がないときは、自分が感じている不調のツボ押しだけでもOK。また、この連載の1回目でご紹介した、腎臓・膀胱のツボ押しを最初に行ってから、これらのツボ押しを行うほうが効果が高まるので、ぜひこの2つのツボ押しから始めてみてくださいね」(Mattyさん)

以下から、ツボ押しの方法をご紹介するので、さっそくチェックを。

【 夜 】その日の不調を翌日に残さないツボ押し

首・肩のこりには?

「首や・肩のこりがある場合は、首から肩につながる僧帽筋のツボや、首のツボを刺激しましょう。押すとブチブチ、ゴリゴリしていると思いますが、これがなくなっていくと症状も軽くなっていきます」(Mattyさん)

僧帽筋のツボ

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人指し指から小指の付け根の膨らんだ部分が僧帽筋のツボ(図①)。ここに人差し指の第2関節を当て、曲げた関節の中に反対の手の親指に入れてサポートし、小指側へ押し滑らせる。横に2〜3ブロックに分けて各10回。

首のツボ

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足の親指の裏側の内側半分にあるのが首のツボ(図②)。ここを手の人差し指と中指の第1関節から第2関節で挟み、左右にひねるようにして刺激(図③)。これを10回。

腰痛には?

「腰痛には、かかとの縁にある腰のツボを刺激するのがおすすめ。腰痛がある人は、普段からかかとの縁のあたりが硬くなっています。ツボ押しをして、よくほぐしましょう」(Mattyさん)

腰のツボ

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かかとの縁の部分を、手の人差し指と中指、薬指の第1関節でひっかくように、下から上へ押し滑らせる。かかとの骨についた老廃物をはがすようなイメージで行って。これを10回。

ストレスのイライラには?

「ストレスからくるイライラには、親指の腹にある大脳のツボ押しが効果的。親指の腹を触ったときに、パンパンに張っている人は、ストレスがたまっているサイン。ツボ押しでほぐしましょう」(Mattyさん)

大脳のツボ

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親指の腹にあるのが大脳のツボ。ここに手の人差し指の第2関節を当て、上から下へ押し滑らせる。親指の腹を縦に4ブロックに分け、各10回ずつ行う。

全身の疲れには?

「疲れやすいのは、内臓の機能が弱っていて、体に疲労物質がたまっている可能性が。心臓や肝臓のツボを刺激して内臓機能を高めて、疲労物質の排出を促すと、疲れが取れやすくなります」(Mattyさん)

心臓のツボ

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左足の小指の延長線上、指の付け根の骨の下に手の親指の腹を当て、その範囲の上1/2が心臓のツボ(図)。ここを手の親指の腹で行き止まりまで垂直に3秒押して力を抜く。これを10回。

肝臓のツボ

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右足の小指の延長線上、指の付け根の骨の下に手の親指の腹を当てる。ここを縦に2ブロックに分け、人指し指の第2関節を当て、中に反対側の手の親指を入れ、上から下へ押し滑らせる(図②)。10回。

 

眠れない時には?

「眠れないときは、たかぶった神経を鎮めて眠気を誘う失眠点というツボを刺激するのが効果的です。寝る前に行ってみて」(Mattyさん)

失眠点のツボ

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足の中指の延長線上、かかとの硬い部分のすぐ上にあるのが失眠点。ここに手の人差し指の第2関節を当て、関節の中に反対の手の親指を入れてサポートし、行き止まりまで垂直に3秒押して力を抜く。これを10回。

【 朝 】その日1日の活力を高めるツボ押し

むくみをとるには?

「体の中でもむくみやすいのが、顔や脚。上半身・下半身リンパのツボは全身のリンパの流れをよくするので、全身のむくみがスッキリ解消します」(Mattyさん)

上半身リンパ・下半身リンパのツボ

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内くるぶしと外くるぶしのちょうど真ん中にあるくぼんだ部分に左右の手の親指の腹を当て、10cm上まで押し滑らせる。これを10回。

やる気をアップするには?

「自律神経のバランスが乱れて、副交感神経が過剰に優位になっていると、やる気が出なくなるので、自律神経のツボを刺激して、バランスを整えましょう」(Mattyさん)

自律神経のツボ

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足の親指以外の指の第1関節から上が自律神経のツボ。各指のこのツボを縦に2ブロックに分け、手の人指し指の第2関節で上から下へと、それぞれ10回ずつ押し滑らせる。

ねむけを覚ますには?

「朝、なかなかシャキッと起きられない人は、眠気を覚ますのによい脳下垂体のツボを刺激しましょう」(Mattyさん)

脳下垂体のツボ

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親指の腹の真ん中にあるのが脳下垂体のツボ。ここを手の人差し指の第2関節の外側を当て、行き止まりまで垂直に押す。これを10回。

足ツボおしの際の決まりごと

1 食後は30分以上あける

「足ツボは、基本的に1日のうちいつ行ってもOK。自分のやりやすい時間を選んで行いましょう。ただし、食後すぐは胃に多くの血液が集まっているので、このときに足ツボを行うと消化器官に負担をかけてしまうのでNG。必ず、食後30分以上はあけて行いましょう」(Mattyさん)

2 足を洗ってから

「足ツボを行うときは、足を洗って清潔な状態にしてから行いましょう。足指の間もしっかり洗い、洗い終わったら、タオルで足全体と足指の間の水気も拭き取って。また、足に古い角質がたまっていると刺激がツボに届きにくいので、2〜3週間に1回は、角質リムーバーなどで除去するのが理想的です」(Mattyさん)

3 クリームや石けんをつけて

「足ツボを行うときは、肌に負担をかけないよう、ボディクリームなどを塗って行いましょう。尿素20%以上配合のクリームが特におすすめ。お風呂の中で足ツボを行うときは、石けんをつけて行って」(Mattyさん)

4 終了後白湯を飲む

「足ツボが終わったら、流れ出した老廃物を尿としてできるだけ早く体外に排出するために、必ず体温と同じ程度の温度の白湯を200cc以上飲みましょう。それでも尿が出ない場合は、1時間後にもう1杯飲んでください」(Mattyさん)

※体調により水分制限がある方は、医師に相談のうえ、指示にしたがって白湯を摂るようにしてください。

 

次回は、秋の不調を改善する手のツボ押しをご紹介。手のツボ押しは、外出先などいつでもどこでもできるから、応急処置として知っておくと便利。

取材・文/和田美穂 イラストレーション/佐藤由実 構成/原千乃

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