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「ピンクリボンアドバイザー」【ケビ子の乳がん・ニューライフ vol.25】

第25回目 「ピンクリボンアドバイザー」この経験や知識、気持ちを形にしたいのだ!

病気になってすっきり暮らしたい気持ちもあればあれもこれも欲しくなる気持ちも出てきてさあ困ったぞ!乳がん・ニューライフ (第24回はこちらから)

第25回は病気を経験してつらかった気持ちや得た知識を形にしたいとピンクリボンアドバイザー初級資格に挑戦した話。

【再発防止に向けての取り組み】
放射線治療が終わり、気持ち的にようやくひと段落かとほっとした。
これからは毎日のホルモン剤服用と3か月に一度の通院となる。


放射線治療が終わったのは手術から約3か月半経過した頃。術後、体が思うように動かない、重いものが持てない、腕が上がらないということも徐々に解消しつつあった。家事は最良のリハビリだ。
主治医も「日常生活そのものがリハビリになるからどんどんやって」と言っていたが、洗濯物を干す作業や風呂掃除では伸びなかった腕が伸び、フライパン料理は重いものへの抵抗が減り、スーパーでの買い物も術後はエコバッグ一つ分だったのが今では根菜をまとめ買いできるほどである。


前開きの服しか着られなかったのも、夫がいるときに後ろボタンの服に挑戦する。自分でボタンを留めるのが無理だったら夫に甘える。夫は「老眼のオレに頼るなよ」とぶつぶつ言いながらも世話をしてくれる。そんなこんなで練習していき、今ではほぼ後ろボタンもファスナーも問題なく着られるようになった。


シャンプーも両手でできるようになり、少し凝ったヘアアレンジも今では術前と同じようにできるようになった。術後しばらくはおさげだったので、夢のようだ。おしゃれは生きる原動力だなあと心の底から思った。


放射線治療が終わってからは再発防止への意識が高まった。
調べるほどこれがこうしてがんが再発します!と因果関係が明確なものは実はほとんどないことがわかった。


一般的に良く言われるタバコもお酒もリスクを高めることはあるだろうが、はっきりとたばこが原因で乳がん再発しますとは言えない。明確に言えないまでもリスクは高まるとは書いてある。
因果関係が明確ではないとしてもわざわざ自らリスクを取りに行くこともなかろう。自分でできそうなリスク回避はして、不都合の答え合わせをしないで済むようにしたいと思い至った。再発したら仕方がないが、自分はやるだけのことはやってきたと言える状態にしたかった。


ぱっと思いつくたばこ、お酒、肥満。たばこはもともと吸わないがお酒は好きで結構飲んでいた。5年前の結婚を機に飲む機会も減り、飲んでも1杯程度に酒量が減っていたので、あとは頻度をコントロールしていく。パイントグラスで飲んでいたビールを半分のグラスにして1杯。これを週に一度、飲むか飲まないかという頻度に今は落ち着いている。


考えてみると、お酒が好きだ、つまみが好きだと思っていたのだが、減らせば減らしたなりに楽しく過ごせる上に、飲んだ後の酔った感じや身体の重さ、だらしなく寝てしまうこともなくなり総じて悪くない。お酒を禁止にはしていないからこそ、このペースで続けていられるのだろう。禁止にすると必ず反動が出るケビ子なのでね。


問題は肥満である。
スナック菓子、パン、ケーキ、揚げ物、炭酸飲料は天国の食べ物だと思うほど大好きだ。「新作」「期間限定」「ご当地限定」こうしたワードにめっぽう弱く、コンビニで新作お菓子パトロールはしょっちゅうやっていた。
これが飲み会の帰りと重なると最悪だ。
しこたま飲んでご機嫌なところ、コンビニのネオンに吸い込まれ、酔った勢いでカップ麺とお菓子、菓子パンをかご一杯に買って帰る。帰宅しての地獄絵図を想像してもらいたい。


こうした生活を長く続けていたから、因果関係ははっきりとわからないまでも何等か体に影響があったのだろうと反省している。そして、ご機嫌とともに摂取したカロリーはしっかり腹に居座っていた。
再発防止を考えたらやはり肥満は避けたい。術後体重が5キロ以上増加した人の再発リスクが高い、肥満はあらゆる病気のリスクを高める、そうしたワードがようやく私をその気にさせた。


「あすけん」という食事管理アプリを使ってPFCバランスをきちんと管理していくことにした。加えて昼休みは40分程度ウォーキングをする。主食は玄米ときどき白米とし、午後はカフェインも控えめに。
ハレとケを意識して、外食は食べたいものを食べるが家では管理しながら実践することにした。週末は好きなパンも食べても良し。このゆるい管理生活は自分に合っていてそれほどストレスなく継続できている。


「ピンクリボンアドバイザー」【ケビ子の乳がん・ニューライフ vol.25】_1_1
【ピンクリボンアドバイザー資格に挑戦】
乳がんの知識が増えていくにしたがって「今回の一連の経験や気持ちを形にしたい」と思うようになった。
そういう意識でネットを見ていたら目に入って来た「ピンクリボンアドバイザー」という資格。名前は聞いたことがあったがおそらく今後乳がんに関して発信することもあるだろうから何等かの資格を持っていたいと思うようになり受験することにした。(この連載が始まる前に決めたことなので、結果として良かった)


テキストを買い、初級資格を受験した。
病気をしてからの情報収集がなかなかのものだったので、資格の勉強が捗り無事合格できた。資格の勉強をしていきながら、自分の再発防止策は的外れなものでないことがわかり安心した。


啓発活動に積極的に取り組むことは今のところ考えていないのだが、ケビ子のVoicy(音声配信)では毎月1日は乳がんセルフチェックの日としてリスナーと一緒にパイチェックをしている。
日ごろの会話で乳がんの話題が出た際はなるべく正しい知識で会話できたら良いなと思っており、資格が取れて満足している。


つづく


※次回【Vol.26】は12/23公開予定です。




※この記事はケビ子さんの体験に基づいて書かれており、2021年12月当時の情報をもとにしています。
治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません
カモチ ケビ子
43歳で結婚、47歳で乳がん。
心配性の夫、奴さん(やっこさん)はなぜか嬉しそうに妻の世話を焼いている
Instagram(@kbandkbandkb)ピンクリボンアドバイザー(初級)資格保有

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