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ひとり遊びが得意な会社員。韓国料理を求めて新大久保に出没しています。

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身長:167cm


最後にひと目会いたくて、秋。【特別展 ポンペイ】追っかけ福岡遠征

今年1月に東京国立博物館で始まった『ポンペイ展』のツアーファイナルが、九州国立博物館で12月4日まで開かれています。
ボンジョルノ、みなさん。
そうです、私がポンペイガチ勢です。
東京国立博物館で開催していた【特別展 ポンペイ】に
初めて足を運んだのが、今年2月のこと。
(その時のブログはこちらの画像をクリック↓)
なによポンペーイて。
紀元79年の人たちの生々しい生活ぶりが
火山灰に覆われたせいで
丸々保存されているという矛盾した奇跡に
すっかり心を奪われてしまい、
その後、トルコ大河ドラマ
『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム』の影響で
イスタンブールに鞍替えするまで、
2022年上半期の私は、まさに
ポンペイと共にあったといえるでしょう。
そのあと東京会場の閉幕直前にもう一回行き、
京都会場、宮城会場は
タイミングが合わず涙を飲んだけれど、
これを最後に日本を発つことになる福岡会場は
絶対行って目に焼き付けようと決めていたのでした。
そんなわけで、10月吉日、
やってきました、太宰府~!
九州国立博物館
九州国立博物館、直前まで博多にあると思っていたら太宰府で小慌てした。
九州国立博物館 ポンペイ展
太宰府駅から太宰府天満宮に向かう参道に、ポンペイ展の旗!ところで隣の旗から「ゴキブリの語源は御器齧り」を連想してしまうのは不敬ですか?
九州国立博物館って太宰府天満宮の敷地内にあるんですね。
すごい立派なガラス張りの建物でビックリしました。
時間があったら常設展もじっくり見たかったなー。
九州国立博物館 ポンペイ展
「そこにいた。」の看板を目にして、テンションは最高潮!と共に、これを見るのも最後かと思うと、こみ上げるものが……(←早い)
九州国立博物館 ポンペイ展
入口を入ってすぐに、やたらと長いエスカレーターが上に延びているんだけど、これがなんだかタイムトンネルをくぐっている気にさせてくれてとても良い。
九州国立博物館 ポンペイ展
エスカレーターを上りきってから、またテクテク歩いて本館にたどり着き、さらにエスカレーターを上ったところにようやく入口が~!まるでポンペイの公共広場に入っていくような演出。向こうにヴェスヴィオ山が見えています。
さて、せっかくポンペイガチ勢を名乗っているので
展示品の見どころもご紹介しますね。
ちなみに前日に、ポンペイ展のカタログを全部読んで
予復習はバッチリなのだ。ガチ勢だから。
九州国立博物館 ポンペイ展
ポンペイ展の序章。噴火前のポンペイを描いたフレスコ画。今のヴェスヴィオ山は噴火の衝撃で頂上が2つに割れてしまっているけど、ここではまだ割れてない。頂上近くまで広がるブドウ畑とバッカス神の姿から、すでにワイン生産が盛んだったことがわかる。注目ポイントは、左端でワインをもらっているネコ科!
九州国立博物館 ポンペイ展
これはシストルムっていう、魔除けの儀式のための楽器らしいんだけど、注目ポイントは母猫と乳を吸う子猫ちゃんたち!
九州国立博物館 ポンペイ展
パピルスを持つイシス神官。当時はアレキサンドリア(エジプト)との交流も盛んだったそう。扉らしきものの上に、冠のようなお花をかぶったネコちゃん!
注目ポイントがネコばかりなのは気のせいです。
九州国立博物館 ポンペイ展
日用品がいっぱい展示されてるんだけど、その精巧さにびっくりする。この香油壺の鎖の細かさ、二千年前のものとは信じられない!
九州国立博物館 ポンペイ展
ポンペイの人々の合理性。
九州国立博物館 ポンペイ展
