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秋冬こそ実感! ボトムは「オールシーズン主義」【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #56】

ウールやニット、ファーなど重い素材が多くなる季節は、どこかに軽い素材を組み合わせると、着こなしに抜け感が出てこなれて見えます。今回はオールシーズン使える薄軽素材のパンツについてご紹介します。
坪田あさみ エディター・ライター

坪田あさみ エディター・ライター

大学卒業後、出版社勤務を経て独立、女性誌や広告、カタログを中心にエディター・ライターとして20年以上活躍。ファッションはもちろんライフスタイル情報も発信。東京から湘南地域に移住し、夫とともにオムライスとオムレツサンドの専門店「サンダウナー 東京オムレツ」も経営する。
 
@asamit1201
@sundownertokyoomuretsu

ほっこりした印象にならないためには

素材の「メリハリ」を意識して着こなす

秋冬こそ実感! ボトムは「オールシーズン主義」【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #56】_1_2

最近はシーズンレスな服が増えています。「衣替えをしなくていい」「コスパがいい」ということもありますが、大きな理由は「素材によるメリハリ」がつくこと。つまりコーディネートにおいて、重い・軽いなど素材で変化をつけることができると、簡単にしゃれて見えるから便利なのです。とはいえ寒い季節にトップスを薄くするのは無理なので、私はボトムを「オールシーズン使える」という視点から選ぶようにしています。ボトムなら厚手のタイツさえ仕込んでしまえば、寒さにあまり影響がないからです。

 

もちろん早朝のロケ撮影時の寒さ対策として、ウールボトムを着用することはあります。でも極端なことをいうと、透け感のあるレースやふわふわのチュール、薄いシルク素材も、冬ボトムとして合わせています。夏はもちろん一枚で、寒い季節はしっかり厚手のウールタイツを重ねれば安心。タイツがデフォルトならば、冬のボトム選びは素材の厚みよりも、「タイツをはいた時にシルエットに影響が出るかどうか」の方が重要となります。

 

スカートはシルエットが響きにくいのでタイツ合わせが簡単なのですが、問題はパンツの時。冬は当然ウール素材のものが多く、なかなかニットやコートとも合わせたいオールシーズン着られるものが見つけられないでいました。そこで以前にもコラボさせていただいたパンツ専門ブランドSTORYさんに、そんな私の考えを体現するコラボパンツを作っていただきましたので、今回はそちらをご紹介させてください。

 

今回作ったのはオールシーズンはけるワイドパンツ。色はベーシックな黒、そしてアクセントとして使いやすいグリーンとレッドの3色。

フロントはラップ風になっていて、前から見ると一見マキシスカートのように見える作り。素材はスポーティさのあるポリエステル素材。後ろはゴムになっていて、着脱が楽にできることや、体型によって幅広いサイズ展開から選べるのはパンツ専門ブランドならでは。

 

「オールシーズンパンツ」を

夏から冬まで着回してみました

 

夏(この時期はまだサンプルを着用していましたがひと足先に活躍していました)のコーディネート、そして端境期、そして冬の時期に、私がこのコラボパンツをどのように使うかをご紹介しましょう。

 

真夏/タンクトップと合わせて

坪田あさみ 「オールシーズンパンツ」コーデ

▲思いっきり暑い時期だとアメスリタンクと合わせて。かなりぴったりフィットするトップスなので、ボトムにボリュームがある方がバランスよく見えます。マキシスカート感覚で着用します。

パンツ(グリーン)/STORY×Asami Tsubota タンクトップ/HAKUJI

初秋(暑い日)/Tシャツと合わせて

坪田あさみ 「オールシーズンパンツ」コーデ

Tシャツ合わせは一番簡単に決まる鉄板です。ボトムのシルエットにインパクトがあるので、シンプルなワンツーコーデもメリハリが出ます。

パンツ(レッド)/STORY×Asami Tsubota Tシャツ/three dots 靴/Maison Margiela

端境期の今のような季節は、暑い日はTシャツ、涼しい日はシャツとの合わせがおすすめ。

 

初秋(涼しい日)/半袖シャツと合わせて

坪田あさみ 「オールシーズンパンツ」コーデ

▲シャツの裾を全部アウトにしてもいいですが、フロントはすっきりきれいな作りになっているので、前だけインにする着方も決まります。全部インにして上半身をコンパクトにすると、すらっと脚長に見えます。

パンツ(グリーン)/STORY×Asami Tsubota シャツ/MADISONBLUE

初秋(涼しい日)/長袖シャツと合わせて

坪田あさみ 「オールシーズンパンツ」コーデ
パンツ(グリーン)/STORY×Asami Tsubota シャツ/THE STORE by C' 靴/NEBULONI E.

▲パンツの後ろがゴムになっているので、シャツの裾を前だけ少しインにし、後ろは大胆に出してラフな印象に。コットンシャツのカジュアルさとボトムの光沢感でメリハリが出るので、単調にならずコーディネートしやすいのです。

 

秋/スウェットと合わせて

坪田あさみ 「オールシーズンパンツ」コーデ

▲スポーティさのあるスウェットの場合、コットンパンツなどを合わせるとカジュアルになりすぎることもあるので、そんな時はこの光沢感が頼りになります。

パンツ(ブラック)/STORY×Asami Tsubota スウェット/AURALEE 靴/Gianvito Rossi ストール/Joshua Ellis

冬/厚手のタートルニットと合わせて

坪田あさみ 「オールシーズンパンツ」コーデ

▲ざっくりとしたタートルニットは大好きなアイテムですが、合わせるボトムによってはほっこり感が出てしまう要注意アイテムです。そんな時もボトムの素材が軽いと簡単にこなれて見えます。

パンツ(グリーン)/STORY×Asami Tsubota ニット/TOGA PULLA.

真冬/ニット&ファーコートと合わせて

坪田あさみ 「オールシーズンパンツ」コーデ

▲ファーやニットのような厚手の素材を着た時にボトムまでウール素材だと全てが重くなり、抜けがなくなってしまうので、この軽い素材感がちょうどいいのです。

パンツ(ブラック)/STORY×Asami Tsubota ニット/DRAWER コート/Blancha
秋冬こそ実感! ボトムは「オールシーズン主義」【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #56】_1_10

▲派手な色はダークカラーのアウターが多くなる季節の差し色として重宝します。コートの裾からチラ見えするバランスで。

パンツ(レッド)/STORY×Asami Tsubota コート/Chaos バッグ/Polène

いかがでしたでしょうか? オールシーズン使いやすいボトムは、着慣れていないと「冬に寒いのでは?」と思われるかもしれませんが、レースやチュール、シルクなどの素材同様、春夏とは違った表情で楽しめます。スカートの場合厚手のタイツやブーツを合わせれば、完全防寒しやすいものが多いのですが、パンツでも今回ご紹介したような太めのシルエットであればタイツやブーツを重ねても外からはわからず、モコモコした印象になりません(静電気が気になる時は静電気除去スプレーなどを使ってくださいね)。冬はエアコンなどで室内がとても暖かい場合も多いので、調整できる着方が一番楽でストレスがありません。暑い室内ではタイツを脱ぐ、なんて裏技もできます。

 

こちらのコラボ商品は現在発売中ですので、よかったらチェックしてみてくださいね。

 

 

今回も読んでくださりありがとうございました。

  *次回更新は2022年10月9日予定です。

 

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