セザンヌばりの静物画。棚を使って画面を二分割しているのがおもしろい。ナツメヤシにコインがぶっ刺してある理由は、カタログにも説明がなかったんだけど、おまじないなのなあ?
九州国立博物館 ポンペイ展
何度見ても美しい、エメラルドと真珠母貝のチョーカー。金の編み込みが繊細かつゴージャス!
九州国立博物館 ポンペイ展
「お鍋は煮えたかな?」の人。これは風鈴みたいに軒先から吊るす飾りらしい。風情があっていいけど、直径約50cm、厚さ約4cmの大理石製なので、頭上から落っこちてきたら大ゴトだ!
展示内容はほぼ東京会場と同じとはいえ
スペースに限りがあるのか、
福岡には来ていない展示品も
ちょこちょこありました。
特に大物の石像は数点来てなかったなー。
九州国立博物館 ポンペイ展
丸出しおじさんは来てたよ!やっぱり丸出しおじさんに会わないと、ポンペイ展に来た感じがしないよ!
個人的に福岡会場に来て良かったーと思ったのは、
東京ではガラスケースに入っていたのに
福岡では外に出ていた展示品があったこと!
九州国立博物館 ポンペイ展
この俳優たちの像は、東京では壁沿いのガラスケースに入ってた。福岡会場では距離も近くて、袖の縫い目とか、仮面を頭の後ろで縛っている花付きのリボンがよく見える!
九州国立博物館 ポンペイ展
これも東京では壁沿いのガラスケースに入ってた、剣闘士のパレード用兜。福岡会場では、兜の全面に施した、トロイア戦争の名場面が、至近距離+ほぼ360度から見られる!
九州国立博物館 ポンペイ展
このテーブルも、東京展では台座の上に置かれていたので天板のモザイクが見えづらかったんだけど、こちらではよく見えました。これ、うちのベランダに欲しい。
そしてポンペイ展の白眉、
と勝手に思っているモザイク画の数々とも
再会できて嬉しい限り!
九州国立博物館 ポンペイ展
モザイク画はどれも精巧で生き生きしていて衝撃的だったけど、特にこの『葉綱と悲劇の仮面』に惹かれてしまう~。果物と葉っぱがたっぷり編み込まれたボリューミーな葉綱はいくら見ても飽きないし…(つづく)
九州国立博物館 ポンペイ展
この悲劇の仮面の表情と巻き毛の表現も迫力。ちなみにこれはある大邸宅の敷居だったそうです。
そして、今回のマイ・ベリーベストは、
『劇の準備』というモザイク画でした。
なぜか東京会場で見た記憶が全く無く、
「あったっけ?」と妹に聞いてしまったけど、
ちゃんとあったらしい。
九州国立博物館 ポンペイ展
上部に壺や像を配置した構図も面白い。
仮面劇の上演前の楽屋の様子を描いているんだけど、
一人ひとりがいかにも準備に勤しんでる!って感じで
本番前のソワソワが時空を超えて伝わってくる。
九州国立博物館 ポンペイ展
衣裳を着せてもらっているところを切り取る感覚、最高じゃないですか??首を通すときに一瞬ウッてなってる呼吸すら伝わってきそう。
いや~~ポンペイ展って本当に素晴らしいですね。
ずっと日本にいてほしいけど、
残念ながら12月4日を最終日に出国してしまうので、
それまでに行ける方は、もう何を差し置いても
行くことをオススメします!
そして私とポンペイトークで盛り上がろうぞ……。

九州国立博物館は関連イベントもかなり活発で、
週末を中心にトークショーはもちろんのこと
当時のレシピを再現したパンを売ったり、
モザイク画のワークショップを実施したりしているので
そういうイベントに合わせて行くとより楽しいかもです。
公式サイトのリンク載せておきますね↓
ついでに、東京展に行った時の感激を綴ったブログに、
今回ご紹介した以外の展示品もいっぱい載せてるので
よかったら見てやってください↓
さて、ポンペイ展を堪能したあとは、
初訪問!の門司港に向かいます~。

つづく
九州国立博物館 加耶展
ちなみにポンペイ展のあと、九州国立博物館では『加耶展』を開催するそう。日本列島と朝鮮半島の精神的距離が、ひょっとしたら今よりもずっと近かった時代のこと。ものすごーーく観に行きたい…と思っております。

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